五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月の河合荘

2018年06月14日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年7月号より
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)

 

 コミックス10巻は6月30日、完結11巻は7月30日発売!
 さらに、画集が8月30日に発売と盛りだくさんですが、今回、番外編もついに完結!!!

 最後の主役は、高橋くん。
 何やら、恋人との関係で問題を抱えている様子で、そんな彼の心情と、
 彼から見た律さんと宇佐くんの関係について、描かれたお話になっていました。

 大学では、律さんとはゼミも一緒のようですが、彼から見た律さんは
 「ずいぶん人当りがよくなった」とのことで、だいぶ変わったみたいですね。

 一方で、高橋くんは相変わらず、笑顔が爽やか好青年といった趣ですけども、
 胸の内には悩みもあって、複雑な状況でもあるようです。

 

 

 

 思い出という美酒。

 そして高校時代、彼が律さんに興味を持った時の話もありましたけど、
 本を読んでいる彼女に声をかけても、無視された(気付かれなかった)のは笑!

 ただ、はじめは「外見は好み」なものの、無表情で無口で変わった子なので
 アプローチする気はなかったのに、本を読んで笑う律さんの表情を見てから
 興味を持ち始めていたのは、面白い所だと感じました。

 また、恋人と上手くいっていない高橋くんは、その時のことを思い出しながら
 律さんへの未練を抱いている風でもあって、気になりまくりでしたね。

 

 

 

 ゼミにて・・・

 教授が取り上げた題材は、まさかの「城しづる」作品!
 ということで、律さん大歓喜・・・と思いきや、複雑な表情になっていたのは愉快。

 事情を知らない高橋くんは「?」でしたけど、律さん、大学に入っても未だに、
 作者と作品のギャップに苦悩しているんですねえ(^^;

 でも、教授の語る作品からイメージする作者像が、ドンピシャだったのは笑!
 そして、そのことで律さんが、教授に尊敬の眼差しを向けていたのも可笑しかった。
 横にいる高橋くんが、笑顔で「なんで」とツッコんでいたのも。

 何だかんだで、律さんは大学生活を満喫しているというか、だいぶ楽しんでいる風で、
 かつての人見知り時代から考えると、大きく変わったのだな~と思えます。

 

 

 

 高橋くんの抱える悩み・・・

 飲み会では、ふだん律さんは一次会しか出ず、二次会の誘いは断るらしいのですが、
 その理由が宇佐くんと会いたいから、なんて言ってるのには、もうアツアツ~!
 って感じでしたね。

 ところが、ゼミの新人歓迎会では、やたらとペース早いわ、二次会行くと言い出すわ、
 何やら荒れている様子から、宇佐くんと何かあったんだな~と察せられる所がわかりやすい。

 と、そこへ高橋くんのスマホにカノジョさんから連絡が・・・
 上手くいっていない2人のやりとりは、息苦しい内容で、彼女の言葉が色々と刺さります。

 「優しそうにしているだけで優しくないよね」「逃げてばかり」
 そんなカノジョさんに、高橋くんは面倒くささを感じているようで、
 「確かに好きだったはずなのに」と、寂しそうにしていたのが印象的でした。

 まあ正直、人によるとは思いますけど、面倒くさいと感じる時って来ますよね。
 日々の生活の中で関係を維持してゆくことの難しさというか、そうしたものって
 どうしてもあるわけですが、問題はその時、自分がどう対処するか、ということでしょうか。

 

 

 

 アヤシイ展開に・・・!?

 荒れた律さん、二次会にてカラオケ大熱唱!
 しかも歌っているのが国歌って(´▽`;) まあ、レパートリー少ないですものね。
 しかし、周囲は笑いをこらえたり戸惑っているのに、高橋くんが笑顔なのはさすが。

 そして、宇佐くんに怒っている律さんをなだめる高橋くんでしたが、
 後輩さんから「二人が付き合ってるんだと勘違いしてました」なんて言われて、
 考えにふける高橋くんが、アヤシイ気配。

 「特性を箇条書きにしたら」宇佐くんよりも「俺の方が分があった」とか、
 けっこう自信家な所を見せつけてくれますけど、確かに一般的にはそうかもしれませんね。
 ただ、それでも律さんは、高橋くんではなく、宇佐くんに惹かれていたわけで・・・

 そこで、宇佐くんと上手くいってなさそうな律さんに、「今度二人でご飯でも行く?」
 なんて持ちかける高橋くんが、ちょっとワルい感じで、危険きわまりなし!

