北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

苫小牧を歩く=2019年5月12日の日記(6)

2019年05月17日 14時01分03秒 | つれづれ日録
(承前)

 以前も書いたことがあると思うが、苫小牧は、旭川や函館、帯広、釧路といった道内他都市に比較すると

ギャラリーで展示するという文化や習慣がほとんどない
という印象を受ける。

 発表の場として、美術博物館は別にして、星野さんの個展を開いていた市民活動センターと、「プロムナード」という画廊喫茶ぐらいしか思い浮かばない。ふしぎなことに、市民活動センターは、教育委員会の所管ではなく社会福祉協議会の施設である。まあ、特にそのことで不都合はないんだけど。
 そういう苫小牧で、見たい展示が四つもあるというのは、珍しい事態といえるのではないか。


 市民活動センターには広いギャラリーがある。
 スカイホールの2室ぶんぐらいの絵画は展示できそうだ。


 4カ所目は「正光寺」。
 国道から裁判所の前の通りを曲がったら、前回に苫小牧の野外彫刻を見て回ったときにどうしても見つからなかった浅井憲一さんの彫刻1点があった。
 宮澤賢治の詩碑もそばに設置されていた。

 汐見大通という道に、初めて出る。
 中央分離帯が広い片側2車線の道路だが、交通量は少ない。

 苫小牧はどこに行っても、道路幅が広い。
 市道で片側4車線というのもある。
 団地の建物もデカい。これは苫小牧東部の開発が盛んだったころ「将来人口30万人」を想定してまちづくりを進めたためだという説がある。

 20分近く正光寺に着いた。
 北川さんという人が個展を開いているとツイッターで見たのだが、それを知らせる看板やポスターなどが見当たらず、人の気配もない。

 時間もあまりないので、さっさとあきらめて中心部に歩いて戻ることにした。



 国道36号に出る。
 ところどころ、画像右手のようなビルがたっている。
 もっとも、これだけ土地があるのに、わざわざビルをたてるのは無駄なような気がしないでもない。

 そして、それらのビルのいくつかは少し古く、テナントがたくさんあいている。

 どの建物も駐車場が、札幌の基準でいくと、やたらに広大である。
 そもそも「歩いて移動する」という発想がほとんどないまま、建物も道路も設計されているのだと思う。
 だから、歩道にはほとんど人の姿がないし、歩くと疲れを覚える。

 帯広や北見などにも似たような空気が漂っているが、「車で移動しろ」と強制される感じがあるとするなら、苫小牧が一番強いように思う。


 おまけ。

 国道沿いにあったハードロックカフェの事務所。
 苫小牧近辺で構想がある「IR」を見据えて進出しているのだろう。

 カジノ依存症などが懸念されているIRについては、苫小牧市などは誘致に積極的だが、道の姿勢がまだ決まっていない。
 ただ、国内3カ所程度に設置されるのであれば、大阪、横浜、長崎あたりが有力で、苫小牧には実現しないだろうというのが筆者の見立てである。
 

(この項続く) 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (SH)
2019-05-18 06:22:30
ヤナイさん、こんにちは。
私も道内の都市(行ってないところも多いですが)では、苫小牧が抜群に歩いていて辛いですね。
あの、人の歩くところじゃない感は、私の経験ではラスベガスくらいかと思います。
歩道自体は幅があるので、狭すぎて車が怖いというパターンではないのは助かります。
返信する
Unknown (h-art_2005)
2019-05-18 11:14:00
SHさん、いつもどうもです。
よくぞ分かっていただきました(^-^)
苫小牧って、歩くのがほんとにつらい気持ちになりますよね~。
北見や帯広は駅周辺はそれほどでもないですからねえ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。