五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 「お気に入り」 プチ感想32

2009年03月23日 | ◆「お気に入り」 (旧プチ感想)

端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回

・『RED GARDEN〔レッドガーデン〕』4巻(完結)

・『RD 潜脳調査室』2巻(完結)

・『狼と香辛料』2巻

 

話の内容にふれる部分があります。

 

 

『RED GARDEN〔レッドガーデン〕』4巻 

 (綾村切人先生  原作:GONZO)

[あらすじ]

 ニューヨークのある学園に通う4人の女生徒。 接点のない4人の共通点は、友人リーズ。

 ある日、リーズの死を知った彼女たちが、ナゾの男女に告げられる衝撃の事実!

 逃れられぬ宿命の中で、“バケモノ”との戦いを強いられた女生徒たちの非日常と日常。

 

[感想]

 最終巻です。 アニメ原作作品であり、ストーリーラインは同じでオリジナル要素いろいろ。

 4人の女生徒がそれぞれ描かれるアニメ版と違い、主人公ケイト中心に話は進みます。

 私はケイトとクレア(とポーラとルーラ)がお気に入りキャラクターだったので、楽しめました。

 そして、綾村先生の絵が作品の雰囲気にぴったりだった事が、マンガ版最大の特徴かも。

 ラストがアニメ版と異なりますが、マンガ版の描き方も好きです。 どちらも素晴らしかった!

 

 

『RD 潜脳調査室』2巻 

 (原作:プロダクション・アイジー/士郎正宗先生

  原作協力:クロスロード  漫画:宮野桃太郎先生)

[あらすじ]

 近未来。 ある事故により、数十年も昏睡状態だったダイバー・波留真理が主人公。

 ネット社会のセキュリティである「メタリアル・ネットワーク(通称“メタル”)」の中で起きる

 さまざまな事件を調査する「電脳ダイバー」となった彼と、仲間たちの活躍を描く物語。

 

[感想]

 最終巻です。 アニメ原作作品で、ストーリーなどはほぼそのまま。

 この巻では風俗アンドロイド話と、気象分子をめぐる最終エピソードが描かれています。

 宮野先生の絵柄がアニメ版に比べると「可愛い系」なためか、ホロンが可愛かったな~。

 気象分子の話に関しては、アニメ感想でも語ったように今一つしっくり来なかったんですね。

 そして、マンガ版最大の難点というか、改善してほしかった点は・・・もっと、ムチムチ感(完)

 

 

『狼と香辛料』2巻 

 (原作:支倉凍砂先生  キャラクターデザイン:支倉十先生

  作画:小梅けいと先生)

[あらすじ]

 中世ヨーロッパ風な世界。 行商人ロレンスの荷馬車に乗り込んできた少女は、狼だった?!

 “賢狼”ホロと名乗った少女とロレンスの、行商の旅をめぐる騒動の数々を描く物語。

 経済活動にもとづく事件に2人が知恵と行動で挑むさまと、軽妙なかけ合いが楽しい。

 

[感想]

 原作小説は未読です。 アニメ化もされた作品で、2期目も決まっていて嬉しいかぎり。

 私としては、この作品で描かれる「経済」に関する話に興味津々だったりします。

 ゼーレンという青年から持ち込まれた〝もうけ話〟の裏に気づいたロレンスたちは、

 さらにその裏をかこうとミローネ商会という組織に、提携を申し出る。 こんな展開、大好き。

 マンガ版は「絵と説明」の組み合わせが絶妙で、内容がわかりやすい。 今後も楽しみ!

 

 


◆ まんがライフ 感想

2009年03月21日 | ◆4コマ誌⑤ まんがライフ

2009年5月号

 かなり体調を崩してしまいました(-_-;)

 今月号では長文はもちろん、いろいろ感想書きたい作品あったのですが・・・・・・

 

●動物のおしゃべり (神仙寺瑛先生)

 夜桜見物に誘い出されるお兄ちゃん。 ハマちゃんのたくらみ(?)で、田崎さんも参加~!

 2人は「天然鈍感男子」と「レアなシャイ娘」・・・進展しません(´▽`;) おもろいな、この関係。

 お兄ちゃんはいつ、本当に大切な想いに気付くのでしょうかね~。 これから・・・なのかな。

 

●プアプアLIPS (後藤羽矢子先生)

 ケーキ屋さんでのお仕事が始まりましたが・・・意外にも(失礼)、レンさん大活躍!

 レン・母様なら、「教育」はしっかりしてそうだから当然なのかも。 レンさん、お見事です。

 ここでのナコさんの気持ちの動きには「じわっ」と来ます。 そして、2人の仲は・・・急接近?

