まんがタイムスペシャル 2018年5月号より
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●恋愛ラボ (宮原るり 先生)
トビラ絵のメガネ外した美女は誰ですか?
ということで(どういうことだ)、バレンタインが近づく中、
今回、サヨとユウくんに関する大きなトラブルが発生・・・?
生徒会がクラブ発表会の準備に忙しい中、バレンタイン話に盛り上がりつつ、
そんな様子が面白おかしかったわけですが、その後、唐突に訪れる破局の危機!
そうした展開に、ハラハラさせられる内容でした。
バレンタイン恋愛研究。
久々に恋愛研究しながら休憩いれようと言い出したリコを、怖い顔でにらむマキ。
叱られるのかと思いきや、いつぞやのマキのキメ顔だったのは笑!
これで上目づかいしてるつもりというから、ホラーです。
マキの作ろうとするチョコが胸像サイズだったり、まさかの組み立て式だったりと、
彼女のアホさ加減が愉快でしたけど、チョコのサイズについてツッコミ入れられると、
「そんな小ささじゃ私の気持ち込めきれないです」と主張していたのは、可愛らしかった。
とはいえ、“相手”の好みを考えると、胸像チョコはバッドチョイスだと理解したらしく、
「自分の気持ちを押しつける」だけのものは「サイアク」だと述べたことで、
リコやエノも相手の好みについて思いを至らせていたのは、良い傾向でありました。
そこで、サヨはどんなチョコをあげるのかと聞かれて、「あげねーし!」と一刀両断。
このあたり、いつも通りのサヨといった感じで、むしろ安心感すらありましたが・・・
愛されてる自信?
リコが、ユウくんの学校は共学なのでチョコもらうかもと、サヨを煽りながら
「そんでちょっと気持ちがグラついたりー」などと述べていましたが、
自分の言った言葉で、リコ自身+エノが「どうしようっ」と動揺していたのは笑!
ナギもハルくんも、南中で共学ですからねえ。
グラつくこともあるやもしれませんねえ(イジワル)。
しかしサヨは、ユウくんがグラついた場合、「そんなんどうでもいい」なんて
言っていて、ちょっと投げやり気味かな~と思えるのが、気になる所。
リコやマキは「余裕発言」「愛されてる自信」と、好意的に解釈してますが。
さらに「そうなったらそうでいいし」「私がどうこう言うことじゃない」と
語っていたのが、無関心から来るものなのか、それとも別の何かなのか。
もしかするとヤンと同じように、自分が恋愛事に向いていない=自信がない、
ゆえに相手が離れていったとしても、追うべきではない・・・
と考えているのかもしれませんが、まだわからない部分ですね。
その後、チョコを見に行くことになった一同でしたけど、そこで驚愕の展開に!
鳩が豆鉄砲くらったような表情をするサヨの視線の先には、ユウくんが。
けれど、その隣には・・・
浮気現場に遭遇!?
ユウくんが女子と一緒にいる所を、目撃してしまったサヨ。
ここで、ユウくんも動揺しまくっていたのが問題ではありますけど、
それでも、サヨが彼女らしからぬ冷静さを欠いた対応をしたのは、気になります。
いつもであれば、状況を整理してみるはずのサヨが、ユウくんの弁明も聞かぬうちに
バサッと切り捨てるような衝撃の一言を浴びせていたのが、らしくない印象でしたね。
これは、それだけサヨが感情的になってしまっていることの表れ。
また、ユウくんもサヨの言葉に対して、憤懣やるかたないといった様子で、
いつもと違った態度になっていたのが、2人の決裂を決定的にしています。
まあ普通に考えれば、ユウくんがサヨのことで女子さんに相談に乗ってもらっていた
(例えば2月4日の誕生日のこと)かな? と考えることができますけど、
サヨの言葉を受けて頑なになってしまったのが、かなりの危険信号。
サヨは、去る者追わずみたいに言っていたものの、ここまで感情的になるのを見ると
どう見ても嫉妬ですし、心中穏やかでないことは一目瞭然で、ここからどうなるのか?
意外な人の意外な展開に注目しつつ、今後も楽しみです!
「人間関係に執着を見せない」サヨの強さと同時に脆さをがっつり描いてきたなーと思いました。
デビュー作のネネコさんにちょっと近い部分があるかなと思うんですよね、サヨ。
自分を崩さない程度に自己評価は高いけれど、それが他人に評価されると思っていない程度に自己評価が低い、って感じの。
御指摘の通り、ヤンも同じような部分がありますよね。
3巻で生徒会を辞めようとしたときのサヨを思い出しました。
そう言えば、ユウくんの告白の時も、振ったというよりはマトモに受け取っていないんですよね。
執着を見せないことで自己防衛してしまっているところもあるタイプだと思うので、サヨの変化が楽しみです。
ネネコさんに近いというのは確かに。これは気付いていませんでしたが、言われてみれば…
> 自分を崩さない程度に自己評価は高いけれど、それが他人に評価されると思っていない程度に自己評価が低い
まったくもって納得ですね…こんな感じですよね
> 執着を見せないことで自己防衛してしまっているところもあるタイプ
これまでは安定感ゆえの安心感あるタイプでしたけど、彼女なりの課題が見えてきた感じですね。
おっしゃる通り「変化」に期待したい所です