 これはアヤシイ展開になってしまうのか!?
 と、不穏になるかと思いきや、律さんはあっさり「なんで?」と返答していて笑!

 高橋くんも、そうだろうとは思っていたらしく、大笑いしていたのは面白いのですが、
 ワンチャンあったらという気持ちがなかったかといえば、どうなのでしょうね?

 さらに、律さんの宇佐くん「大好き」宣言が、あまりにも可愛らし過ぎて・・・
 その後、嬉しそうに笑いつつ、宇佐くんがいないことに気付くや、急に寂しそうにするのも
 小動物みたいで可愛かったですね~。

  

 

 

 上手くいっている2人の関係。

 酔った律さん、麻弓さんの真似をして、宇佐くんを呼び出していたのは愉快。
 河合荘での生活が、こんな所で役立つとは(役立ってるん?)

 それはともかく、律さんを抱えながら帰途につく宇佐くんでしたけど、
 そこに高橋くんが「ベタボレだってさ」と声をかけた所、「トーゼン、スよ」と
 返答する表情が、にやけ気味で面白かった。

 そんな彼を眺めながら、律さんと宇佐くんとの関係について考える高橋くん。
 律さんの「大好き」宣言までに至る道は、宇佐くんの頑張りの積み重ねが
 少しずつ少しずつ作り上げてきて、ようやく構築できたものだろうと。

 自分には、そんな面倒くさいことはムリだと思いつつ、ゆえに律さんへの
 未練のようなものを抱くのは、「正しくない」「みっともない」と考えていたのが、
 とても潔くて、好感を持ててしまいましたよ。

 だからこそ、後悔すべきなのは今の自分と恋人との関係。
 宇佐くんの頑張りを見習うかのように、関係改善への一歩を踏み出していたのは
 素敵でありました・・・ 律さんと宇佐くん、2人のおかげとも言えますね。

 などなど、高橋くんの悩みと、彼から見た律さんと宇佐くんのお話でしたが、
 やはり恋人関係に大事なのはマメさなのだと思わされました(ぇ
 いや、ホント大事なことですよ・・・面倒くさがりには辛い現実(何言ってるの?)

 そして、ついに番外編も終了とのことで、これにて本当に「河合荘」は完結。
 寂しくはありますけど、同時に、律さんと宇佐くんならば大丈夫だと、
 確信を持てるようなラストでもあって、よかったなと感じます。

 

  

 

 ついに完結!

 長きにわたって描かれてきた「河合荘」の物語も、本格的に終わりを迎えました。
 私が本作を読み始めたのは、4コマ漫画で宮原先生の作品に触れていたことが
 大きいのですが、期待にたがわぬ面白さで、さすがの一言でありました。

 そして、本作のおかげでアワーズを毎月読むようになったのですよね。
 「ナポレオン」や「それ町」などはコミックスで読んでましたし、
 「アルペジオ」「ドリフターズ」にも注目していましたけど、雑誌は未購読でしたから。

 また、最初は感想なんて書くつつもりなかったのに、結局、書くようになったのも
 本作の影響が大きく、そんな作品が終わってしまうことの喪失感は、はかり知れません。

 変わり者であったり、一休みしているような人々が住んでいる場所。
 そこで繰り広げられる「くだらない日常」の愉快さと、そこに住む人たちの掛け合いと、
 そして宇佐くんと律さんのウダウダ恋愛模様とが、本当に楽しかった。

 だからこそ、終了は本気で寂しいですし、この日常をもっと感じていたかった・・・
 とも思いますが、終わりはいつか必ず訪れるもの。
 名残惜しくはありますけども、それでも、存分に、楽しませていただきましたーーー!!!

 語りつくせぬ想いがありつつ、最大限の感謝を込めて・・・
 ありがとうございました!

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


◆ ヤングキングアワーズ 感想

2018年05月23日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

2018年6月号

 

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら

 表紙は、TVアニメが今夏放送開始となる『プラネット・ウィズ』
 それでいて今回が、第1話・2話同時掲載の連載スタートなのだから驚きです。
 何やら仮面を持った少年を中心に、巨大ロボ、メイド、メガネ少女と、興味惹かれます。
 

 

 『絶滅酒場』 (黒丸 先生)

 今回は、常連であるカリコテリウム先生のお話。

 「街」のお医者さんとのことで、温和でやさしい植物食哺乳類。
 ぶりっ子ルーシーさんの蕁麻疹を診て、メイクをやめるよう勧めたり、
 スミロドンくんやディアトリマくんの隠しておきたい病気のことなど、様々な症状を
 知っていながらヒミツにしておく、プロフェッショナルぶりが好感持てました。