 

●ポヨポヨ観察日記 (樹るう先生)

 今回のポヨ紹介「その存在がエンタテイメントだよ・・・」に笑いつつ、愛らしさに和んだり(^^;

 馬のサーカス・・・「馬」限定なんですね、動物全般ではなくて(´・∀・`)ヘー 楽しそう!

 馬サイズ・ポヨは、けっこうアリじゃないですか?(^O^)見てるだけなら(ぉぃ

 

●わくわくワーキング (おーはしるい先生)

 今回は、わが同志(?)・佐々木さんのお話! 同志=中野くんを陰から見守る会です(えー

 彼女が中野くんと出会った時の話などありましたが、やはり彼は“紳士”だよな~。

 経理に理解のある営業。 佐々木さんがホレるのも当然! ラストには笑いましたが(^◇^;)

 

●妄想委員長 (江藤あつし先生)

 「新人4コマバトル」優勝の作家先生がゲスト! ドM委員長・白井真雪さんが、シビれます。

 普段はビシバシ威厳をたもつ委員長。 でも、不良な坂本くん限定で・・・被虐の悦び(アブナ 

 かなり危険なネタだとは思うのですが、真雪さんのミョーな可愛さがよい味に・・・つづき~。

 

●課長と呼ばないで (ちはやいくら先生)

 オノっち、ミサキさんの特命により、エリさん告白の舞台をセッティング!

 ミサキさんも色々考えていますね~。 彼女は幸せだからいいけれど・・・けっこう酷かも。

 ただ、きちんとした考えもあるし、いいのかな。 エリさん・オノっちのやりとりは、よかった。

 

●チェンジアップ! (秋吉由美子先生)

 新学期に1年生も入部してきて、池田さんも先輩気分でウキウキ。 でも、指導は大変。

 そんな中での後輩の陰口・・・まあ、ありがちですけど、キツイですねぇ( ;∀;)

 けど、箕島くんの言葉「口だけじゃなく しっかり動いている人・・・」 その励ましは値千金!

 

●よいこのしごと (まがりひろあき先生)

 情報は武器! BC団に自分の甥をスパイとして潜入させる博士。 ・・・スネーク!!(?)

 スパイになったのは、マサルくん。 しかし、彼はそこで運命の人に出会ってしまった!

 そしてマサルくんは、愛のために戦う! 今後も登場するなら面白いかも。 「大統領」(?)

 

●ウチへ行こうよ! (小笠原朋子先生)

 コミックス発売記念ゲスト! おお~、これはうれしいですね(^o^) お久しぶりの面白家族!

 しかし、明彦くんはフラフラすることなく、ゆりえさん一筋! そのため、お父様と緊張関係?

 明彦くん・お父様のやりとりが、なかなかに面白い(^∀^;) 4月16日コミックス発売です!

 

●ハレハレなおくん (ナカタニD.先生)

 さてさて、やはり前川くんはワケありのようです。 でも、彼も根はよい人のようで、

 ずいぶん情がうつりつつある? これは、ショーちゃんの人柄が大きく影響してそう。

 ナオくんの「オイタ」に対するショーちゃんの態度を見ても、素晴らしき“大人”とわかります。 

 

 


◆ 「お気に入り」 プチ感想31

2009年03月20日 | ◆「お気に入り」 (旧プチ感想)

端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回

 『ポヨポヨ観察日記』6巻

 『天使な小悪魔』4巻

 『ヤング松島喜久治』1巻

 

 このほかに、オールカラー版『たびびと』1巻も購入しました。

 目当てはもちろん、サユリおばさんをカラーで見ること!

 ・・・ウソです、すみません。 「16ページ描き下ろしの特別小冊子」 楽しめました!

 

話の内容にふれる部分があります。

 

 

『ポヨポヨ観察日記』6巻 (樹るう先生)

〔あらすじ〕

 ホントにま~るい丸猫ポヨと、佐藤さん一家や周囲の人々・動物たちを描く4コマ漫画。

 丸くて愛らしい姿ながらも、“漢”なポヨの猫生活がおもしろい!

 登場人物・動物たちの明るくパワフルな様子は、見ているだけで楽しい気分になります!

 

〔感想〕

 私としては、樹先生の作風を「踊るように楽しい」と表現したくなってしまいます。

 そんな感覚の楽しさが、この巻でも満載! 思わず踊りだしたくなってしまう・・・かも!

 『ポヨポヨ・クエスト2』がうれしい。 萌さん・英くん・ポヨのパーティーがおもろすぎる!

 もちろん本編も、どの話も楽しい! そして、この巻では“エリちゃん”出てきましたね~。

 7月27日発売予定の第7巻・限定特装版では、すばらしい特典が!! これは楽しみすぎ!

