らんかみち

童話から老話まで

田舎らしい新米の食べ比べ方

2014年11月01日 | 酒、食
「米が豊作だったので産直価格で譲ってあげよう」と幼なじみに声をかけられた。米に執着するタイプじゃないけど、スーパーの特売で買ったコシヒカリに落胆したことがあって以来、どこのだれが、どの田んぼで生産しているか分かっている新米を買いたいなと思っている。

 去年は別の知り合いから声をかけてもらったので、松山三井という大粒の晩生を買った。もちろんどこの田んぼで採れたかも分かっている。その前はコシヒカリで、今年は「ひのひかり」という品種。夢つくしも当地では人気のある品種だけど、今年はどうも出来が良くないのかもしれない。

 コシヒカリは圧倒的な人気と生産量を誇っているけど、当地では温暖化の影響か、品質の高いものができにくくなっているとか。そこで登場したのが、ひのかりという奨励品種らしい。ひのひかりを猛追しているのが「にこまる」という新品種らしく、今年初めて食べて気に入ったので、新米以外はこれに落ち着いている。

 でも正直いうと、米の味は良く分からない。単一米なのかブレンドされたもの分からないし、天日干しか人工乾燥かなんて、まして分からない。そんなぼくなので、どなたのどこの田んぼで栽培された、なんとか品種というプロパティーに惹かれるだけのこと。
 10kgが数万円もするような最高級の米を、1台10万円もする最高級の釜で炊いて食べたことがないので偉そうなことはいえないけど、色んな品種の米で生産者や田んぼごとの違いを楽しむって、安上がりで結構楽しい。