2014年10月号
表紙は、りんご飴をなめる浴衣姿のミカちゃん!
タローもお面を付けていたり、夏祭りな雰囲気が楽しげです。
他、新連載作品や、ゲスト作品なども!
今月の「ラーメン食べたいで賞」は、『ラーメン大好き小泉さん』!
コミックス1巻が10月発売! 「まんがライフSTORIA」より、再びゲスト登場の本作品。
クールだけど、ラーメン大好きな小泉さんの食べっぷりが素晴らしく、
見ているこちらまで、食欲を刺激されてしまいますねえ・・・ “気仙沼ラーメン”の潮味かあ。
今回は、可愛らしいドイツ少女・ハナちゃんもいっしょに、ご満悦な様子が気持ち良い!
【8月27日、コミックス1巻・発売!】
●ポイズンガール (瀬野反人 先生)
イイ子だけど毒舌な少女を描く4コマ作品!
薬丸桃子さんは、性格“天使”な少女・・・
でしたが、ひょんなことから毒舌体質となってしまい、周囲に毒を吐きまくり!
そんな「ポイズンガール」な日常が、愉快に繰り広げられます。
今回は、夏バテでまいっている委員長。
少食になった彼女に、さっそく「新しいダイエットのフリ始めた訳じゃなかったんだね!」
と、ぶちかます桃子さんですが、こんなのは軽いジャブ(^^;
「デブ」に装飾語を付けて、委員長を追い詰めてゆくさまが、まるで悪魔でしたよ!
それでも一応、取り繕おうとしているあたり、桃子さんがイイ子だとわかるのですけど、
口にすれば、すべて毒舌になってしまうのだから、難儀なものです。
そんなこんなで、委員長の夏バテ対策に乗り出す一同が面白かったわけですが、
これだけ毒舌かましても、委員長もツン子さんも、決して桃子さんを見限らず、
(今回登場しなかった)麻曽谷くんは別枠としても、沢田さんだって何だかんだで
輪に加わってるし、それだけ桃子さんの人柄が素晴らしかったのだな~と想像できます。
でなければ、こんな毒舌少女、相手にされんでしょ(;´∀`)
などなど、毒舌体質な桃子さんの言動を中心に、面白おかしい4コマ作品。
毒も弱めれば薬になるって言いますし、ちょっとした刺激を楽しむのもアリかも?
しかし当初の、毒舌バリアーを誇っていた委員長が好きだったので、
最近、ふつーに毒舌でダメージ受けているのは、キャラクター的にもったいないかな~
なんて思ったりもしますが、ついにコミックス1巻が発売とのことで、今後も楽しみです!
【新連載!】
●すずなの恋 (あづま笙子 先生)
男の子が苦手な少女のお話。
小山内すずなさんは、「男の子が苦手」な少女。
内気で人見知りなためか、小さい頃に男の子からいじめられていたため・・・
と本人は言っていますが、そんな彼女が出会った涼城棗くんは、はたして?
バスの中で乗り合わせた2人。
けれど、すずなさんは何かと棗くんを気にしている様子。
お? タイトル通り、恋の始まりってやつですか~??
と思ったら、どうも違うらしく、同じ服を着たペアルック状態だったからとは(´▽`;)
棗くんの方はペアルック状態に気づいておらず、すずなさんを挙動不審だと感じています。
そんな2人の、バス内で“意識し合っている”姿が面白かった第1話。
すずなさんはペアルック状態を気にし過ぎ、
棗くんはそんな彼女の視線にあれこれ想像をめぐらせて、
互いの内心がちぐはぐな所に、可笑しさが感じられました。
すずなさんは男子が苦手だけども、棗くんのことを「いいひと」と評し、
棗くんはすずなさんのことを「可愛い」と思っていて、今後の展開を期待させてくれますね。
そして、偶然の出会いから偶然の再会へ・・・・・・
さて、ここからどのような物語が繰り広げられるのか、
連載スタートということで、楽しみです!
