五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ ヤングキングアワーズ 感想

2015年05月07日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

2015年6月号

 

 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら

 表紙は、『蒼き鋼のアルペジオ』より、イセ&ヒュウガ姉妹!
 どうもヒュウガさん、イセ姉さんには弱そうなイメージですね~。
 珍しく、可愛らしいヒュウガさんといった感じです。
 
 

 『超人ロック ラフラール』 (聖悠紀 先生)

 帝国大臣ブリアン・ド・ラージュの思惑とは・・・?

 メルルの修行も進む中、テトは大学へ行くこととなり、色々と変化のある時期に・・・
 テトの出生、「電竜の木」、来たる試練など、興味深い話も様々でしたね。

 そして、ロックとブリアンの会話。
 帝国のラフノールへのあたりの厳しさについて問うロックに、ブリアンが答えた内容は、
 あまりに酷なものでありながらも、帝国がラフノールへ向ける懸念も大きな不安要素。
 そこで、ロックが提案した事柄は、ラフノールに何をもたらしたのか、気になります。

 また、ジェフにも修行の成果が見え始めたものの、彼の内面は変わっておらず、
 そのことがまた、不安を残す展開となっていましたが、ここから何が起きるのか・・・
 そして、ラフノールに起きた出来事と、現在とのリンク、真相解明が楽しみです!

 

 『リュウマのガゴウ』 (宮下裕樹 先生)

 強敵と戦うヤツハ!

 ジン、そして武王という2体の強敵を相手に、ヤツハが苦戦。
 多くの人々の「目」を使っても、見切れない武王の剣に圧倒され、大ピンチに・・・

 なんて流れにハラハラさせられましたが、そこで人を憎み始めたリュウマが、
 どう動くかというあたり、さらなる緊張感を伴って、物語に引き込んでくれましたね。

 ロクサの危機に、リュウマが思い起こしたのは、母の言葉、そして愛・・・・・・
 そこからの展開が熱く、盛り上がるものになるのは当然でしたけど、
 ラストで「おっ!」となれたのは、なかなか面白かった!
 この2人も、一行に加わったりするのですかね? はたまた、敵となるのか・・・?

 

 『スピリットサークル -魂環-』 (水上悟志 先生)

 いよいよ、始まりの物語へ・・・

 第1の過去生=フルトゥナ、彼とフータが重なる重要な話になっていますが、
 フルトゥナは自分を天才だと自認しつつ、師から離れて、霊学を研鑽しており、
 イーストに師となるよう請われたり、ルンを「つくった」りと、なかなかの人物。

 そんな彼の慢心と挫折が描かれつつも、やがてコーコとの“出逢い”を経て、
 平和なひと時を穏やかに過ごしている様子が、後の因縁を感じさせませんね~。
 「コーコ」や「レイ」という名前の意味も語られていましたけど、これも伏線でしょうか?

 そして、イーストに起きた異変・・・ これが、何かのタブーに関わってくる?
 フルトゥナも思った以上に、フータに近い雰囲気でしたし、ここから大きく変化がある
 ということになりそうですので、何が起きるのか・・・ 不安半分で、楽しみです!

 

 『ますらお 秘本義経記』 (北崎拓 先生)

 敵の情報を集める義経・・・

 平家残党を討伐すべく、敗れた兵から話を聞く義経。
 そこから、恐るべき弓の名手がいることをつかみますが、もちろんそれは与一。
 追っ手が返り討ちにあったことを知り、義経、さっそうと飛び出しますが・・・

 いやはや、ここでの森に敵が隠れている可能性を察知する
 義経の戦闘センスが、あざやかすぎて、たまりませんでしたね~。
 そこから、与一を上回る義経の“嗅覚”が、これまた脱帽で、痛快でしたよ!

 そして、私が好ましいと思ったのは、梶原景時の描き方。
 義経にとっては嫌な目付け役といったキャラクターにされがちな彼を、
 真面目さゆえに、常識にとらわれない義経とは相性が悪いといった印象で、
 そのあたりに感服してしまいました。 まあ、これが悲劇のもとでもありますが・・・

 

 『夜鳴きのシィレエヌ』 (今村陽子 先生)

 第2話! 街中で戦う少女と魔法人形・・・

 マドラスの危機に、声を出せないハイネでしたが、マドラスの言葉を受けて、
 精霊を使役する歌を歌い、アシストできた場面は、清々しいものでした。
 これが、シィレエヌと呼ばれる少女の力・・・

 そして、少女2人の関係はより親密になりつつ、マドラスの母の真実から、
 街の異変、ハイネの歌声と、物語は“乾燥”から“湿度”を帯びたものとなり、
 なかなかに楽しませてくれましたね~。

 シィレエヌと呼ばれる少女たちが、「忌まわしき乙女」と恐れられるのも、
 この力ゆえなのでしょうけども、彼女たちの「夜が明けるまでの物語」とあるので、
 どのように、その夜明けが描かれるのか・・・ 期待です!

