らんかみち

童話から老話まで

日本プロ日清カップを観戦しながら

2014年06月08日 | 暮らしの落とし穴
 ビールなど飲みながら日本プロゴルフ選手権を観戦して、おぉ3番ホールか、オレはバーディーとっているじゃないか、などと、古き良き時代を思い出す。
 日本一難しいといわれているゴールデンバレーゴルフ倶楽部、一度だけプレーしたことがある。

「もう接待ゴルフ場みたいな易しいコースは十分や、たまには難しいコースを回ろうよ」と、仲間の一人がいいだした。
 俗にいう接待ゴルフ場というのは、アップダウンが少なくて風光明媚なことはもちろん、アベレージゴルファーのやりがちなショットミスをしでかしても、ボールの落ちたところがグリーンを狙いやすいポジションだったりする易しいコースのことだ。

 我々仲良しメンバーはそんなコースばかり回り、80台のスコアが出せるようになったので少々天狗になっていた。日本一難しいといわれるコースにチャレンジしようじゃないか、となったのも自然な成り行きだったかもしれない。

 ゴールデンバレーゴルフ倶楽部は美しいコースだった。グリーンのアンジュレーションは他に難しいコースもあるし、バンカーだらけのコースもプレーしたことがある。しかし、プレーヤーを拒絶していると感じたコースは一つとしてなかった。ところがゴールデンバレーだけは、「お前らごときが!」と鼻であしらわれているように感じた。

 キャディーさんの感じは悪くなかったけど、所作の端々にプライドの高さが見受けられ、我々の腕前では申し訳なくて萎縮してしまった。やっぱ、下ネタとかを受け答えしてくれるおばちゃんキャディさんが我々にはお似合いなんだよね。
 ということで、ぼくのスコアは108。煩悩の数だけ打ったけど、他のメンバーのスコアは気の毒で言及できない。今となっては、我々が全盛期だった頃の、まあ悪くない思い出だ。