 

 

『天使な小悪魔』4巻 (芳原のぞみ先生)

〔あらすじ〕

 見た目はコドモ、実年齢はオトナなホステス“まる”と、その仲間たちを描く4コマ漫画。

 メイクの達人“マリリン”をはじめとする、ホステス仲間や様々なお客さんが面白おかしく、

 時にえげつなく世知辛く、そしてたくましくあたたかく描かれる物語です。

 

〔感想〕

 おミズの仕事は大変だけれど、愉快な人々の楽しい雰囲気が作品を明るく彩ります。

 この巻では“マリリン”につきまとうストーカー話のつづきや、ホストにハマるホステス話など

 「ホステスたちのウラ話」・・・かどうかはわかりませんが、そんな物語が展開!

 そして、クールなしっかり者で生徒会長な女子高生・泪さんも出てきて、うれしいかぎり。

 “マリリン”と幹くんや、“まる”とカイトの関係なども気になる所(^O^) めぐは、さすがだな。

 

 

『ヤング松島喜久治』1巻 (ふじのはるか先生)

〔あらすじ〕

 『派遣社員 松島喜久治』の若き頃を描く4コマ漫画。

 若き彼は派遣社員ではなく、普通のサラリーマン・・・だけど、マイペースな男。

 彼の仕事ぶりや周囲の人々とのやりとりを楽しく、そして真面目に描いた物語。

 

〔感想〕

 じつは、私は4コマ漫画の読者歴が浅く、『派遣社員~』は終盤(?)しか知らないのです。

 なので、まっさら風味に楽しんでいる作品だったりします。

 本作は主人公・喜久治くんの仕事ぶりと、社内での人間関係、そして日常生活などが

 楽しかったりシリアスだったりするのですが、私は人間関係の描き方がウマいと感じます。

 「姫」凛子や上司陣など会社の空気を感じる人々、そして“コビト”さんとの関係は面白い!

 

 


◆ 「お気に入り」 プチ感想30

2009年03月18日 | ◆「お気に入り」 (旧プチ感想)

端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回

 『ナポレオン 獅子の時代』11巻

 『へうげもの』8巻

 『西遊妖猿伝』3~4巻

 

 どの作品も、もっと熱く語りたい!・・・んですけどね(-_-;)

 

話の内容にふれる部分があります。

 

 

『ナポレオン 獅子の時代』11巻 (長谷川哲也先生)

〔あらすじ〕

 世界史の有名人〝英雄〟ナポレオンと、彼の活躍した時代を描いた作品。

 「北Oの拳」ばりの劇画タッチで描かれた本作品は、壮絶なまでに男臭さ全開!

 基本は史実通りのストーリーながらも、フィクション要素も満載なアクの強い物語。

 

〔感想〕

 この作品では、破天荒な人物たちの荒唐無稽な行動が読んでいて楽しいのですが、

 この巻でもそれはさらにパワーアップして、私を驚かせてくれます。

 なんですか、カルノー vs オージュローの「北Oの拳」勝負はー!!Σ(゜ロ゜;)いいぞ、もっとやれ

 さて、外交という名の「演技 脅し 腹の探りあい 妥協」によりイタリア戦線も落ち着き、

 次は狂気のイギリス戦線へ! あの“漢”も登場して期待は高まる。 ダヴー外伝も面白い。

 

 

『へうげもの』8巻 (山田芳裕先生)

〔あらすじ〕

 戦国時代の武将にして、茶人である古田織部を描いた作品。

 武将として活動するかたわら、「茶」を中心とする文化にとりつかれた男・織部。

 “へうげた(おどけた)”雰囲気と、その中にある真剣味が奇妙な面白さをかもし出す!

 

〔感想〕

 利休の決意。 秀吉の行動。 そして、新たな“器”で「勝負」をかける織部。

 歴史上でいえば「利休の自刃」も近づくころ、緊張感はいやでも高まる。

 でも今回は、伊達政宗と蒲生氏郷のやりとりが面白すぎだったり、

 豊臣秀長と黒田孝高(官兵衛)なんかは・・・うわ~、こう来たかー!という感じだし、

 周囲の動きもあわただしい。 そして、利休の“自覚”の描き方はこの巻の白眉でした。

 

 

『西遊妖猿伝 大唐篇』3~4巻 (諸星大二郎先生)

〔あらすじ〕

 1~2巻プチ感想をご参照ください。

 『西遊記』をモチーフとした物語。 孫悟空の戦いと、玄奘の旅の行方やいかに・・・

 悟空と金角大王の決着はどうなる? そして、唐打倒のため宮城へ忍び込む“6健将”!

