らんかみち

童話から老話まで

田舎の夜に現れるのは何者?_

2007年08月30日 | 暮らしの落とし穴
 田舎に住んでいると色々と不思議なことがある。ゴミの分別がやたらと複雑なこととか、農協と役場が無線放送を共同で使用し、朝も早くからぼくには良く分からないお知らせが無線で叫ばれることなど。
 
 しかしそんな中で最も不可解なのは、応接間でガラス戸を閉めてテレビなどを観ていると、夜中に必ず何者かがガラス戸の向こうを横切る影が見えるということ。
 こんな田舎だから、近所の人が無遠慮に上がりこんでくることはある。だがそれなら一言くらい挨拶はあるだろう。しかしあの影は言葉を発しないのだ。
 
 やっぱり何かあるな、と思う。お盆にも親父の墓参りさえしなかったし、つい先日亡くなった叔母さんの墓参りもしていない。そりゃ罰当たりなぼくだけど、それなら夢にでも現れてそれなりにお咎めがありそうなもんだが、違う。
 今夜もあの影は現れるのだろうか。もっとも、その頃にはぼくはたぶん酔っ払っているのだけど。

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