2014年1月号
表紙は、クリスマス!
サンタクロースの格好をしているリコ&マキや、大家さん。
それとトナカイのフワロさんが可愛らしい~。
今月の「ハードボイルドな優しさで賞」は、『メェ~探偵フワロ』より、アーサーさん!
今回、フワロさんの頼みで、2人で慈善活動の買い出しに出かけるアーサー&レモンさん。
そんな中、レモンさんを気づかうアーサーさんなのですが、
その「優しさがわかりづらい」ふるまいが、ハードボイルド紳士すぎてカッコよかった!
汽車の席で、窓際へ座る彼に、レモンさんはすぐに「そっちは冷えるから」だと、
気づいたから良いようなものの、普通は気が利かないと思われがち。
まさに【損なタイプ】ですよね。 こーゆー不器用な優しさ、嫌いじゃないです。
【最終回!】
●スーパーメイドちるみさん (師走冬子 先生)
コミックス12巻、来年1月7日発売! ・・・ですが、ついに、最終回!!
最後は、行方をくらましたちるみさんをさがし、
メイドたち、そして大樹くんが奮闘するエピソードとなりました。
いや、もう素晴らしかった!
と言いますのも、先月号で私は、ちるみさんが壊せないものを、いかにして壊すのか?
という観点から、このエピソードを読み解こうとしていたのですが、
それを越えた展開に、目からウロコと言いますか、完全に意表を突かれ、感服でした。
冒頭、「物を壊さないようになりたい」と述べるちるみさんが描かれたことで、
「壊す」という方向性は消えてしまっているのですよね。
私は、ちるみさんが抱えているわだかまりのようなもの、彼女を覆うカラのようなものを、
彼女自身が壊すことで、道が切り拓かれると考えていましたが、そうではなかった。
カギを握っていたのは、大樹くん。
ちるみさんのわだかまりもカラも、全てを乗り越えて、彼が彼女の側へ歩み寄ることで、
物語が最高の結実を迎えることになったのは、私の想像を越えた展開でありました。
ゆえに、感じ入ってしまいましたよ。
そして、黒幕であったちづる部長の心情からも、
彼女が悪意で行っていたわけではないことを、感じさせてくれたのは良いことでした。
さらに、他のメイドたちの活躍や主従の絆も、駆け足でしたが描かれていたのは、
最終回らしい大団円となっていましたね。
などなど、ついに最終回を迎えました本作品。
少し前から、話をたたみに来ていると感じさせる展開がつづいていましたけど、
私はこのように、丁寧に物語をシメにくる流れがとても好きなのです。
そのため、この最終回も格別なものに感じられ、感慨もひとしおでありました!
一時期、本誌の表紙もつとめていたほどの人気作でしたので、
終了を惜しむファンの方々も、多い作品なのではないかと思います。
コミックス完結12巻は、来年1月7日発売! 私もまた、楽しませていただきましたー!!
【12月7日、コミックス8巻・発売!】
●ミッドナイトレストラン7to7 (胡桃ちの 先生)
旅行先でハプニング!?
天四郎くんのイトコがやっている旅館で、何やら騒動が・・・?
ディナーが待っているというのに、厨房スタッフが全員いなくなってしまい、大ピンチ!
なんてお話でしたが、そこでもちろん、7to7のスタッフが動くことに。
この皆が動き出す展開が、わくわく燃えてくる感じで、よかったですね~。
肝心の九司くんが自暴自棄になり、女将が三行半を突きつけるのか?
という状況で、これは非常に頼もしかった!
咲耶くんの料理も、マサさんのスイーツも、
見ているだけで舌がとろけそうなほど美味しそうなのが、たまらない。
このままの勢いで、大人数を満足させるディナーはできあがるのか?
なんてことは愚問ですかね(^^; もちろん、今後も楽しみです!
【来年1月7日、コミックス1巻・発売ゲスト!】
●凪くんの不運な棚ぼた (かわのゆうすけ 先生)
座敷わらしと厄病神との同居生活!?
凪平太郎くんのアパートには、座敷わらしと厄病神が住んでいて、
幸せと不幸を競い合っている・・・ようでいて、何だかんだと仲良く暮らしている様子を
面白おかしく描いた4コマ作品です。
今回は、珍しく(?)勝負することになった座敷わらしと厄病神。
凪くんがプレイするゲームで、良い結果が出れば座敷ちゃんの勝ち、
悪い結果ならば厄病神の勝ちという形式で、競うことになりますが、
ゲーム内容が、「こんなのプログラムされているのか?」というものになっていたのは笑!
恋愛ゲームで、ヒロインがいきなり「死ね」とか言っちゃうのは、さすがに可笑しい゜(*゜´∀`゜)゜
その他にも、アイスのあたり・はずれや、ゲームセンターでの勝負など、
平和な競技が楽しかったりしたわけですが、終盤、厄病神の力が役に立つ展開は、
発想の転換といった感じで、痛快でありました。
厄病神さんは、その力で人を不幸にはしてしまうのだけど、
性格はとても良いキャラクターですからね~。 憎めないどころか魅力的でもあります。
などなど、幸か不幸かの勝負が楽しかった今回。
ついにコミックス1巻が来年発売とのことで、
ネタ的にも面白いものが見られる本作には注目中。 今後も楽しみです!
【月間新人賞@まんがタイムスペシャル】
・さわがし伊吹さんとおとなし比売さん (涼野スケ 先生)
タイトル通りな2人を描く4コマ作品・・・ではあるのですが?
授業中、白目をむいて気絶している伊吹さん。
彼女にメールで無事を確認する比売さんと、そんな2人のやりとりが面白いのですが、
白目むいて気絶している時点で、何か大きくズレていますよね(^^;
そんなシュールさと言いますか、柱コメントにもあるように「エキセントリックな掛け合い」が
楽しい作品のようです。 これはちょっと、つづき読んでみたいですね。