らんかみち

童話から老話まで

方言で日記を書くと

2011年12月13日 | 暮らしの落とし穴
 昨夜は一流のシティーホテル(この地方都市では)での忘年会。日ごろはダスラコ(しょぼい)い料理を出すことで定評があるらしい。曰く「エビはチンマイ(小さい)し、生ハムはイナゲ(妙な)カザ(臭い)がして、ムツゴ(味がくどい)かったがん」などなどと。

 たしかに日ごろのパーティーなどで出される料理は値段なりのものだろう、大金を払えば話は別なのだが。もっとも、魚などに関しては漁師の口が驕っているので無理を言ってはいかん。
「それがの、エライさんが顔を出すときはキサンジイ(小気味よい)ほどの肉を食わしてくれらいや、チョロコ(小賢しい)かろが(だろう)!」

 この方程式は当たらずとも遠からずで、昨夜の忘年会で食べたローストビーフは「今までオレが食ってきた牛肉は何だったの?」と、ゴウゲ(絢爛豪華)に美味い肉を前にハブテ(ふてくされ)るしかなかったのである。

 エズ(吐き気がする)きそうなほど脂の乗ったマグロのトロもいただきながら、これに大枚を費やすなら酒を奮発してくれたらエカロ(良かろう)にと、酒と食材のアンバランスをかこちつつ酔いもせず。

 大ホールに1000人も詰め込んでいるからセセコマシ(狭苦しい)いこともおびただしく、コンビニで買った魚肉ソーセージをホテルの部屋に持ち帰ってビールとウィスキーでイナ(流し込む)したのである。
 オヨソマク(いい加減な)の今治弁交じりで日記を書いたらアズ(手こずる)っていかんがん!

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