らんかみち

童話から老話まで

ジメジメは人に優しい

2010年07月13日 | 暮らしの落とし穴
 ジメジメする日が続いて、日本中にフラストレーションが蔓延しているんじゃないかと思ったら「日本には春夏秋冬に梅雨を加えた五季がある」と主張する人は少なからずいるのだそうです。
 
 言われてみればぼくの馬鹿兄もこの季節が大好きで、というより一年をこの季節にしたくて年がら年中、加湿器と暖房機を稼働させ、亜熱帯の湿原を現出させててます。だからといって家の中に勝手にハイビスカスやが咲きはじめたり、サソリが繁殖してウヨウヨしたりはしてないとか。けど、見たこともない苔やカビは自動的に生えてくるそうです。
 
 馬鹿兄の意見を持ち出しても統計的には何の説得力も無いので、作曲家でエッセイストの團伊玖磨さんに加勢してもらうなら、氏は八丈島に別荘を構えておられたとか。氏はとにかくジメジメした所が大好きで、体調が悪くなると亜熱帯のジメジメを求めて八丈島に避乾に行くと、いつかテレビでおっしゃってました。
 
 考えてみれば人間にとってみれば乾燥より湿潤の方が優しいわけです。といって度を超した潤いは精神衛生に良くない気がします。じゃあサウナはどうなんだ、自ら進んでジメジメを味わいに行くではないかっていわれそうですね。きっと裸でならジメジメが最高で、服を着ているからこの季節が鬱陶しいと感じるのではないでしょうか。
 
「雨降って地固まる」と申します。雨が降って今うちの畑はジメジメしてますが、やがて夏の乾燥に固く締まって作物の皮が固くなるでしょう。トマトも茄子も皮が固くなると美味しくないように、人間も頑なになると付き合いづらい。乾燥する季節には知らず知らずに事件が起きてないんでしょうか。

 ジメジメが続くとイライラして喧嘩が起きそうな気もするけど、実際のところ事件の発生率はどうなっているんでしょう。食中毒の発生率が高いこの季節だけど、案外事件は起きてないように思うんですが、どなたか学者の方が研究してないでしょうか。

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