らんかみち

童話から老話まで

韓国に激辛焼きそばはない?

2014年11月14日 | 酒、食
 若いころ激辛ラーメンの店に入って、「地獄の5丁目」という辛さのラーメンを注文したら、食えるには食えたけど赤鬼のような顔色になった。この辺りの辛さが人間界の上限だろうと思いつつ、ふと壁を見ると「地獄の100丁目」を完食している御仁の名前が張り出されていた。

 5丁目の辛さでもスープは朱に染まっていたから、100丁目ともなると真紅のスープというより、唐辛子そのものを食べるイメージだろうか。地獄の上位陣に名を連ねていたのは、ほとんどが韓国名のようだった。

 激辛の料理を食べた翌日はお尻の心配をしなくてはいけない。若いころでもそれは自傷行為に思えたけど、今は咽はもちろん、胃腸から直腸、肛門に至るまで地獄の業火に焼かれるような痛みを伴う自殺行為だろうな。もう二度とできない。

 韓国のインスタント「辛ラーメン」なら今でも時々食べてみるけど、韓国焼きそばが手に入らない。検索してみると、ネットでは普通に買えるといい、その味はソース味ではないらしい。しかも激辛というほどではないのだとか。

 そういえば、韓国料理店のおばちゃんが「タイの唐辛子は辛すぎてキムチに使ええん」いうてたなぁ。辛い料理が多いというだけで、韓国人でも日本の激辛は辛いらしい。してみると、地獄の100丁目ラーメンを食べた人は自国のプライドと自らの命をかけて食べたに違いない。敵に回さなくて良かった。