M馬日記(元、日曜レーサー)

塩噴きじいさんの独り言
※2011年11月をもって一時停止
 (再開未定)

2016/8/31・水:葉月晦日

2016年08月31日 | Weblog
今月は前半2週間のお休みがあったし1回休みもあったので、

 ・実走・・・360㎞
 ・ローラ・・  8H

とまあ、なんともしょぼい数字になりました。

現状レベル維持が出来ると勝手に思っている1000キロには程遠いけど
これはこれで仕方なし。なかなか難しいアルね。

今日も20分。
毎度の負荷でやってきました。
昨日の心肺ターゲットと比較するとやっぱりこっちはこれでまた苦しさが
違うのよね。なんとな~~く掌にあると思えた昨日と、ギリギリのところ
でなんとかまとめた感がする本日。もういいかげんレベルあげないといけ
ないと思っているけど、浮き沈みが激しい量からなかなかねぇ~。

でも、こんなことでストレス感じると本末転倒ですから。
楽しく乗るにこしたことなし、です。

***

さて、リオオリンピックが終わりましたけど、いろいろと考えた。
それはまたいずれ書きたいと思ったときにでも。

でもその中で1つ。
シンクロなんですけど、メダルとれて素晴らしいですし、ヘッドコーチの
リーダーシップというか、思考というか、それについていった選手たちも
素晴らしいと思うのですが、少し考えたことがありました。

それは・・・『地獄でした。』という選手のコメント。


確かに、彼女たちにしてみれば昭和根性論ともいうべき指導方法(ほめて
育てるなんて冗談じゃない。泣いていいのは親が死んだときとメダルをと
った時。限界は私が決める。)はまさにカルチャーショックで精神的にも
肉体的にも追い込まれてそれが毎日毎日続くともう地獄そのもの、だった
ことでしょう。

ですからメダルをとったことで、その時の心情を素直に吐露することは
思わず心から出た本音だと思うし、彼女たちはそう言うだけのことをして
きたのだしそれを言ってもいいと思います。

が、しかし、、

その言葉を聞いた、”これから”の子供たちはそれをどう感じるんだろう?
オリンピックでメダルをとるには地獄がまっているんだ、と短絡的に思わ
ないだろうか (実際は、そうなる前にきちんと指導していくことが大事
だと思うのですが。)? となると、地獄にいくのは嫌だからシンクロ続け
たくない、と思うのではないだろうか?

なんでもそうだけど、「楽しさ」がないと続かないですよね。
それで「奥の深さ」に気付き、極めたいと思い、自主的に修練していく。
その過程において師と仰ぐ人に自ら飛び込んでいく。そこには「自覚」が
あるわけですが、まだその域まで達していない子供たちに「地獄」という
言葉だけが刷り込まれていくことに危惧を覚えてしまいました。

こんなこと考えるのは「考えすぎ」なのかもしれませんが、シンクロを語る
エピソードとしてヘッドコーチの指導=選手からみた「地獄」という単純な
図式がクローズアップされマスコミによって拡散していくことはよくないな。


ヘッドコーチはその地獄とも思える訓練=基礎がないと、その次の高みには
いくことができず、そもそも、「ついていく」ということではなく、自主的に
「その先」を求めて「切り開いていく」「自分で見つける」という、極めて
次元が高いことを求めていたのであり、そこは地獄ではなく、それこそ本人
の自主性次第ではどうにでもなるいわゆる地獄の反対の極楽のはずではない
だろうか?

残念ながら今回の選手たちは、地獄の先にあったであろう極楽に到達する
にはまだ実力不足だったということなのだろう。しかし、それでも銅メダル
をとることができたのは、やっぱりある種、洗脳に限りなく近いとは思うが
「~イズム」があり、日々たゆまぬ選手の努力と忍耐の賜物の結果なのだろう。

そこまできちんと説明しないと、やっぱり 地獄 は比喩ではなく「地獄」
として子供たちに刷り込まれてしまうのではないのかな。


「本当にいい子たちですよ。」

このヘッドコーチの言葉(皮肉)が今回のすべてだったような気がしました。
コメント
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