五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月の河合荘

2016年02月04日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2016年3月号より

 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら
 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)

 

 森コン!

 いよいよ始まった「森コン」。
 のどかな場所で、和気あいあいと穏やかに、男女が楽しむ催しになる・・・
 と思いきや、イレギュラー3名の参加で、まるで狩場の様相に!?

 麻弓さん、愛美さん、彩花さん。
 べっぴんさんが来たと好評ではありますが、ツネコさんの先輩さんは、
 3人の影響力を見抜き、女子の評判を落としかねないと考えています(^^;

 

 

 

 とくに、彩花さん。

 先輩さんに「歴戦の猛者感」を醸し出していると言われるほど。
 他の女性参加者さんを地獄へいざなう様は、もはや天使の顔した悪魔!

 トイレでも気を抜かない彩花さん、まさにプロフェッショナルですね(何の?)
 それにしても、先輩さんの彩花さん評をはじめ、婚カツに対する分析なども、
 興味深い洞察が多くて、勉強になります(ぇ

 「タバコ吸って男の悪口言っててほしかったわ」なんて、
 女性の裏表を感じさせる秀逸な言葉ですよね(ォィ
 まあ、彩花さんはそんな裏を見せるスキすら、作らないわけですが。

 

 

 

 そこで参戦!

 3人の狩人に荒らされる場を、何とか正常化しようと、
 ツネコさんと先輩さんも参加していたのは、愉快!
 先輩、ノリノリやないですかー! ・・・古いノリだけど(禁句)

 さらに、麻弓さんたち3人を一緒に行動させるなど、さすがな対処であります。
 愛美さんと彩花さんは、一緒でも問題ないと余裕を見せていたのも可笑しかった。
 麻弓さんには勝てると思っている笑顔の、無垢なこと無垢なこと(´▽`;)

 なるほど、愛美&彩花なら、棲み分けできるということですか~。
 そして、3人で一緒に行動した結果、彩花さんと麻弓さんが、
 いつもの調子でやり合い始めたから、これまた面白い!

 笑顔なのに辛辣な言葉の応酬で、男性陣が引き始めたところを、
 愛美さんがかっさらってゆく流れも、さすがでしたね、笑った゜(*゜´∀`゜)゜

 

 

 

 彩花さんとツネコさん。

 先輩さんが語り始めた2人の関係。
 かつてイジメられていたツネコさんを、彩花さんが助けた話・・・

 イイ話と思ったら、麻弓さんいわく「まるで助けてねぇ」内容で笑!
 いや、ホントに助けてないし、どーゆーことなの!?
 結果で言えば、助けたことになると言えなくもないかもしれない可能性が(以下略

 ただ、そこで彩花さんが真剣な表情になっていたのは、印象的でした。
 進路の問題で、ツネコさんが彩花さんと一緒の高校に行きたいと話しておきながら、
 自分で先に進路を決めてしまったことに、何かしら思うところがあった様子。

 彩花さんとしては、ツネコさんと一緒に地元を出たかったということでしょうか。
 思うのですが、彩花さんって、男性に対しては遊び感覚でのお付き合いだったり、
 イジリだったりするのが基本ですけど、女性に対しては、ちょっと違いますよね。

 ツネコさんに対する想いは、かなり真剣なもので、特別なものだったと感じます。
 この後、ひと段落ついてからの会話の中で、少しイラつきながら放ったセリフが、
 それを一層、感じさせてくれましたから・・・

 

 

 

 彩花さんと父親と・・・

 あいかわらず、不審者丸出しの親父さん。
 姿だけでなく、行動まで犯罪者になっていて大笑!

 ではありましたけど、ここで彩花さんに放った言葉が、まさに“父親”といった
 趣のあるもので、激しく、キツイものではあるのだけれど、娘を想う親心を
 感じずにはいられませんでした。

 単に、彩花さんのしていることが気に食わないというわけではなく、
 そこにある欺瞞と怠惰こそを突いてくる内容に、唸らされてしまいましたよ。

 それだけ娘の、彩花さんの能力を評価し、期待していることの表れですからね。
 これが愛でなくて、何だと言うのか。

 まあ、オチがついて、格好つきませんでしたが(^^;
 それでも、その言葉を受けているときの彩花さんの表情は、力強く素敵でした。

 

  

 

 ツネコさんと話す彩花さん。

 以前、彩花さんは「村に帰ってくる」と確信するように言っていたツネコさん。
 そんな彼女が、彩花さんが都会に出てゆくことを予感している場面。

 彩花さんはその矛盾を突きますが、それはケジメをつけないままで、
 戻ってこないはずはないという、彩花さんへの信頼から来たものだったのですね。

 そして、「いっつも置いてかれる」と述べるツネコさんでしたけど、
 これにイラつくように、言葉を返していた彩花さんが、どこか切なく思えました。

 置いて行ったのは、ツネコさんの方。
 彩花さんがそう考えていたのは驚きで、裏を返せば、置いて行ってほしくなかった
 とも取れる彩花さんの返事には、並々ならぬ想いがあふれています。

 彩花さんにとって、ツネコさんは特別な存在だったのですね。
 そんな彩花さんの心情を、垣間見れた気がしますけど、
 それがどのような感情からのものなのか・・・ 少し気になるかも。

 

 

 

 先輩さん、スゴイ。

 ツネコさんの先輩さん、まさに人生のセンパイ。
 麻弓さんに対する説教はともかく、愛美さんにまでダメ出ししていたのは、
 意表を突かれた気分でした。

 いや~、勉強になりますね。
 これは前々回の「恋愛観だけ乙女ってヤバいよ」という麻弓さんへの指摘が、
 反転して愛美さんに降りかかってきたわけで、興味深い所でした。

 女は乙女心をなくしたら終わり、大事なのは使い方・・・か、なるほど。
 しかし、麻弓さんよりもダメかもしれないと言われて、この世の終わりのような
 表情になった愛美さん、ご愁傷さまでした。

 それで先輩さん、説教するだけ説教しておいて、
 「人の言うことなんて三分の一聞いてりゃええ」でシメるあたりも、さすがでした。
 これも大事なことですよね~。

 などなど、森コンで色々、彩花さん話となった今回。
 正直、ここまで興味深い内容になるとは思っていなかったので、満腹感ありました。

 次からは、また河合荘に戻るのですかね。
 彼女たちが不在の間、宇佐&律がどうだったのか?
 何もなかったでしょうけど(ォィ、何かに期待しつつ・・・ 今後も楽しみです!
 

◆ ヤングキングアワーズ 感想