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■星野恒隆 油彩水彩作品展 (2019年5月8~13日、苫小牧)=5月12日の日記(5)

2019年05月16日 21時37分49秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(承前)

 苫小牧市でのギャラリー巡り3カ所目は、同市のベテラン画家星野恒隆さんの個展を見に、市民活動センターへ。

 筆者は星野さんの個展を小樽でつい先年見たように思っていたが、実は10年以上もたっていたのだった。

 しかし、写実的ながらも省筆のほどよく効いた、ごくオーソドックスな画風で、しかも油彩と水彩のいずれにも偏らずに制作する姿勢は、まったく変わっていなかった。
 モティーフは身近な道内の風景がほとんど。小品は、静物画もある。
 地元のタウン誌の表紙絵や金融機関のカレンダー原画を長年担当していたのも、うなずける。


 この絵は「冬晴れの港街」(50M)。
 冒頭画像の右端の作品。
 古い建物がたくさん残っている小樽らしい一隅といえる。
 もっとも、いまは実際には、高層住宅が立っているらしいが。
 遠景の天狗山の存在感が大きい。

 この絵の左側は「雪になった朝」(50F)。
 札幌・中島公園の風景。
 ポプラの高木が高層住宅を覆い隠している。

 となりは「早春の木立」(60F)。
 支笏湖を背にした位置から見た林の静かな感じが伝わってくる。

 さらにとなりの、右から4点目は「清流の里 雪景色」は、伊達の蟠渓ばんけいがモティーフ。
 空気がさえ切った冬の様子が描かれている。アクセントとして、廃線になった旧国鉄胆振線の鉄橋のオレンジが効果的。


 水彩画もおなじような力の入れ方で描いているのが星野さんの特徴だろう。
 右から「船二艘」「ポプラのある風景」。
 道路建設のため半分埋め立てられるよりも前の、なつかしい小樽運河の風景だ。
 丹念かつ丁寧な筆遣いに、心が落ち着くようだ。

 油彩は次のとおり。
「白樺の風景」「春風駘蕩」「雪の中の館」「画室のモチーフ」「雪解けの頃」「初夏の手宮線路」「杜に続く小径」「片隅の春」「若い二本の樹」

 他の水彩は次のとおり。
「ワイングラスの花」「初夏にむかう湖畔」「杜への小径」「巴里点描」「水辺の風景」「雪解けの庭先」「雪の朝」「冬の運河船溜」「柿のある静物」「秋深まる」「秋好日」「新緑の支笏湖畔」「臨海風景 初夏の頃」「運河北浜」「初冠雪樽前山」「菜の花のころ」「秋の小岩井」「白い展望台」「野武道」「蜜柑」「さくらんぼ」「ふきのとう」

 いくつか記載漏れがあるかもしれません。ご容赦ください。


2019年5月8日(水)~13日(月)午前10時~午後6時(最終日~4時)
苫小牧市民活動センター(若草町3)


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