●たばたちゃん派 (みずしな孝之 先生)
無口だけど優しい少女・たばたちゃんの日常。
千駄木たばたちゃんがすごす日々が、面白おかしく描かれる4コマ作品です。
「まんがくらぶオリジナルにて」連載中!
こちらでは第1話の今回、かき氷を食べるたばたちゃん。
お母さんに「かき氷たべる?」と聞かれて、【たばた すでに】だったのは、笑!
そして、【とまどいのたばた】では、かき氷を食べて、頭がキーンとなるたばたちゃん・・・
と思いきや、本人はキーンとはしていないとのことで、
どのような感じかを詳細に説明しているのが面白い!
「キーンとなる」という感覚をわかっていないたばたちゃんが、
その未知の感覚を、状況を示す言葉で表現しているのが興味深かったですね~。
“こども”の初体験は、「キーンとなる」という一言では、言い表せないものだということかな。
他にも、「皮がむける」に関するイメージが、脱皮のそれになっていたり、
“こども”らしい未知の事柄への発想に、面白味がいっぱいあります。
そんな風に、“こども”であるたばたちゃんの、様々なものに対する反応に趣がありますね。
また、猫のミヤビと遊ぶ姿や、近所のほさきさんとの会話なども楽しいですし、
「まんがライフ」でも連載スタートとのことで、ますます注目です!
【最終回!】
●ハレハレなおくん (ナカタニD. 先生)
昭和の子供ナオくんの物語、完結です!
昭和46年、ナオくんたちは小学校1年生に・・・
そんな帰り道、父上が帰ってくるということで、嬉しそうなナオくん。
そこで、皆を引きつれて、父上に会いに行くことになります。
といった感じの最終回。
幼稚園時代の先生や、チコ姉ちゃん、前川くんなどなど、
様々な人々も巻き込んで、にぎやかに迎えるラストとなりました。
自分の父親について、どんな人なのか想像をめぐらすナオくんの
ワクワク感が伝わって来るのが、よかったですね。
終盤、黒服の男たちが並ぶ光景には苦笑してしまいましたが、
ナオくんの父上の立場を知って、先生たちがどんな反応を示したのは、少し気になるかも?
なぜなら、最終ページ枠外に書かれているナカタニD.先生の言葉が、驚きでしたから・・・
「ほぼノンフィクション」とは、さすがに驚愕ですよ!
本作は、まだ私が生まれていない時代の話ということで、
その時代の空気を感じさせてくれるところに、大きな魅力を感じていました。
時折、ノスタルジックに、過去を美化しているようなこともありましたが、
「ほぼノンフィクション」であれば納得といった所でしょうか。
子供時代の感覚は、それが祝福されたものであればあるほど、
幸福と共に、体と心へと沁みつきますからね・・・ しみじみ。
他に、子供(ナオくん)と大人(ショーちゃん)の描き方なども好きでした。
大人の言葉は、子供にとっては説教臭い面もありますけど、
それが素直に聞き入れられるような、2人のやりとりも、本作の見所であったと思います。
好き作品だったので終了は残念ですが、コミックスは年末発売予定とのこと!
願わくば、もっと私の知らない昭和の景色を見せてほしかったです。
楽しませていただきましたー!!
【新人4コマ杯 7月期月間賞】
・性転換魔法少女ピース☆メロディ (アサナ 先生)
魔法少女物語・・・ だと思ったら大間違い(間違ってないけど)なんだぜ!?
1人暮らしをしていた大学生・大輝くんのもとに駆け込んできたのは、幼馴染の和音くん。
ニートな彼は、まるで働かずにいたのですが、とつぜん「魔法少女になる」と言い出して・・・
なんて感じのお話で、性転換な魔法少女になろうとする和音くんが可笑しすぎ!
ただの夢想かと思いきや、小さな妖精さんを捕獲していたり、ちょっとヤバめで面白い(^^;
厳しめの講評で、平均点ほどの評価なのですけど、設定としては、かなり面白そうな作品。
パワーアップしてのつづきに、期待したいです!