『蒼き鋼のアルペジオ』(Ark Performance 先生)4巻発売記念企画、
ドラマCD&小冊子の応募者全員サービス、冊子の方も届きました~。
表紙は、水着姿のイオナさん~! (HPイラストだったようですね)
イ401のミニチュアを眺めるポーズが可愛らしい。
それにしてもこの冊子、「薄い本」と言いながらも、
厚みのあるしっかりした冊子となっていて、
中には、これまでの雑誌(ヤングキングアワーズ)表紙や、
コミックス扉絵、販促ポスターなどで使われたイラストのギャラリーに、
連載時のおまけコーナー「蒼海月報」「共同戦術ネットワーク」、
さらにコミックス特典ペーパーまで、様々なものが掲載されている豪華仕様。
そして、何と言っても目玉なのは、タカオさんの函館物語。
ちょっと予想していたのとは違った内容ではありましたが、
本編ともリンクする重要なお話であったと思います。
人物的にも、テーマ的にも、そして何より、タカオさん的にも・・・
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
【感想】
●蒼き鋼のアルペジオ an extra (Ark Performance 先生)
メガネ・タカオォー!
冒頭、いきなりメガネ姿のタカオさん、麗しゅうございます。
ゼリー吸ってるお口も可愛らしゅうございますね。
401との戦いから12日目、函館に潜伏中(?)のタカオさん。
少しずつ人間世界に接しながら、いろんなことを学習している模様で、
ゼリーの美味しさを自分の中で「美味」とすべきかどうか検討しています。
なるほど、メンタルモデルはこのように「個性」を形成しているということが、よくわかります。
自分で“好み”を選べるわけですね~。 なんとも不思議な感じ(^^;
そんな感じで始まったこのお話は、タカオさんの函館でのある出会いを通じて、
彼女が何かしらの事柄を“知る”物語となっています。
函館の街を歩いているタカオさんが見つけた謎の邸宅。
やたらと警備が厳重で、ほかの建物とは異なる空間であるその場所に興味を持った彼女。
もちろん、メンタルモデルであるタカオさんには、人類の厳重な警戒なぞ何のそので、
楽々と侵入に成功するのですが・・・・・・ そこで出会う1人の女性。
タカオさんは、なぜか歓迎されてしまい、そこから2人の交流が始まるという内容でした。
2人の交流はとても楽しそうに、仲睦まじいもの。
女性の屈託のなさというか、その自然体な態度がなごやかムードを生み出し、
タカオさんもそのペースに巻き込まれていたのが面白かったです。
そいえば後半は、女性もタカオさんと同じヘアスタイルにしてましたね・・・
「家族」とはどのようなものか知りたがるタカオさんに、
自分の家族のことを語る女性の瞳は、どこか遠くを見ているかのようでしたが、
ここで語られていてことは、けっこう大切な話だったのではないかな?と感じました。
「家族」 「帰る場所」 「孤独」。
これらについて語られる内容は、それだけ本編にもかかわってくるテーマなのかも、と。
「艦長ってのはね 孤独なもんだよ?」 (コミックス3巻147ページより)
と、群像に語りかけるいおりさんの言葉。
これは、艦長である群像の孤独を暗示しているわけで、
「孤独」というのが1つのテーマになりうることを示しているとも言えます。
そしてこのお話でも、女性によって語られていたのは「孤独」。
その孤独を癒すための方法を、タカオさんに教える女性の言葉は、
とても優しくて包容力のあるものでした。 ここのシーン、ちょっとジーンときましたよ。
考えてみれば、この時のタカオさん、“霧”を離れて「孤独」状態だったですものね・・・
おそらくタカオさんは、ここでかなり重要なことを学んでいったのではないでしょうか。
そして何より、ラストが強烈過ぎました。
考えてみればヒントはいっぱいあったのに、まるで気づいていませんでしたよ!
このことも、タカオさんにとっては貴重なことでしょうからね~。
あのタカオさんが、素直で可愛らしかったのもよかったです! (結局それか!)
などなど、タカオさん好きにとってはもちろんのこと、
ちょっとした本編とのリンクもあって、アルペジオ・ファンならば読んで損なしの物語。
とにもかくにも、楽しかったです!
【タカオさんの函館雑感】
最後にちょっと気になる、タカオさんの函館雑感。 (画像は4巻167ページより)
コミックス2巻でタカオさんと接触した400&402によると、
タカオさんが函館に潜伏していたのは、およそ1週間ほど。
(ここでタカオさんは函館を去ります)
この邸宅のお話が、どれだけの期間のものかはわかりませんが、
それ以外にもタカオさんはいろんな場所に行き、いろんな人に出会い、
いろんなことを学んでいたことが察せられます。
メガネを装着した姿も映っていましたが、何より気になったのは一緒にいる女性のこと!
タカオさんがメイド姿の女性に話しかけ、図書館らしき場所で本をハイスピードでめくり、
女性と友達同士のように接しているのを見ますと、函館でのタカオさんの交友関係では、
この女性の存在がかなり大きかったのではないかと推測されます。
てっきり私はこの女性とのお話になるものとばかり思っていたので、今回は少し驚きました。
(とは言え今回のお話は、それはそれで重要な内容だったと考えます)
タカオさんの乙女プラグインって、この女性の影響が強かったんじゃ・・・?
なんて、私は考えているわけです。
「気になる人間(401クルー)がいる」と話したタカオさんに、
「それって恋じゃない!?」と女性が語り、「恋?なにそれ」となったタカオさんに
女性が乙女のたしなみを教える、といった展開があったのでは・・・? 妄想ですけどね(^^;
私としては、タカオ乙女プラグイン・函館インストール説を唱えておきたいと思います(ぇ
そんな感じに、かなり良い感じに仕上がっている冊子でありました!
いやー、やっぱタカオさんイイっすね。
もうタカオさん一筋に追いかけてきた甲斐がありましたよ。
アイコンギャラリーに、初稿の数々(現在と違った姿のキャラクターもいました)、
最後の402による「あとがき」にも、めっさ笑わかしていただきまして、
たいへん楽しゅうございました! ぜひとも、次の冊子をと期待しております!(ムチャ振り)
あと、最後のフォトギャラリー(?)も、雰囲気が良くて大満足でした。 素晴らしかった!