2016年6月号
今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら
表紙は、『蒼き鋼のアルペジオ』より、イオナ&アシガラ!
両名とも威風堂々たるたたずまいではありますが、
やはり「万年2位代理」の文字が輝いてますね(^^;
『夜鳴きのシィレエヌ』(今村陽子 先生)
新任のマスターさんと、新たにやって来た少女と・・・
転職組のマスター・クラーイさん、ハイネさんたちの前で、新任ゆえの不安を
愚痴ったりしてますが、今回は彼と、彼が受け持つ新入り少女のお話。
家に帰りたがる新入り少女に、手を焼くクラーイさんでしたが、
彼女を連れ出し、家まで連れて行ってあげることに・・・
そこに待っていた現実が、シィレエヌという存在の特異さと恐ろしさを感じさせる
内容になっていましたね。 そして生まれる、新たな師弟の今後に期待です。
『はやめブラストギア』(竹山祐右 先生)
エンゼルキャッツの姫王・桜乃姫子さんとデストライド!
アイドルキャラの姫子さん、可愛い顔して良い走りをするのはもちろん、
ツインテールな髪の毛を、鞭のようにしならせ妨害してくるのは、さすがというべきか。
しかし、圧倒されつつも、はやめさんも負けてない。
姫子さんの攻撃を回避しつ、坂道スライディングにより、彼女の焦りを誘っていたのは
お見事でしたし、そこからの“救出”も、神技的でうならされましたよ。
それにしても、ラストで姫子さんの“秘密”が明かされていましたが、これには驚き・・・
というか、大笑いでありました゜(*゜´∀`゜)゜
『ゼロ・エンジェル』(麻宮騎亜 先生)
伝説のチューンを賭けて、六月次元に挑む岬さん。
勝てば、無料でECUのセッティングをしてくれるという条件。
しかし負ければ、一晩好きにされてしまうなんて話になってますが、
六月おじさんも戸惑っているあたり、彼は冗談のつもりだったようで(^^;
ただ、岬さんは負ける気がないからこそ、そんな条件をのんだようで、自信家ですね。
勝負の方は、さすがプロドライバー岬愛華といった趣の展開で、引き込まれました。
その一方、「ハマの魔導士」と呼ばれた六月さんが、チューンをやめた理由にも
背景があって、そのあたりの物語も楽しめましたし、最後に明かされた彼の職業と、
「車を走らせる」ことについての言葉が、重く響きましたね~。
『超人ロック ラフラール』(聖悠紀 先生)
刺客との戦い。
監察官に苦戦するロックだったものの、ロニさんも現れて、秘策を授けています。
超能力を力にしてしまう監察官相手に、いったい何ができるのか?
といった感じに引き込まれましたが、絶対的な自信をもつ監察官だからこそ、
そこに不意打ちのスキが生まれていたようで、ロックが述べたように「1度」だけの
秘策がヒットしていたのは、痛快でありました。
そして現在、ラフノール再興における難題を、どうクリアするかという話。
テトくんの語ったアイデアは、驚きのものでしたけど、なるほどとも思えます。
はたして、うまくいくのかどうなのか・・・ 楽しみです。
『野球+プラス!』(石田敦子 先生)
辞令を受ける由右さんでしたが・・・
「保留」という意味不明な状況に置かれ戸惑ってますけど、オープン戦でのレポートが、
スコアの付け方も分かっていないレベルのもので、同期の石本くんも呆れ顔。
さらに部長さんから「ただのファンを入社させた覚えはない」なんて言われ、
自分に足りないものを自覚し始めた由右さん、公式戦に自費で阿南さんに同行し、
かこみ取材へ突撃するほど頑張っていたのは、好感触でありました。
そして決まった配属先にて、“鬼軍曹”さんの洗礼が待ってましたけど、
彼女が配属前と配属後で、由右さんへの態度を変えていたのは、プロフェッショナルを
感じさせて良かった。 「鉄は熱いうちに打て」は、新人教育で大切なことですね。
『マーチャンダイス』(大石まさる 先生)
今回の住人は、ルクミニさん。
メガネをかけた浪人少女で、先に大学へ入った友人アビゲイルさんと仲良しの模様。
さらに、コンドウくんに思いを寄せている様子の、普通の少女のようですが・・・
そんな3人の青春模様が繰り広げられるのかと思いきや、ルクミニさんが拾ったサボテンを
めぐって、とんでもない方向へ話が進んでいたのには、度肝を抜かれちゃいましたね。
大家さんも気づけなかった彼女の心のすき間。
将来への不安、親との関係、そして友人たちの裏切りと、それまで普通だった彼女に
起こった変化には、切なさを感じましたねえ。 普通の裏側で生まれる狂気。
それでも、ライプニッツはそこにいる・・・か。
【コミックス15巻、発売中!】
●それでも町は廻っている (石黒正数 先生)
「Detective girls final」!
そんなタイトルに、ちょっとした寂しさを予感してしまう今回。
実家の紺先輩が可愛かったり、それを歩鳥に見られて、取り繕うように
カッコつけたりする冒頭が可笑しかった!
そして、メインの話は、歩鳥とタッツンの関係。
やたらと周囲でカップル成立が続く中、タッツンも一大決心をしています。
そこで、歩鳥に「真田君の事 どう思っているの」と、真面目に聞いちゃったり。
歩鳥の答えは、友達や幼なじみといった無難なものでしたけど、
「男として意識したことはないの?」なんて問われ、「は~て・・・?」と、
はぐらかすように述べていたのは、少し意外だったかもしれませんね。
そこから始まるピンポンポン。
真田くんに告白しようと思っていると、歩鳥に告げるタッツン。
このあたり、親友に対してフェアな彼女の潔さが感じられましたが、
歩鳥の方は、自分に許可とる必要なんてないと、張り合いのない態度。
タッツンは、歩鳥との間に壁があると感じている様子。
そこで、歩鳥の表情から何かを読み取っていたり、鋭いことを言っていたのは、
いつも探偵役である歩鳥のお株を奪う主役っぷりで、面白かったですね~。
さらに、歩鳥の愛する日常が変化してしまう可能性を、突きつけるタッツン。
これには、さすがの歩鳥も打ちのめされつつ、けれど、むしろタッツンの言葉を
「尊い」なんて表現していたのが、印象的でした。
そんな親友同士のやりとりが、めちゃめちゃ楽しく興味深かった今回。
ラスト、歩鳥の目の前で、真田くんに告白しようとするタッツンの気持ち、
よ~くわかりますよね(´▽`;) あれだけシリアスに来て、このオチ、さすがでした!
それにしても、ここ最近、何やら物語がまとめられてきているような感覚があって、
もしや終わりが近いのか? なんて感じてしまうのですが、今月号の巻末での
石黒先生インタビューでも気になることをおっしゃっていたのは、注目かもですね。
時系列がバラバラであるにもかかわらず、「終わり」が近づいているというのも、
話の組み立て方が秀逸だからこそ、感じられるものなのだと思えます。
正直、とても寂しい気分ではありますが、それでも、今後も楽しみです!