 各患者さんの症状に合わせた処方をして、彼らの悩みを聞きながら、
 ヒミツをしっかり守ることで、それぞれの関係を保つようにしている所も、
 “街のお医者さん”といった趣で、よかったですね~。

 

 『鬼を飼う』 (吉川景都 先生)

 コミックス4巻は、5月30日発売! そんな今回、アリスの正体を知る鷹名くん。

 なるほど、アリスの正体はあの奇獣だったわけですねえ・・・
 それでも気にしない鷹名くんがさすがですし、司くんもまた同様。
 そして、三条さんまでいて「飛頭蛮」の毒について懸念を示していたのは、同感でした。
 アリスに入った毒がどのような性質のものなのか、気になりますよね。

 そして、鷹名くんが連れてきた“百鬼夜行”な奇獣たちを、返しに行く作業が面白かった。
 それぞれの奇獣を必要とする人たち、もしくはもう要らないという人たちなど、
 様々な所で奇獣が人の生活に溶け込んでいる所が見えたのは、興味深い内容でありました。
 しかし、やはり“上”の方では、奇獣の軍事利用について話し合われていて不吉ですね・・・

 

 『ますらお 秘本義経記』 (北崎拓 先生)

 屋島の戦い、追いつめられる義経!?

 といった展開に緊迫感が高まりますが、義経はひるまずに「運がいい」なんて言い出し、
 ついてきた武士たちに発破をかけていたのが、さすがといった所。 指揮官の才が抜群です。
 梶原景時の援軍は、明日か明後日にしか来ないというのに、肝っ玉の据わった御仁であります。

 そして、士気をあげて平家軍を迎え撃ちつつ、伊勢三郎や常陸坊に的確な指示を与え、
 敵の上陸を阻止するよう命じるなど、義経の軍才が余すことなく描かれている印象です。
 それから、三郎が日々子さんと遭遇する場面には手に汗握りましたけど、三郎の人情味には
 感服でしたね・・・とはいえ、その行動が正解か否かは、また別問題でしたけど。

 

 『アラサークエスト』 (天野シロ 先生)

 恋にお金をかけ過ぎて、金欠状態のベアさん・・・

 そこで、圧縮箪笥に入っている品でも売ろうという話になり、箪笥の中へ入りますが、
 本はあるし、新品の服や靴はあるしで、お金になりそうだと思いきや、ベアさんが
 「何かで着るかもしれないし」と執着していたのは、あるあるな感じでしたね(^^;

 しかし、ベアさんの望み通りな金額にはならず、さらなるお宝を探して潜りますが、
 卒アルを見つけたりするのはよかったものの、その奥には恐るべき“モンスター”が!?
 いや、これはキツイ・・・ 私はこの“モンスター”、まったくダメなので厳しかった。
 けれど、おかげで踏ん切りついたのか、大物を売ることになって大金ゲットしていたのは
 ケガの功名とでもいうべきなのでしょうかね・・・そして、卒アルに載っていたアノ人。
 これは、面白くなりそうな気配ですね。

 

 『カグラ舞う!』 (佐藤両々 先生)

 舞いの練習を始めたものの、前途多難?

 鹿島さんが緊張のあまり、息ができなくなるほどとは、気の毒ながらも可笑しい(^^;
 神楽さんを通訳にしないと先輩たちと話せない所も、可愛いやら面白いやらですが、
 面をつけた途端に背筋伸びたり、会話できるようになっていたのには、笑うしかなかった!

 神楽さんが天照、昴くんが天宇津女命と、配役も興味深い所ですけど、
 練習が終わった後で、鹿島さんが仮面をつけたままで帰ろうとしていたのは、大笑!
 でも、そんな鹿島さんを見て、自分も前向きになろうと、一歩踏み出す神楽さん。
 彼女の先行きがどうなることか・・・ 今後も楽しみです!

 

 『ミズハコセカイ』 (七竈アンノ 先生)

 今回は、大学敷地で行われる区民祭りに来た流くんと杏優さん。

 2人は金魚すくいのお手伝いをして、金魚の飼い方を書いた紙を渡したり、
 ケアできなければ店に持ってくるよう言ったりと、なかなか手厚い金魚すくいで面白い。
 かつて外来種の亀の例を引きながら、生き物を飼うことの責任について語っていたのは
 興味深い内容でしたね。

 その後、流くんの友人ら(大地・あずき・チリコ)がやって来て、金魚すくいしてましたが、
 熱帯魚と金魚を一緒の水槽に入れられるかどうかについて、話していたのも面白かった。
 「調和が大事」ということなのですねえ・・・ 友人関係も同じなのかも。
 そして、杏優さんの存在が、流くんにとって大事な調和をもたらしたことも。

  

 
 
 【新連載!】
●プラネット・ウィズ (水上悟志 先生)

 

 2話一挙掲載! 謎の巨大飛行物体に、立ち向かうは7人の・・・?

