NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

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406号【ああ!憧れのコバンムシ(k藤部長&顧問イノウエ)】

2006-10-09 16:29:02 | Weblog
9月30日(土)の話題


k藤部長。
彼は魚部の6代目の部長を務める一方、水生昆虫の主任でもある。

彼が1年生の時に書いたホームページの自己紹介欄には、
憧れの水生昆虫として「コバンムシ」の名前があげれている。

福岡県の沢山の池に入る中で、いつか出会えないか。
そう願いながら、網を入れているようだった。

しかし、1990年代半ばを最後に福岡県から記録が途絶えてしまった
この水生昆虫に、どうしても出会うことはできない。

あきらめた訳ではないが、もう時間が・・・ない。
そう、3年生なのだ。
受験態勢に入って、この新成虫シーズンもこの2年間のように
水生昆虫調査が今年はもう、できない。


■とりあえず、今日だけ。

k藤部長、出動した。

というのも、397号で書いた「豊田ホタルの里ミュージアム」の
k野さんが山口県のコバンムシ生息地を案内してくださることに
なったから。



生息地に到着し、入ろうとするk藤部長。

ここはもと水田で、養魚池だったらしい。
今は放置されて、ガマなどが繁茂する、浅い湿地になっている。

■他の部員も、

そして顧問イノウエも、中に入る。
k野さんが撮って下さった写真なので、顧問イノウエも登場。



顧問に続いて、1年M岡君がコバンムシ、「いましたァ!」。

しかし、k藤部長、全然音沙汰なし。

  「ええ~? ホントに採れないの??」

と、k野さん。

  「採れましたァ」

は、k藤部長に水生昆虫を仕込まれている、1年M岡君。
この後も、続々とコバンムシを連発。



が、我らがk藤部長、不発・・・


■もう、帰るぞ!

と痺れを切らしかけたとき、「やっと・・・来た!」



これが、憧れのコバンムシ。
グリーンの頭部が、スゴクきれい。

動きが緩慢なのかと思いきや、さにあらず。
かなり早い。
網の中で見るとコオイムシを小振りにした感じだけど、
スピードはコオイムシ以上。

「これって、やはり刺しますよねぇ?」
と夏にもナベブタムシに刺された顧問イノウエ、聞く。

「いやあ、痛いですよ・・・タガメ以上です。ズドンと来ます。」
とk野さん。

・・・すごい。
コバンムシも凄いけど、どっちにも刺されたk野さんはもっと凄い!。



k藤君、採ったところで終了。10個体ほど。
事前に伺っていたものの、本当に個体数が多い。

こういう環境でも繁殖していけるのか。
「ヒシやジュンサイが生える、古い池や沼や湿地」と
文献にあるのとは、ずい分違った印象。

福岡にもまだいるかも知れない。
あきらめていたけれど、そういう気持ちになりました。

k野さん、貴重なお時間使って、大切な場所を見せていただいて
ありがとうございました。


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