 

〔感想〕

 オビ文には「読みだしたら止まりません」とあり、少なくとも私はそんな感じで読めました(^^)

 この作品では『大唐篇』ということもあって、〝唐〟の人物に注目してしまいます。

 李淵とその子である3兄弟、李世勣、魏徴、李靖、そして尉遅恭(敬徳)などなど、

 歴史好きであれば「たまらん」人物がいろいろと出てきます・・・秦瓊(叔宝)は、いないか。

 そして、【玄武門の変】までストーリーに組み入れてしまうとはさすがです。 “ナタ”も。

 

 


◆ まんがライフオリジナル 感想

2009年03月16日 | ◆4コマ誌③ まんがライフオリジナル

2009年4月号

 『おうちがいちばん』の後半部分・・・どうしたのでしょうね。

 

●ご契約ください! (東屋めめ先生)

 先月号のことがあるからなのか、吉田さんに優しい松野社長。

 ついに二股を断念し、黒木さんに別れを告げるものの・・・やはり別れられぬは、男の性?

 どうなる、波乱の三角関係! ・・・・・・あれ? そんな話でしたっけ??(間違いではない?

 

●ちぃちゃんのおしながき (大井昌和先生)

 私が使ってみたいセリフ・ベスト5の1つ、「犯人はこの中にいる・・・!」を使うちぃちゃん。

 しかし、犯人は意外な人物だった! ・・・まあ、それはいいとして今回は学生さん話(ぉぃ

 やはり彼なら、「貧乏節約ネタ」が光る! そこに後輩(女性)が加わって、おもろさ倍増!

 

●なごみクラブ (遠藤淑子先生)

 ちょっとイヤなことあって、やさぐれていた私は「いつもどーり、ホストが癒し系話だろ」と

 斜め上から読んでいたところ、「え?なにこれ、不意打ちくらっちゃったよ(つд`)」状態に。

 今回の話作りは、“ウマい”ですよね。 思いもよらず、私も癒されてしまいました。

 

●だってヤンママ (すみれいこ先生)

 ヨメと母親に携帯をのぞき見られるダンナって・・・(-_-;) しかも、2人の反応がヒドイよ。

 このダンナさんじゃ仕方ないか~(ヒドっ)。 でもカオリさん、「12コ」て・・・意外と甘~い?

 それでも、さすが〝ヤンママ〟! 怒らせると恐ろしい!! ・・・・・・チカンはイカンよね(ぁ

 

●店長の憂鬱 (碓井尻尾先生)

 トビラは、お花見するメンバー・・・あれ、ヒイラギさん? その瞳が見つめる先は・・・(^∇^;

 そのヒイラギさんも準レギュラー格になったようで、その暴君ぶりが今後も楽しみだ~!

 そして今回、「赤」のおねいさんが楽しいのだけど、もはやワインに誰もツッこまない(;´`)

 

●P探偵事務所の事情 (テンヤ先生)

 探偵にあこがれ、P探偵事務所に入った阿笠美沙さん! けれど、現実を知って落胆。

 ニィさんになぐさめられる阿笠さんの可愛さなど、テンヤ先生の絵柄が楽しい雰囲気。

 阿笠さんが、ボケっぷり全開で探偵稼業にいそしむ姿が面白味になるのかな? つづき~。

 

●ひみつの花園 (みなづき忍先生)

 小学5年生の三園青葉くんが、お嬢様学校の寮に住むことに!

 いろいろなタイプの「お嬢様」が登場して、青葉くんにツッこまれてます(変な意味ではない)

 ラスト、友人のセリフに日本の未来を絶望したーΣ( ̄Д ̄;) これは、つづき期待ですね。

 

●カギっこ (山口舞子先生)

 最終回です! 離れていても、お互いのことを心配する母娘の絆は本物。

 子供の頃のみっちゃんが「おかあちゃんがいなーい」と泣いている絵と、4コマ目が好き。

 そして『カギっこ』らしく、ガチャ☆っと「戸締まり完了!」 さわやかにステキなラストでした!

 

●猫実カフェ (丹沢恵先生)

 こちらも最終回! 子猫の里親探しは、はかどっていないようですね~。

 しかし、そこへさらにニューフェイスが!・・・店長、カンペキ影が薄くなってるなぁ(^_^;)

 この作品は、猫とカフェによる癒し空間づくりだったのかな? 最後は、「実」がない話(えー

 

●中央モノローグ線 (小坂俊史先生)

 この作品では「モノローグ」に感心したり笑ったりするわけですが、「風景」もよいですよね。

 今回はさまざまな〝桜〟が並んでいて、それが人・地域により別々のモノローグを生む。

 この描き方は秀逸。 そしてラストの「3人」の画は、きわめて象徴的な表現で、すばらしい。