 幼き頃、巨大なモンスター(?)へ立ち向かう父親の姿を見た少年・黒井宗矢くん。
 今は、メイド姿の銀子さんと、「先生」と呼ばれる猫の着ぐるみのような人物と
 共に暮らしているようで・・・

 と始まるお話。
 学校では、メガネ委員長・高天原さんと話している宗矢くんですが、
 最近転校してきて他に友達らしき人はいないらしく、さらに転校前の記憶もないとか。

 なんて感じに、主人公・宗矢くんの置かれた状況が描かれますが、
 そこへ突然、謎の巨大飛行物体が太平洋上に出現し、宗矢くんたちのいる宙見坂市へ
 接近しているとのお知らせが流れます。

 そして、この巨大飛行物体に立ち向かう謎の7人。
 彼らはまるでヒーローのように飛び立ち、巨大飛行物体の接近を阻止しようとします。

 しかし、巨大飛行物体は、自衛隊機の攻撃も謎の力で無力化(ミサイルを綿化)し、
 さらにパイロットに幻影をみせることで闘争心を削り、戦闘を回避するような存在で、
 なんだか平和的に見える所が面白かったりしましたね。

 宗矢くんはそれをニュースで見ているだけの傍観者・・・と思いきや、
 銀子さんから連絡を受けて「出番」だと言われていますが、
 ここで意外な言葉を告げられていたのには、驚かされました。

 はたして巨大飛行物体は何者なのか? 7人のヒーロー(?)は何者か?
 そして宗矢くんのとるべき行動は? と、かなり気になる第1話となっていました。

 2話目は、巨大飛行物体と7人のヒーロー(?)の戦いが描かれていましたけど、
 その中の1人・虎居英雄さんに焦点をあて、元消防士の彼がいかに善人であるか、
 「地球を守る」ために戦っているかが、わかる内容になっていました。

 その後、宗矢くんの出番となるのですが、先生と“合体”して戦う所は面白く、
 かつ燃える展開でありましたね。

 はじめ、戦いに乗り気でなかった宗矢くんが、何らかの記憶を思い出し、
 それによって、なぜ「敵」をはっきりと認識し、やる気になっていたのかは
 気になる所でした・・・ やはり父親のことが関係しているのでしょうか。

 などなど、記憶をなくしている少年・宗矢くんの戦いが描かれる本作品。
 謎の巨大飛行物体や7人のヒーロー(?)の存在も気になりつつ、
 ひねった展開に引き込まれましたので、新連載、今後も楽しみです!

 

 

【コミックス3巻、発売中!】
●夜鳴きのシィレエヌ (今村陽子 先生)

 

 花鶏と黒鵐の任務は・・・

 領主の影武者が、闇の精霊に乗っ取られて、領民の影を奪っている。
 その解決のため2人が選ばれたわけですが、他の面々も同行したいと言い出し、
 黒鵐がオトリに使うので許可していたのは笑!

 そして、闇の精霊が出現するや、ヴァローナ総長を守ろうとする男性陣でしたけど、
 花鶏と黒鵐は、総長の強さ(物理)を知っているので、今回の相手が実体のない
 精霊でよかったと考えていたのは可笑しかった(´▽`;) 物理だと無双するので。

 ただその分、自分たちが頑張らねばと、闇の精霊相手に戦いを挑みますが・・・
 といった内容の今回でしたが、黒鵐が精霊の影に潜ったことで、事態は思わぬ方向へ。

 事件の奇妙さ、領主と影武者の関係、闇の精霊トロールの出現と、
 不可解な事が多く、黒鵐の身にも危機が迫り、一気に緊迫した状況となっていました。

 などなど、闇の精霊による一件にかかわる花鶏と黒鵐。
 さらに、もう1人のシィレエヌが関与している気配もありつつ、謎を深める事件ですが、
 はたして何が起きているのか? どうなってしまうのか? 今後も楽しみです!

 


◆ 今月のナポレオン

2018年05月22日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年6月号より

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●ナポレオン -覇道進撃- (長谷川哲也 先生)

 

 ボロディノの戦いも佳境!

