らんかみち

童話から老話まで

お稲荷さんの御利益があらんことを

2013年03月16日 | 暮らしの落とし穴


 明日はいよいよ初午。お稲荷さんの掃除や幟立てもおばちゃんたちによって滞りなく終わる。といっても、今回のグループだからこそスムーズにできるのであって、別の当番組だったらどうなるか分からないってケースもある。歩くだけで精一杯のお婆ちゃんたちを引っ張り出すことの是非が問われる。
 
 うちの母もだけど、寒いからと寝てばかりだと、春を迎えても表を歩くためのリハビリが必要になる。だけど無理に外を歩かせて風邪でも引かれたら困るし、転んだりしたら即入院じゃないか。自分の親が転んだなら自分を責めたら済むだろうが、よその親を引っ張り出して転ばせたら辛いぞ!

 神社の掃除は5軒組から7軒組に増やした。そういう声が上がったからで、ぼくが強引にやろうとしても上手くいかなかったろう。日中韓北朝鮮の関係が微妙なのと同じで、隣同士だから喧嘩をするってこともある。

 国同士ほどじゃないけど、村人同士も長年にわたる確執が存在するらしく、ぼくなどが入り込む余地の無いほどこじれている関係もあるらしい。というわけで、行事をどうするかは村人が自ら提案してくれることを待つことにする。そんなに長くは待たなくて良いと思うから。