五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムラブリー 感想①

2011年02月14日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

2011年3月号

 不定期購読4コマ誌の感想ですが、今回はリニューアルされた「ラブリー」について。

 これが、なかなかに面白かったです。

 ほぼ全作品が「第1話」からというのが入りやすく、読み始めに適しているためでしょうか。

 Time_lovely_2011_3 

 毎月購読したいものですが、さすがにこれ以上は無理かも・・・感想書くのが(^^;

 しかしながら、先が気になる作品もちらほらあります。

 

 今回は特別感想ということで、2回に分けて、気になる作品をご紹介。

 10作品ほどにしようと考えていますが、それ以外の作品もいろいろ楽しかったです!

 本当なら全作品の紹介したかったのですけども・・・・・・

 

 (追記) 2011年7月号にて休刊となりました

 

 

●サンタはじめました! (佐伯イチ 先生)

 Time_lovely_2011_3_p22a     Time_lovely_2011_3_p22b 

 少年テルトは、とある事情によりサンタとなったものの、サンタの世界は甘くなかった!

 ・・・というか、ブラックすぎたので辞めてきて、たどり着いたのが「常夏の国」。

 

 そこにいたのは、悪魔の少年ジンジャー。

 彼は翼を片方なくしてしまい、仲間から見捨てられた悪魔だったものの、なぜか天然純心。

 元サンタのテルトにプレゼントをねだったり、プレゼントに喜んで素直に感謝したりと、

 なかなかに憎めない悪魔くん。

 

 そんな2人が出会い、互いの「不遇」から抜け出すことで始まる物語。

 サンタに絶望し背を向けた少年テルトが、それでも良きサンタとして生きようとする姿勢。

 仲間外れにされ孤独に過ごしてきた悪魔、そんな少年ジンジャーの天真爛漫な様子。

 2人のキャラクターが、後半の感動的な展開を、ひときわ輝かせているように思えます。

 

 今回の話は「2つあるものの片方が欠けている」ということがテーマになっており、

 その再生・恢復が描かれているのですが、それがテルトとジンジャーという2人の少年と、

 彼らの出会いを象徴しているように感じます。

 これからの2人の道中がどのようなものになってゆくのか、期待です!

 

 

 

●子執事は社長の夢を見るか? (雁えりか 先生)

 Time_lovely_2011_3_p40   

 SHEEP・CO.(シープカンパニー)代表取締役、すなわち社長である牧場羊一郎。

 その秘書である美少年・夢路くんは、弱冠9歳の超天才少年!

 彼らを中心に、その会社での姿とプライベートでの姿が描かれる物語です。

 

 羊一郎氏はクールにクレバー、敏腕として知られる若社長で、

 彼を支える秘書・夢路くんも、かなり有能な少年。

 が、この2人にはちょっとした秘密があって・・・・・・という感じの話になっています。

 タイトルにある「子執事」というのが、ヒントになるかな?

 

 また彼らのほかにも、格好良いボディーガードのネロさんや、

 たぶん下っ端ポジションのオンラインセキュリティー担当ハザマくんがいて、

 この4人が主要なキャラクターとして登場します。

 あと開発室長の別都さんが気になるけど、この人はプライベートには参加していないので、

 おそらく会社でのみの登場になるのでしょう。 何だか面白そうな人ですが(^^;

 

 ちょっとBLっぽい雰囲気をただよわせている作品ですね。(あくまで雰囲気のみですが)

 このあたりで好みは分かれるやもしれませぬが、私としては、BLだろうと百合だろうと、

 私が面白いと感じることができればOKなので、今後に期待したいところであります!

 

 

 

●みん★うた (林ふみの 先生)

 Time_lovely_2011_3_p45      Time_lovely_2011_3_p49 

 高校に合格した少女2人、「たこ」こと赤根詠幸さんと、その親友である田中美樹さん。

 合唱部に入ろうとするものの、私立緑陽高校の合唱部は活動していないとか・・・

 そんなところから始まる合唱4コマ物語。

 

 活動していない部を主人公たちが活性化させてゆくであろうという、

 ありがちではあるものの、楽しい盛り上がりを期待させる内容になっています。

 「ずっと皆で合唱したいもん」と述べている、たこさんの合唱に対する情熱が

 物語の根っこにあることが、その期待を大きな物にしていますね。

 

 いとこの優希ちゃんが非常勤講師として働いていたり、

 やる気のない合唱部の先輩がいたり、同級生の男子・本郷くんがいたりと、

 おそらく今後関わるであろう人物も登場し、顔見せ的な第1回になっているのかな

 ・・・と思っていたら、部室に幽霊が出るという怪談話な展開に!

 

 合唱という主軸を、ここからどのように回してゆくのか?

 歌うことの「気持ちよさ」を感じさせてくれるような物語になってくれたらよいな、

 と期待しております!

 

 

 

●恋とはどんなものかしら (四ツ原フリコ 先生)

 Time_lovely_2011_3_p56     Time_lovely_2011_3_p59 

 鈴木撫子さんは、28歳の化学教師。

 生徒から「なでさん」「でこさん」「なっちゃん」などと呼ばれて親しまれて(?)おりますが、

 過去に婚約を破棄されたことがあり、そのためか、どこか影を背負った雰囲気もあります。

 

 彼女は、メガネで白衣という地味系な外見ながら、

 「我が城」と称する化学準備室で、3時間も寝ようとする先生です。

 教師って、そんな風に時間使えるんですかー!?

 と思わず叫びそうになり、うらやましくもなりましたけど、

 寝るときの「ホックを外す」には、さりげない色気を感じたりもしました(ォィ

 

 あられもない姿で、豪快ないびきをかきながら睡眠をとる撫子先生。

 そこへ現れたのは、トラこと1年生の山田くん。

 おとなしめの生徒が多い中では珍しい、金髪ピアスの少年ですが、

 眠る撫子先生を見ながら思ったことは・・・・・・?

 

 主人公である撫子先生と、彼女を揺さぶることになるであろう男子生徒・トラくん。

 過去の影を背負う大人の女性が、タイトルにあるような「恋とはどのようなものか?」

 というテーマに沿った展開の中で、どのような物語をつむいでくれるのか、期待です!

 

 

 

●うみそらノート (玉置勉強 先生)

 Time_lovely_2011_3_p65     Time_lovely_2011_3_p66 

 夏の終わりを感じさせる海辺にて、3人の少年がだべっております。

 学校が始まることにため息をつき、だらだらと、とりとめもなく・・・

 

 彼らの会話の内容は、まあ思春期まっさかりな男の子といった感じの

 くっだらない、そしてシモ系も含めたようなアホウなものなんだけど、

 そんなところがじわじわとした面白味になっています。

 

 そして、そういった楽しさのほかに、舞台となっている海辺の町の空気感、

 飛行機が騒々しく行き交い、工場の煙突から煙が上がり、海の匂いがただようような、

 そんな雰囲気をじっとり感じさせてくれるのがよい。

 この雰囲気が、少年たちがもつモラトリアム独特のかったるさと合わさることで、

 絶妙な作風になっている印象を受けました。

 

 そんな空気の中での、生々しさを感じさせる男子トーク。 これが妙に面白かった。

 今後どういった内容になるのかはわかりませんが、こんな雰囲気で突き進んでくれたら

 楽しめそうなので、期待しております!

  

 

②へつづきます。