 ついに、大量の死を降り注いでいた大角面堡を占領することに成功。
 しかしその際、オーギュストさんが戦死してしまい、損失は大きいものに・・・

 兄のコランクールさんは、堪えるような表情を見せ、ナポレオンから
 「戦場から離れたいか?」と尋ねられるも、涙を流しつつ「いえ」と答えているのが
 たまりませんでしたね。 その胸中いかばかりか。

 ナポレオンはオーギュストさんの突撃が勝負を決めたと考えているようですが、
 実際にはそうでもなかったらしい? という説もあって、難しい所です。

 

 

 

 泥沼の戦い・・・

 大角面堡を確保したからといって勝利を得たわけではなく、戦いは続いています。
 ウジェーヌはこの機を逃すべきではないと考え、近衛軍の投入を進言するも、
 モスクワへ入る前に戦闘があるかもしれないと、ナポレオンは温存を決定。

 この決定の是非を判断することはできませんが、戦闘は決定的打撃を与えられぬまま泥沼へ。
 互いに撃ち合い、またも死の山を築いてゆくことの繰り返しで、ウジェーヌさんも
 「いつまで続くんだ」「この地獄は」と、焦燥から絶望の中へ・・・

 誰もがこの殺し合いの終了を、日が暮れることを願っているのが印象的。
 そして夜が来ることで、ロシア軍が撤退を始め、フランス軍も追撃の余力はなく、
 ここに来て、ようやく戦闘が終わりを迎えることに。

 何とも、締まりのない終わり方といいますか、時間が来たから終わりましょう
 といった雰囲気が、もどかしさを感じさせますね。

 

 

 

 たった1人の連隊・・・

 戦いが終わった後、戦場を見て回るナポレオンの前に、1人の兵士が。
 「自分の連隊に戻れ」と言われても、自分はこの場所を守るように命令されているので
 動けないと、ナポレオンに告げますが、再び「戻れ」と命じられても動かず、不可解。

 そこへ、ビクトルさんが現れて、媚びた笑顔で「わたしから説明を」と申し出ます。
 ナポレオンは彼の顔を覚えていて、何度も戦場で見たはずなのに「未だに伍長!?」と
 驚いていたのが、妙にズレていて面白かったり(^^;

 ただ、ビクトルさんの口から説明される“1人だけの連隊”の話は深刻で、
 これにはさすがのナポレオンも気圧された風でしたし、ビクトルさんも媚びた笑顔から
 やや皮肉めいた表情に変わって解説していたのが、頼もしい風格でありました。

 説明を受けたナポレオンが、力なく「よくやった」「再編まで休め」と
 兵士に声をかける姿が、より小さく感じられましたね。

 

 

 

 大きな損失。

 ボロディノの戦いは、フランス・ロシア両軍に甚大な被害を出し、
 兵士の戦死者はロシア軍が4万4千、フランス軍が3~5万人と、とんでもない数。
 それでいて決定的な勝利は得られなかったというから、あまりに虚しいものです。

 「第一次世界大戦より前では最も悲惨な戦いだったと言われている」
 という説明からも、その壮絶さが伝わってきますね。
 第一次大戦は、技術の進歩によって戦死者が大幅に増加したわけですから・・・

 そして、大陸軍では歴戦の指揮官たちが大勢亡くなったとのことで、
 これはナポレオンにとって、手足を構成する要素が削られたことを意味するわけで、
 これからの戦いに大きく影響を与えることになるのではないでしょうか。

 ナポレオンの勝利は、1人の軍才によるものだけではなく、
 こうした兵士・将校に支えられている部分もあるのですから、この結果は不吉です。

 

 

 

 死にたかった男は、死ねなかった男に・・・

 ロシア軍兵士・セルゲイさん、あれだけ死にたがり、死を覚悟すらしていたのに、
 戦いが終わってみれば死ぬことができなかったというから、皮肉なもの。

 そういえば、フランス軍兵士・ルカくんと至近距離で撃ち合ったのは彼だったのですね。
 気付かなかった(^^;

 そして、拾った命を抱えながら、ひとり歩くセルゲイさんでしたが、そこで思わぬ再会。
 寝取られたはずの奥方・エレーナさんが鬼の形相で迫って来て、棒で滅多打ちにし始め、
 自分が愛人に捨てられたことを告げつつ、それをセルゲイさんのせいにするという状況。

