らんかみち

童話から老話まで

総理に代わってお詫びします

2009年02月02日 | 童話
 麻生総理が低迷を「ていまい」と読んでやじを飛ばされ、「言い直したじゃねぇか!」と切れたらしい。確かに読み間違いが多くて恥ずかしい人だなと思うけど、あんまりしつこい揚げ足取りもいかがなものか。迷子を(めいご)とは読まないし、滑走路を(こっそうろ)とは読まないけど、滑稽は(こっけい)と読むように、漢字の読み方は難しいのです。
 
 かく言うぼくも、エッセイなどに応募した後になって顔から火が出そうな間違いを発見することがあります。例えば大晦(おおつごもり)を、うちの田舎では「おおつもごり」というけど、よそに行っていうと恥をかきます。おおつもごりと入力して、何で出んのや、ワードが古いからか? などとソフトにからまざるを「終えない」なんて変換ミスしてたりもします。
 直近では、香川大学がH2ロケットで打ち上げた人工衛星「KUKAI」のことを「骨嵬」とでも当てるんだろうか? と考えて、あら恥ずかしや! いうまでもなく、我が御宗祖さまであられる「空海」が正解です。
 
 連綿と続いてきた日本語の歴史の中では、もしかしたら「ていまい」が正しかった時代、地方があるかしれない。口腔外科だって本当は「こうこうげか」なのに、今では「こうくうげか」と、辞書も両方を載せているじゃないですか。
 麻生さんに読み間違いが多いのは、普通の人なら子どもの頃に注意してもらえるところを、裸の大将で育ったらしく、だれも意見しなかったからでしょう。
 裸の大将というのも変ですよね。裸の王様か、お山の大将というべきところを間違ってたとえてます。握り飯を食いながら裸で絵を描くとこ想像してるんじゃねぇっての。
 他にも、「確信犯」の使い方を「犯罪と知りつつ」と解釈しているのは本来間違いで、「犯罪とは思わず」なんですよね。もうどっちが正しくてどっちが間違いなのか、わけが分かりません。
 こんな体たらくだったら、麻生さんのあれは方言の一種なんだろうと、大目に見ておいたほうが良いんじゃないでしょうか。ハイ、自己弁護ですが、何か……。

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