2018年2月号
表紙は、晴れ着な山下さん!
後ろで榊先生が、犬な咲坂師長を追っているのが面白い。
他、巫女な小森さんや、獅子舞人形を持つらいかさんと、謹賀新年めでたし!
今月の「始皇帝で賞」は、『美軍師張良』!
始皇帝の巡幸・・・
その行列を項羽が眺めて「とってかわってやる」と言ったのは有名な逸話です。
一方、劉邦も「男ならこうありたい」という意味のことを述べたとか・・・
そんな風に、後の英雄だけでなく、全国誰しもに注目される始皇帝ですが、
都・咸陽へ戻る途中、体調を崩したまま帰らぬ人となり、波乱の予感。
これまで打倒・始皇帝のため行動してきた張良さんの心中はどのようなものか。
報告を受けた時の表情がすごいことになっていましたけど、この驚きの情報を得て、
次の行動へ移っていたのは、さすがでしたね。
始皇帝の死は、この時代に大きな衝撃を与え、やがて大乱の引き金となります。
統一という前例のない偉業を成し遂げた人物でありながら、
過酷な支配をおこなったとされ、暴君ともされていますね。
中国では、かつては暴君イメージがあったようですけど、
近年、(政治的な意図で)再評価されてもいるようで、一筋縄ではいきません。
いずれにせよ、圧倒的な力で君臨してきた要の人物がいなくなることで、
くすぶっていた民衆の不満や恨みが爆発して、新たな時代のうねりが巻き起こる
展開となってゆくでしょうから、そのあたりに注目しつつ、今後も楽しみです!
【今月のピックアップ!】
●北斎のむすめ。 (松阪 先生)
高尾さんに身請けの話が・・・
そうなれば、吉原を出てゆくことになるわけで、お栄さんも複雑な気持ちに。
とはいえ、身請けは「客が遊女の借金を払って妻や妾にすること」なので、
悪い話というわけでもなく、高尾さんの幸せを考えると・・・
なんて感じに、高尾さんよりも、お栄さんの方が悩んでいます。
けれど身請け話を掴めなきゃ、どんどん身を落とすこともあって、
「これが高尾にとって幸せ」と納得していたのは、さっぱりしていますね。
このあたり、花魁という生き方の難しさを感じさせます。
以前、他誌ゲストで、高尾さんが吉原に入った経緯を描いた話がありましたけど、
あの過酷さを思うと、何とも言えない気持ちに・・・
高尾さんも、身請け話を受け容れつつも、千両を得ても絵を描くことはやめない
と述べるお栄さんを見て、何かしら感じているようで気になります。
身請け自体は本来めでたい話だと思いますけど、自分の中に幸福感があるかどうか
については、課題がありそうですね・・・ 高尾さんはそのあたりどうなのか?
注目しつつ、今後も楽しみです!
●ねこにまたたび恋ばなし (松田円 先生)
うどん登場!
お正月、りりこさんたちは初詣ですが、ぱるは「みんなにお年玉あげてくる!」と、
近所の猫たちにカリカリをおすそ分けへ・・・
そこで、突然現れた少女がカリカリを食べ始めて、ぱるが注意。
と思ったら、その少女も「ねこまた」で、ぱるの姉弟子うどんさんというから驚き。
今は「スノーホワイト」と名乗っているようで、「うどん」はNGっぽいですが(^^;
そんな姉弟子との再会でしたけど、ぱるはうどんさんが苦手らしく、
りりこさんと遭遇して、助けを求めていたのは可愛らしかった。
まあ、りりこさんはうどんさんが「ねこまた」とはわかっておらず、
普通に会話していて面白かったのですが、うどんさんは人間社会に溶け込んでいて、
ぱるとの対比で、そのすごさがよくわかりましたね。
などなど、姉弟子うどんさんの登場で、「ねこまた」世界の広がりが感じられて
興味深かった今回でした。
ぱるが、うどんさんと比べたのか、大きくなったらどう思うかと、
りりこさんに尋ねてましたが、ぱるは今のままで良いですよね~可愛いし。
なんて感じつつ、今後も楽しみです!
【その他】
●ラディカル・ホスピタル (ひらのあゆ 先生)
コミックス31巻は、2月発売! そんな今回、年末年始のお手伝い。
小児科の大門先生が、年始に榊先生の力を借りたいらしく、見事に巻き込んでいて笑!
質問の多い子ももかちゃんの相手をすることになりますが、一瞬で彼女の懐に入る
榊先生を見て、大門先生が驚愕していたのは可笑しかった・・・さすが、榊先生。
そんな榊先生とももかちゃんの問答が、興味深く面白かったですね。
●らいか・デイズ (むんこ 先生)
帰省を早めるらいかさん、その理由は・・・?
おばあちゃんが「見せたいものがある」から早く来いと言ってきて、
らいかさんだけが先に行くことになりましたが、子猫を期待していたのに、
まさかのムーンウォークを見せられていたのは、大笑いでしたよ゚(*゚´∀`゚)゚
でも、スナックで猫の善三郎と出会ってご満悦。 至福のお正月が心地よい。
●きっと愛され女子になる! (瀬戸口みづき 先生)
志摩さんの弟・玲一くんが、成人を迎えて・・・
年賀状を、志摩さんが「生い立ちムービー」みたいなものにしていて笑!
おかげで教授陣にまで声をかけられる始末で、どこまで年賀状を出したのかと(^^;
そんな彼のナチュラルボーンモテ男っぷりも愉快でしたし、友人の美園さんが彼に
ぞっこんなのも気になるし、下ネタかます友人女子も面白かったですね。
●カントリー少女は都会をめざす!? (鬼龍駿河 先生)
大河さんから誘われて、遊ぶことになった八重さん、即行で大河さん家へ!
みなさんも誘おうとするも、家への電話はハードル高いと言う大河さんと、
「そうですか?」と気にしない八重さんの対比が、面白く感じられました。
そして、2人の弟くんたち、とくに「女子」って単語言うのも勇気がいると言う
八重さんの弟くんが愉快でした。 図書館での亜紀さんとの遭遇にも笑!
●予行恋習カノジョ (アジイチ 先生)
もうすぐ文化祭とのことで、後夜祭のダンスパーティに胸膨らませる恋香さんたち。
晃二くんは高野さんとペアを組みたい、早川くんは恋香さんと組みたい・・・
けれど、それぞれ想い人は別の人が好きという状況で、なかなか複雑ですねえ。
しかも高野さんは高嶺の花なので、男子人気も高く、晃二くんが精いっぱい
声をかけようとしているのが健気でよかった。 一体どうなるのか、後編に期待です。
【まんがタイムオリジナル 新人まんが展】
・事務員さんはハリネズミ (彼岸烏月 先生)
タイトル通りの事務員さんにホレてしまった新人くん。
【主な登場人物】
・布巻 : 新入社員。 小針さんにホレてしまう?
・小針 : 事務員。 ドSなハリネズミ。
新人として挨拶する布巻くんが、教育担当の小針さんに一目ぼれ。
しかし、小針さんはハリネズミというから、何とも妙な話で、
そんな2人(?)のやりとりが愉快な4コマ作品です。
ドキドキしてしまう布巻くんに対し、辛辣な対応をする小針さんが面白い(^^;
“ハリ”ネズミなだけに、“刺さる”ネタで攻めてくる感じですかね。
布巻くんの熱意に比べて、ドライな小針さんが可笑しいので、つづき期待!
とある漫画がどれなのか気になりますが、それはそれとして、
こちらも作品を楽しませていただいている身として感謝であります!
自分の作品に対するコメントとても嬉しかったでーす!ありがとうございまーす!!