 結局、あの時、セルゲイさんは2人を殺さずにいたのですね。
 さらに理不尽な仕打ちを受けながらも、奥方を憎むこともなく、逆に自分を殺すよう
 銃を手渡していたのが、彼の達観ぶりを見せつけてくれます。

 その後、奥方とも和解へ向かってハッピーエンド・・・と思いきや、ここで衝撃展開。
 セルゲイさんに訪れる運命のいたずらに、人生の無情を感じずにはいられませんでした。

 「俺は死にたいと言いながら何度も生き残った」
 その一方で、安心を得たことで死んでしまう者もいる。

 セルゲイさんが、自分は本当は死にたくなかったのかもしれないという話に、
 「他人の心は量れんよ、自分の心すらわからん」と答える通りすがりのおじさんの言葉が
 重く響く一幕でありました・・・ 人間って何なのだろう?と考えさせられましたよ。

 

 

 

 モスクワ入城。

 ロシア軍撤退の間は軍隊の安全を保障する条件により、無血開城を果たすナポレオン。
 ロシアの首都に入ったナポレオンは誇らしげでありましが、街はほぼ無人で、
 何かしら不吉なものも感じられます。

 ナポレオンは、ロシア皇帝アレクサンドル1世が、すぐにでも和平を請いたいはずと
 考えているようですが、果たしてどうなのか・・・

 ボロディノの戦いでの大損害も忘れたかのように、勝ち誇るナポレオンが
 危うく見えてしまいますね。

 そして、夜のモスクワで起こる事件。
 ついにナポレオン落日の幕は、切って落とされたと言ってもよいのでしょうか。
 闇から立ち上がる不穏な炎に照らされつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


◆ 今月の河合荘

2018年05月18日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年6月号より

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)

 

 コミックス10巻は6月30日発売! 3ヵ月連続刊行とのことで、楽しみです。

 そんな今回、愛美さんが河合荘へやって来て・・・のつづき。
 愛美さんと言い合う麻弓さんが、お酒の勢いでシロさんを呼びだしてしまい、
 それに愛美さんが戸惑っている状況。

 いつも麻弓さんが飲みの時に話す「シロ」さんについて、愛美さんは麻弓さんの
 「大事な人」だと思っているようで、こんな状態で彼が来てしまったら、
 2人の関係が終わってしまうと心配しているようですが・・・?

 なんて感じに始まりましたけど、意外と愛美さんが麻弓さんのことを真面目に
 心配しているのが、親友といった趣で好感触でしたね。

 

 

 

 いつも通りの河合荘。

 麻弓さんが寝落ちしてしまい、ひとりオタオタする愛美さんを横に、
 律さんと宇佐くんは、全く麻弓さんを心配していないのが面白い。

 ただ、いつもよりも早めに寝落ちしたらしく、度数の高い焼酎が原因だと
 判明するや、これを飲ませておけば悩まされずにすむとばかりに、
 通販検索を始めていたのは笑!

 こんな風景が、いつも通りの河合荘っぽくてよかったですね。
 愛美さんには慣れない場面かもしれませんけど(^^;

 

 

 

 やって来たシロさん。

 そして、シロさんが本当に来てしまったため、慌てる愛美さん。
 今の麻弓さんの(寝落ちしてヒドイことになってる)姿を見られたら大変だと
 気にしていたようですが・・・

 麻弓さんを見たシロさんの反応が「またかー」だったことに、
 愛美さんが「……えっ?」となっていたのが愉快でしたし、後ろでは
 宇佐くんたちが呆れ顔、住子さんは笑顔でいるのも楽しかった。

 シロさんは親戚の結婚式でこちらにいて、もともと寄るつもりだったというから、
 その点は納得でしたものの、いつも麻弓さんから呼び出されては、浜松から新幹線で
 やって来て、無駄足だったとドMの快感にひたるというから、相変わらずです。

 また、話の流れで彩花さんの話も出てましたが、ベテランのマタギみたいになってる
 というのは、彼女らしくて可笑しかった。

 

 

 

 愛美さんから見た2人の関係。

 呼び出されて遠方からやって来て、その割に呼び出した本人は寝落ち。
 どう考えても理不尽な麻弓さんの対応ですが、それでもシロさんは気にしてない。
 さすがに愛美さんも「よく愛想が尽きませんね」と尋ねますが・・・

 ここでシロさんが、「こんな人、他にいない」と答えていたのには、思わず口笛。
 これってつまり、麻弓さんがかけがえのない人であると言っているのも同様ですよね。
 まあ、「こんな面白い人」と付け加えてはいましたけど(^^;

