らんかみち

童話から老話まで

目が悪くなったからこそ見えるようになったもの

2012年08月11日 | 暮らしの落とし穴
 男前の歌舞伎役者が殴られて目を怪我する事件があったけど、相手がチンピラならまだしも、虫にやられて目を怪我するってのはどうよ。しかも虫の汁て、いったいなんやねん、どんな味付けやねん! マシないい方をすれば虫の体液だろうけど、早い話が虫のウンコとかションベンということだわな。情けないこともおびただしい。

「う~ん、角膜がかなり傷ついてますね、見えないでしょう?」と今日の診察で聞かれた。最初はストッキングを三枚重ねて見る感じだったけど、今はソフトフォーカスフィルターをレンズに取り付けているように見える。良くはなっているけど、焦点が定まらないのが辛い。
「では角膜を修復する目薬を追加しますね」といただいたのが、「アイケア0.1%」という、どこぞの国の家具屋さんを彷彿させる点眼液だった。

 まぶたの腫れはかなり引いて、「こんな顔の人なんだろう」と大目に見ていただけるまでには回復した。タダレていたのも治まったので軟膏はやめるよういわれたけど、アイケアというのはヒアルロン酸ナトリウム配合なんだとか。目よりも膝に効きそうな薬じゃないか。

 家具屋さんの発売してそうな、膝に効くかもしれない目薬を差しながら気が付いた。左右の目の焦点がずいぶん違っている。ぼやけてはいるけど、悪い目の方が近いところに焦点があって小さな文字が読める。遠くがぼやけているというのは、一時的に近視の状態なんだろうか。

 遠くが見えない辛さというのを知らなかったけど、最近では近くが見えない辛さが分かるようになった。だからこそ今の左目の焦点距離がうれしかったりする。左右で見え方が違うのは気分の良いもんじゃないけど、便利といえばそうなのかもしれない。ああ、でもやっぱり疲れる、早く元の状態に戻ってほしい。

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