 

 『こいコイ!』 (石田敦子 先生)

 兄の受験の結果は・・・

 恋子さんのお兄さん、その受験結果は第2志望には合格できたものの、第1はダメ。
 しかし、国立に落ちたため、学費のことで悩んでいるのは、親孝行ですよね。

 そんなことがありつつ、カープ戦のチケットをもらい、恋子さんと観に行く兄。
 そこで、黒田選手が帰って来たことについて、「どれだけ考えて決断したか」と述べ、
 自分もまた「選ぶ」ことから逃げない心構えを抱けていたのは、爽やかでありました。

 兄が野球観戦で選んだ道は、恋子さんとは相反するも出笑いましたけど、
 これもまた新たな一歩として、祝福されるべきなのでしょうね~。
 そして何と、次回で最終回ですとー!?

 

 『鬼を飼う』 (吉川景都 先生)

 アリスを気にする鷹名くんですが・・・

 四王天さんは、アリスさんに対して「本気になったら地獄」だと忠告してます。
 その意味が、何となくわかる話になっていた今回、奇獣「ヨワルデパズトリ」を
 欲するお客への対応が、冷たい闇を感じさせましたね。

 奇獣を求めたお客が見せ物にしようと企むも、「ヨワルデパズトリ」の特性を
 理解できなかった彼には悲劇が待っていて、ちょっと残酷な展開にハラハラでした。

 そして、そんな状況にも眉一つ動かさず、冷たく対処するアリスさん。
 彼女のそうした一面を、いまだ知らない鷹名くんと、奇獣をめぐる物語は、
 2人の関係を中心に、ますます気になってきましたよ~。
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

【『アオバ自転車店へようこそ!』11巻、発売中!】
●並木橋通りアオバ自転車店 (宮尾岳 先生)

  

 自転車でダイエット?

 今回は、うどん大好き加藤くんと、彼の上司・石田さんのお話。
 1年前は痩せていたのに、香川県出身だからか、うどんをたくさん食べて食べて、
 今では良い体格になってしまったという彼。

 そんな彼が、石田さんに求婚したものだから、石田さん、痩せたらOKなんて話に。
 と、同時期に、海外へ行く話なんかも出てきて、いろいろ大変そうです。

 そこで石田さん、加藤くんを痩せさせようと、自転車に乗せようと考えるのですが、
 アオバさんが、そもそも自転車に乗りたがらないのでは? なんて言ってきて、
 困った石田さんでしたけど、そこでアオバさんが勧めたのは・・・?

 なんて感じのお話でした。
 うどん大好きという点を考慮して、自転車選びにまで活かしてしまうとは、
 さすがアオバさんといったところでしょうか。

 そして、3ヵ月以内のダイエット指示と、その結果が爽やかに楽しかったのですが、
 加藤くんが自転車に乗ろうとした理由には、苦笑せざるを得ませんでしたよ(´▽`;)
 いや、アオバさんの母上には感服でしたけどね!

 などなど、自転車でダイエットという相性のよさそうな話でした。
 ラスト、岳先生のドキドキに笑いつつ、今後も楽しみです!
 
 
 
 
 

【ゲスト作品・・・?】
●ブタ美とメガネ (小野寺浩二 先生)

 

 太った彼女と、モテる彼のお話かと思いきや・・・?

 モテるメガネの流一くん、何事も優雅にそつなくこなすタイプのようですが、
 そんな彼のお付き合いしている相手が、わがままで太った少女・ブタ美さん。

 周囲も、なぜこの2人が付き合っているのか?
 と、いぶかしがってますけども、どうにも太った女性が好みらしい流一くん。
 ブタ美さんのわがままに振り回されても、大喜びでお世話するあたり、
 何と言うか、筋金入りです(^^;

 そんな2人のラブコメ話かな~と思って読んでいたら、
 なんだか、とんでもない方向へ物語が展開していって、燃えましたよ!
 ブタ美さんのみごとな変わりっぷりなど、見どころとなってましたけど、
 いかんせん、ページ数が少ないのが残念でしたね~。

 それでも、わかりやすく、かつ面白く、話をまとめた小野寺先生の手腕に感服。
 つづきなりの話を、また読んでみたいと感じました!