まんがタイムスペシャル 2017年12月号より
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●恋愛ラボ (宮原るり 先生)
スイーツのレシピ本を眺めるリコとマキですが・・・
そこへ、レンくんがやって来たものだから、リコ姉さんにハリセンくらってます。
というのも、前回の彼によるスズへの“仕打ち”が原因なわけで、やむなし。
しかし、レンくんはなぜ自分がそんな目に遭うのかわかっておらず、困惑するばかり。
その「底なしの鈍感さ」と「無神経さ」に、さらにリコが怒りを増しますけど、
鈍感さも無神経さも、似たもの姉弟ゆえという(^^;
今回は、そんなレンくんとスズのお話。
傷心のスズに、レンくんのとる行動が気になる内容でありました。
似たもの姉弟・・・と思いきや?
確かに、ナギに告白されたときのリコと、スズの“告白”を受けたレンくんの反応は
「似たもの姉弟」で、そんな所が可笑しいわけですが、察知力は姉より弟が上らしい?
レンくんが“告白”だと気づいてないのであれば、うやむやにしてやり直せば・・・
なんて話をするリコとマキだったものの、レンくんの方は姉の怒りようから、
あれは真面目な意味の「告白」だったのでは? と察していたのが面白い。
そして、そうと察したことで、あの返事はダメだったかと反省するレンくんは、
相手を気づかえる繊細さを兼ね備えた、心優しい男子だとわかりますね。
しかし、うやむやにしたがっていたリコが焦り、マキが強硬手段をとって
誤魔化していたのが愉快でした(´▽`;)
ただ、この誤魔化しが、後に役に立つことになる展開は、お見事でしたよ!
スズの誕生日。
棚橋家で開かれた家族による誕生会は、相変わらずの兄・姉に笑!
スズの成長に感動し、涙を流すほどとは(^^;
また、ご両親もいましたけど、母上が見目麗しいご婦人で、
かつ兄姉に妹離れを推奨する常識人だったのは、ちょっと意外でしたね(ぇ
父上は笑顔が朗らかな方でしたけど、こちらが子煩悩だったりするのかな?
それはともかく、そこへサプライズゲストが登場。
兄姉は、リコたちが来ると思っていたものの、そこにいたのはレンくん。
しかも「宅配ケーキ」を持参しているのがスペシャルです。
彼からケーキを手渡されたスズは、混乱するばかりで愉快。
そこへ、後ろから見守っていたリコやマキが「打ち合わせ」通りにと指示した所、
レンくんが、マキに指導された決め台詞を放っていて、楽し過ぎでした!
こんな所でマキの指導が役立つとは思っていませんでしたけど、
これって、けっこう重要なことですよね。
スズに言ったことを気にしているなら、謝るよりもいい言葉がある・・・
確かに、下手に謝罪されるよりも、祝福された方が笑顔になれる。
そんな特別な行動が、コミカルながらも心に響きました。
スズの反応。
謝罪ではなく、祝福を受けたスズは、感謝の言葉を返しています。
そして、「レンくんはホントに優しいね!」と言っていたのが微笑ましい。
それに対して、またもそっけない言葉で返事するレンくんでしたが、
今度は笑顔で、ポジティブさを感じさせる所がよかったですね。
手作りのケーキも、その言葉も、彼の誠実さを象徴していましたから。
ラストページの4コマ目が、片方はレンくんの笑顔で、もう一方はスズの笑顔
になっているのも、爽やかなシメになっていて素敵です。
スズの“告白”は成就しなかったものの、それでも決して後ろ向きではない
あたたかいものを感じることができました。
などなど、スズの“告白”の後始末的なお話でしたが、
この恋はまだこれからな気がしますし、長い目で眺めていたい所・・・
なんて感じつつ、今後も楽しみです!