 それでも愛美さんは、2人の関係を正確に把握していたのが、興味深かった。
 「今まで一番タチの悪い男に捕まったんじゃ・・・」

 この視点には、正直、唸らされてしまいましたね。
 麻弓さんがシロさんを振り回しているようにみえる関係を、むしろ逆に
 シロさんに麻弓さんが「泳がされている」と表現していたのが、面白い所。

 これって、いわゆるSMの関係性と似ているのですよね・・・いや、真面目に。
 「S」が「M」を従えているように思われますが、見方を変えると
 「M」が「S」に“奉仕させている”ともいえる、互恵関係になっているわけです。

 ゆえに、麻弓さんとシロさんは、まさにかけがえのない絆で結ばれている
 と言えるのかもしれません。

 

 

 

 時には吐き出すことも必要という話。

 麻弓さんとシロさんの関係を眺めつつ、うらやましそうにする愛美さん。
 けれど、ここで麻弓さんが「…うらやましいなんて思ってねーくせに」と言いながら、
 愛美さんという人の内面について言及していたのは、面白かったですね。

 愛美さんは、みっともない自分や、それを受け入れられることを許せない性格ゆえに、
 シロさんにダメさを受け入れられている麻弓さんを、うらやむことはないだろうと。
 そうしたことをわかっている麻弓さんは、やはり愛美さんの親友なのでしょう。

 それでも愛美さんは、「麻弓みたいにヒッドイ部分をゴリ押しできれば楽よねぇ」
 なんて述べつつ、自分は腹立ってわめきたくてもできないし、したくないと語っていますが・・・

 そこに麻弓さんは「わめけよ」と、一言。
 愛美さんが置かれた状況は、スペック高い彼女にとってもカバーし切れないものだから、
 吐き出すことも必要だと麻弓さんが助言していたのは、意外な感じでしたけど良かった。

 そこから、律さんや宇佐くん、シロさんまで、愛美さんが吐き出せるように
 お膳立てするような言葉をかけていたのが、これぞ河合荘といった空気感あって、
 見ていて、とても楽しかったですね~。

 おかげで、これまで腹の底にためていた言葉を、一気に吐き出せた愛美さん。
 言い切った後、憑き物が落ちたようにスッキリした顔をしていたのが、清々しい。
 それもこれも麻弓さんが促したからと考えると、やはり2人は親友なのだと感じさせられます。

 

 

 

 “仮宿”にて休息を得た愛美さん。

 河合荘で吐き出せた影響なのか、愛美さんは会社でも、課長さんに反論しています。
 その行動に、愛美さん自身は自己嫌悪を感じてしまっているようでしたけど、
 これがきっかけで、状況が好転していたのはよかったですね。

 言葉にしなければ伝わらないこともある・・・
 自分の心中を明かしたことで、部下さんも心配してくれたり、課長さんも遠慮したりと、
 愛美さんを慮って良い方向へ進んでいたのが、爽快でありました。

 そのことを、河合荘で報告する愛美さん。
 「思ってたより人って優しいのね」という言葉が素敵です。

 住子さんも、「それは今までの愛美ちゃんが築いてきたものが返ってきたのよ」と
 言っていましたが、きっとその通りなのでしょうね。

 そして、河合荘が「ホント居心地よくて」「弱さもいいやって思えて」「許せそうで」
 なんて考える愛美さんでしたけど、これこそが河合荘の本質であり、
 “仮宿”たる所以なのだと感じさせられました。

 だからこそ「これ以上は甘えていたくない」と、河合荘を出ることを決めていたのは、
 愛美さんらしいと言えるのかな。

 「私、やっぱり理想が高いみたい」「知ってた」という愛美さんと麻弓さんのやりとりが、
 分かり合っている雰囲気があって、この2人もかけがえのない関係なのだと思えます。

 などなど、愛美さん視点で見た麻弓さんとシロさん、そして河合荘という場所。
 見事なまでに、河合荘の“仮宿”という本質を、彼女自身が体験することで
 表現しきったエピソードだったのではないでしょうか。

 孤独感を漂わせていた愛美さんが、今はひとりであっても孤独ではないと思わせる
 ラストのモノローグと笑顔に、大きな安堵感を覚えますね・・・なんて感じつつ、
 いよいよ次回が番外編のラストとのことで、寂しいけれども、楽しみです!
 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


◆ 今月のアルペジオ

2018年05月17日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年6月号より
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)

 

