らんかみち

童話から老話まで

大阪市民は成熟したんだろうね

2015年05月20日 | 暮らしの落とし穴
 散髪に行ったら、普段は話しかけてこない職人さんが、「橋下さんが政治家を辞めるらしいね。どう思う?」みたいな問いをなさる。大阪都構想については、他人事ながら実験して欲しかった。日本が変わるきっかけになるかも知れなかったんだから。
 
 大阪といえば、野球なんかのスポーツ面でも文化面でも、常に東京を意識して張り合ってきた。経済でも政治でも、大阪は東京のライバルたり得ないんだけど、それでも対抗意識を持ち続けることそのものが大阪人のアイデンティティーであったはず。

 そういう市民性だから、大阪が都でなにが悪い、との思いを持っている人は多い。なのに住民投票の結果を見る限り、そんな気概はもはや無いのだろうか。日本第二の都市というプライドを失ったのか、いやそれとも大阪人が成熟したと見るべきか。困難な時代にあって安定を指向するのは、もっともなことではあるけど。

 にしても橋下さんは潔いじゃないか。「誰のためにやっていると思っているんだ、失望したよ」という思いはあるはずで、それを口に出さなかったのなら、えらい。
 道半ばで失言とかあって失速したりしたのは策士策に溺れた感は否定できないけど、ちょっとだけ時代が彼に追いついていないんじゃないかな。安倍首相みたいに、二回目はもっと上手くやれると思う。

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