らんかみち

童話から老話まで

ゆず塩ラディッシュ

2014年11月27日 | 酒、食
 姉が母の見舞いに来てくれたついでに料理レシピを置いていってくれた。なかでも「塩レモンの次は塩ゆずだ」と作ってくれたものが熟成を迎えた。といっても醗酵したわけじゃなく、櫛形に切ったゆずから水分が出たということ。

 レモンと違って果汁が少ないのか塩が重くなった程度で、やや期待はずれだけど香りは素晴らしい。これを何に使うかが問題で、今のところ二十日大根の浅漬けにしている。単に香りの付いた塩に過ぎないけど、一晩おいたら大根がほのかに香る。大根だけなら飽きてしまうけど、これならいくらでも食える。

 ゆず塩ラディッシュは、それだけでも美味しいけど旨味に欠ける。当初「アジシオを使ってゆずを漬けよう」と提案したら「そんなもの使えるか!」と即座に却下された。
 自然派の姉には悪いけど、試しにゆず塩ラディッシュに味の素を振りかけてみると、やっぱり旨味が増したと感じる。ぼくは味の素に抵抗のない世代ではあるけど、せっかくだから出汁昆布でも刻んで二十日大根を漬けてみるか。