らんかみち

童話から老話まで

野菜の残留農薬

2014年11月11日 | 酒、食
             

 初めて白菜を栽培してみて、こんなに肥料と農薬が必要なのかと驚いた。そばなんて適当に種を播いておいたら勝手に育つし、除草剤などの農薬も要らないほど栽培は易しい。でも葉物と呼ばれる野菜が無農薬では難しい。

 白菜は最初青虫に食い荒らされ、「白菜が小さいうちにオルトランを使え」とアドバイスをもらった。毒が地中に入り白菜が吸収すると、それをかじった青虫が死ぬという理屈らしい。

 白菜の葉っぱは外から育つので、結球するころにオルトランを使うと葉に残留して人間にとって良くない。なので減農薬で育てた白菜は中に青虫とかナメクジなんかが住みついていることがある。「農薬を使っていない証拠だから安心して食べて」と聞くのはそのあたりのこと。

 ではプロの農家はどんな農薬を使っているのか聞くと、ランネートという薬が残留しなくて良く効くそうな。しかしそれを購入するには一筆書いて印鑑を押す必要がある。種まきをしてすぐに使うと、種をほじくり返して食べたカラスやハトが死ぬこともあるらしい。

 今まで固いキャベツの外葉でさえ、もったいないからと無理して食べていたけど、市販のものでそれはやめよう。レタスはなぜか無農薬でも虫害が少ないから安全だと思うけど、白菜の外葉とか芯はどうなんよ? 農薬の代わりに竹酢液なんか用意してみたけど、自分で野菜を作ってみるまで知らないこと多すぎ!