らんかみち

童話から老話まで

スズメバチとアライグマのトラップ

2013年03月08日 | 暮らしの落とし穴


 NHKの「日本縦断こころ旅」で火野正平さんが徳島を訪れたとき、草むらの中にペットボトルがつり下げられているのを発見して「これは何でしょうか」と地元の人に聞き回っていていた。
 そのペットボトルは底が無く、飲み口から内側の底に向かって針金が下がっていて、その先には落花生が取り付けられている。何かの罠なんだろうとは想像できるんだけど、結局わからず終いだった。(答えは最後に)

 ぼくも山の中で奇妙なペットボトルを見つけた。カブトムシでも捕獲するんだろうと思って周りを見たところ、ミツバチの巣箱がある。そうか、これはきっとミツバチの天敵であるスズメバチを捕まえるトラップなんだろうと、帰ってから調べたら大当たり。でもネット検索でヒットするのとはちょっと違うんだよなぁ……。

 スズメバチが嫌いなのはぼくも同じなので、このトラップを作ってスズメバチの女王蜂を捕まえたいと思う。
 この作り方は一例であって、他にも様々なタイプがあり、誘引剤の割合も地域差があったりするらしい。大事なのは酢を入れてミツバチが誤ってトラップにかからないようにすることだとか。ミツバチは酢が嫌いなんだね。

 さて、火野正平さんの発見した不思議なトラップは、アライグマがいるかどうかを調べるためのモニタリング装置だったようだ。アライグマといえばラスカルだけど、連中は手先が器用なので大好きなピーナッツを、狭いペットボトルに手を突っ込んでかすめ取るんだとか。他の動物にはマネができないので、ピーナッツが無くなっていたら震え上がらないといけない。凶暴な上に農作物を手当たり次第に食い荒らすというから、外来種はどんならん!

 まずいな、愛媛県でも侵入が懸念されているっていうじゃないか。ここは離島なので(都合の良いときだけ離島になる)侵入するとしたら船に紛れ込むのが最も可能性が高い。かつてタヌキはそうやって侵入してきたとする説もあるけど、今は紛れ込めるフェリー便が無くなった。そのかわり橋が架かったんだよね。そしたら猪はやって来るわ泥棒は侵入するわで、今度はアライグマときた。
 モニタリング装置は簡単そうなので、蜂取り装置とともに作ってみるか。アライグマはピーナッツバターが大好きらしいので、外来菓子のリーセスでも買っておびき寄せてみよう。