「お気に入り」単巻作品です。 ・・・出てからずいぶん経ってますけど(^^;
漫画の描き方講座ということで、ジャンルはハウトゥものと言ってもよいのカナ?
むしろエッセイっぽい作品でもあるかもです。
『ヘタッピマンガ研究所R 〔リターンズ〕』 (村田雄介 先生)
「偉大な巨匠も、昔はみんなヘタッピだった!!」 (オビ文より)
ジャンプ公認「漫画の描き方」マンガ登場!!
『アイシールド21』の作画を担当した作家先生によるマンガ家入門。
ある日、編集者のサイトーさんが村田先生のもとへ乗り込んできて、
放った言葉が「マンガの描き方を教わりたい」!? そこから始まる村田先生のマンガ講座!
描くことに関しては初心者すぎるサイトーさんに、1つ1つ基本から丁寧に・・・
道具の話からペンの練習法、そして顔や体の描き方に、動きやパースの話などなど。
さらに河下水希先生・島袋光年先生・冨樫義博先生から、それぞれアドバイスを得たりと、
技術の話はもちろん、漫画家としての心構えなど、参考にすべき事柄が満載です。
作者の村田雄介先生は、小学生のころに元祖『ヘタッピマンガ研究所』(鳥山明 先生)
を読みながら漫画家を目指したとのこと。
そうした意味では本作品も、“未来の漫画家”にとって役立つ参考書になるかもしれません。
内容としては、文字通りの描き方(知識・技術面)を細かく説明していて参考になります。
しかしそれ以上によかったのは、漫画家としての姿勢や心構えなどを語る部分ですね。
「画力を上げたきゃ描きまくる」
わかっちゃいるけど、その途上はつらく苦しいイバラの道。
そこでガマンする、というのは当たり前のことなのですが、
「画力の成長線は・・・階段型ですから どこかでガツンと変化がある筈」
という言葉には、ガマンの向こうにある成果を、具体的に示している点で納得できます。
これを心がけるだけでも、苦行はいくぶんか穏やかなものになるのではないでしょうか。
また、最後にサイトーさんにかける「まとめの言葉」が素晴らしかったです。