五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

【お気に入り】 『ヘタッピマンガ研究所R』

2011年08月11日 | ◆「お気に入り」  マンガ

「お気に入り」単巻作品です。 ・・・出てからずいぶん経ってますけど(^^;

漫画の描き方講座ということで、ジャンルはハウトゥものと言ってもよいのカナ?

むしろエッセイっぽい作品でもあるかもです。

 

 

『ヘタッピマンガ研究所R 〔リターンズ〕』 (村田雄介 先生)

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 「偉大な巨匠も、昔はみんなヘタッピだった!!」 (オビ文より)

 ジャンプ公認「漫画の描き方」マンガ登場!!

 『アイシールド21』の作画を担当した作家先生によるマンガ家入門。

 

 ある日、編集者のサイトーさんが村田先生のもとへ乗り込んできて、

 放った言葉が「マンガの描き方を教わりたい」!? そこから始まる村田先生のマンガ講座!

 

 描くことに関しては初心者すぎるサイトーさんに、1つ1つ基本から丁寧に・・・

 道具の話からペンの練習法、そして顔や体の描き方に、動きやパースの話などなど。

 さらに河下水希先生・島袋光年先生・冨樫義博先生から、それぞれアドバイスを得たりと、

 技術の話はもちろん、漫画家としての心構えなど、参考にすべき事柄が満載です。

 

 

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 作者の村田雄介先生は、小学生のころに元祖『ヘタッピマンガ研究所』(鳥山明 先生)

 を読みながら漫画家を目指したとのこと。

 そうした意味では本作品も、“未来の漫画家”にとって役立つ参考書になるかもしれません。

 

 内容としては、文字通りの描き方(知識・技術面)を細かく説明していて参考になります。

 しかしそれ以上によかったのは、漫画家としての姿勢や心構えなどを語る部分ですね。

 

 「画力を上げたきゃ描きまくる」

 わかっちゃいるけど、その途上はつらく苦しいイバラの道。

 そこでガマンする、というのは当たり前のことなのですが、

 「画力の成長線は・・・階段型ですから どこかでガツンと変化がある筈」

 という言葉には、ガマンの向こうにある成果を、具体的に示している点で納得できます。

 これを心がけるだけでも、苦行はいくぶんか穏やかなものになるのではないでしょうか。

 また、最後にサイトーさんにかける「まとめの言葉」が素晴らしかったです。