2015年5月号
表紙は、ウォーキングな山下さん!
笑顔で元気な姿に、健康を感じますね~。
他、小森さんはジョギングっぽく、らいかさんはお買いものと、様々な運動風景です。
今月の「あなたはそのままいくの?で賞」は、『小森さんは断れない』!
今回、卒業を前に、クラスでお世話になった人へ感謝の手紙を・・・ という話。
でしたが、その手紙がなくなっていた所、まさ子姉が「拾って」いて、
そこで小森さんとの会話となってゆくのですが、その内容が興味深かった。
感謝の手紙ということで、中身はキレイな思いが詰まったもの。
まさ子姉はそのキレイさが、どのように今後「汚れて」ゆくのかを楽しみにしている様子。
そんな彼女の“闇”を感じさせる言葉におののきつつ、どこか共鳴しそうになったりも・・・
けれど、まさ子姉が小森さんに、「あなたはそのままいくの?」と尋ねた場面。
ここでの小森さんの返答が、まさ子姉を少しだけ悔しがらせていることに、
痛快さを覚えたりもしてしまうんですね~。
2コマ目、まさ子姉の背後に影があることと、3コマ目、小森さんの背景は真っ白という
対比もまた、2人の関係性を示していて面白い点でありました。
この白さが、影に浸食されることは考えにくいと思わせるあたりも、安心感ありますね。
まだ中学生、揺れる時期、それでも真っ直ぐに、自分の行く道をブレずに見つめる・・・
そんな小森さんの姿が、とても素敵でしたよ。
【今月のピックアップ!】
●おかん (小坂俊史 先生)
おかん、アイドルにハマるの巻。
トビラのサツキさんが可愛いぞ、と思ってしまった今回。
おかんがアイドルになる!? ・・・ではなくて、アイドルにハマってしまうことに!
「アイドルとは疲れた心に力をくれる存在・・・」
なんて言ってますけど、的確なサツキさんのツッコミが入っていて笑(´▽`;)
しかし、アイドルのDVDを繰り返し観るなど、おかんが本格的に
ハマっちゃっているのが面白おかしいお話になっていました。
母に影響を受けて、ジュンくんまでもがハマるのはわかりますけど、
それで平和になるかと思いきや、嫌いなアイドルの悪口で盛り上がっているのが、
自然といえば自然なのだけど、健全とはいえないような(^^;
さらに、アイドルの熱愛発覚に、本気で嘆くなど、まさに沼に落ちたごときおかん。
「食傷気味」だと、お気に入りアイドル以外のアイドルに手を出しつつも、
さらなる沼へと分け入ってゆくバイタリティが、もう脱帽でありました!
また、サツキさんをアイドルにしようともくろむも、
サツキさん自身が述べる「今のアイドルって皆野心家」=自分はそうではない、
という言葉が説得力あって面白かったですね。
「野心家」というのは悪い事でもないですし、「自分から動く」という点では、
そのパワーには見習うべき点も多いでしょうから・・・
などなど、アイドル沼に落ちたおかんが愉快な今回でしたが、
よかったな~と思うのは、おかんが飽きるオチをつけなかった所。
最後も、さらなる野心を燃やすおかんに苦笑しつつも、ちょっとした安心感がありました。
なんて感じで、今後も楽しみです!
●トリセツなカテキョ (山東ユカ 先生)
春吉くん、頑張るの巻。
剣道部に復活した春吉くん。
なずなさんは「ゆるい雰囲気がうつる」と非難してますが、
進学(推薦)のためとはいえ、春吉くんは本気という所が頼もしい。
「惚れた女のため」なんて、高宮くんは言っていて、
なずなさんは「不純」だと怒ってましたけど、それが原動力となって、
本気出せるのであれば、べつにかまわんですよね。
センパイとの約束なんてない。
だけど、それでも、同じ大学をめざすという春吉くんの覚悟は、相当なもの。
さすがのなずなさんも、「ロマンちっく」とやきもきしてますが、
その背景に、大して練習しているわけでもないのに強い春吉くんへの
剣道を志す人間としての対抗意識が見えていたのは、好印象でしたね~。
春吉くんの頑張りは凄まじく、出稽古では父上にしごかれて、
さらには、まさかの勉強までやっていて、これには父上も動転していて笑!
そして、その成果が出ていることにも驚きましたよ。
などなど、春吉くんの頑張りが描かれた今回のお話。
1人になった彼が、いわば“ひとりだち”しているような感慨を覚えてしまうのは、
ちょっと不思議な感覚でしたけど、それだけ頼もしく感じられました。
もう1度、センパイの前に立つための努力という、何ともけなげで真剣な想い。
そうしたものに、感じ入ってしまうのでしょうかね・・・
こうしたことって大切なことだと思いますから。
なんて感じでしたけど、さて、いよいよ春吉くんにとっての正念場が迫ります。
彼の戦い、いったいどうなってゆくのか気にしつつ、今後も楽しみです!