 ポーツマス軍港にいるのは・・・

 ムサシとビスマルクの並ぶ姿が、あまりにも堂々としていて圧倒されます。
 ポーツマスというとアメリカにある都市を思い出しそうになりますが、
 ここはおそらく、イングランドの方のポーツマスなのでしょう。

 <緋色の艦隊>が手を結んでいるのは、イギリスですからね。
 その“協力”のもと、欧州大戦に介入することが現在の目的のはず・・・

 ということで、艦上ではビスマルク姉妹とムサシさんの話し合いが行われており、
 作戦に参加する艦が、スカパフローへ集まったことが報告されています。

 参加艦は、アドミラル・ヒッパー(重巡)、プリンツ・オイゲン(重巡)、
 アドミラル・グラーフ・シュペー(装甲艦)、そして駆逐艦6隻という編成。
 人類相手ということで考えれば、充分すぎるでしょうね。

 さらに、主役はイギリス陸軍とのことで、<緋色の艦隊>はあくまでサポート
 という立場を堅守するようで、ムサシさんは悠々とした態度なのも面白い所。

 

 

 

 ジャーナリストの同行。

 ムサシとビスマルク姉妹の話が、人類の使うロボット兵に及んだ所で現れたのは、
 従軍記者のセドリック・モーソンさん。

 彼は、人類の戦争が「人間の戦い」から「ロボット兵の戦い」へと変化した契機について
 解説していましたけど、それによるとアメリカのデルフォイ社が開発した無人兵装システムが
 各国に取り入れられたことで、人間ではなく無人兵器が戦争するようになったのだとか。

 人間が戦争で死ななくなって良い方向へ進んだかというと、そうでもないらしく、
 人が死ににくくなったからこそ戦争が終わらなくなったようで、現在の欧州のような
 状況になったと考えられます。 結果、人類が疲弊しているのだから、世話ないですねえ。

 それはともかく、ムサシさんに乗艦を許可されたモーソンさん。
 ビスマルク姉妹を追ってもいたため、怪しまれている風でもありますが、
 彼がただのジャーナリストなのか、どのような行動をとるのかは、気になる所です。

 

 

 

 一方、横須賀組。

 相変わらず、様々な仮想現実の中で、色んな人間の記憶を見せられているタカオさん。
 ハルナ&キリシマも同様で、そのことについて互いに文句を言い合っていますが、
 どうも双方、相手側の仕業だと思っていた様子。

 しかし、話をする中で、どうも“犯人”は別にいるらしいと認識。
 ハルナがすぐさま「総旗艦」に疑いを向けていたのは、さすがと言うべきでしょうか。

 そして、そんな話をした直後、またまた囚われてしまうタカオさんに笑!
 仕掛けているのはアタゴさんなわけですけど、容赦なく姉を罠にハメているな~
 と思っていたら、やっぱり気にしている風だったのは可笑しかったですね(^^;

 アタゴさんは姉・タカオさんが大好きなんだなあ・・・と察せられるものの、
 それでも、総旗艦の命には逆らわないマジメさんでもあることが、よく理解できます。

 

 

 

 ゾルダンとレキシントン・・・

 その頃、イセを出し抜き、共に横須賀へ向かうのは、ゾルダン組とレキシントン。
 U-2501に乗艦するレキシントンという構図が、なかなか面白い所です。

 見返りに、レキシントンからは食料や生活物資が提供されており、
 相互に利益のある関係を築けている様子ですが、ゾルダンとしては、
 なぜ彼女が、人間の必要とする物資を持っていたのか不思議に思っているようで。

 すると驚くべきことに、レキシントンはすでに上陸して人間と共に生活していた
 とのことで、ここから彼女の好奇心旺盛ぶりと、行動力のある個性を感じさせられます。

 そして、まさか本当に大学で「教授」をやっていたとは・・・
 “教授気取り”でなく、本物だったわけですねえ、脱帽です。
 しかも、レキシントンの大学で、というのがシャレてます。

 また、ヘロドトス『ヒストリアイ』との出会いが、彼女に「歴史」への興味を持たせた
 という話に、歴史好きとしては惹かれてしまいますね。

 メンタルモデルの能力で歴史を学ぶって、夢のようなものですよ。
 一気に、レキシントンさんに興味津々になってしまいました・・・
 あれ? もしかして、レキシントンで「歴史んとん」??(ぇ

 

 

 

 歴史を知ったメンタルモデルは何を思うか・・・

 人類を知るには、歴史を知ることが重要な気がします。
 ゆえに、もしかするとレキシントンさんは、人類への理解が深いメンタルモデルかも。

 だからこそ、人間が何を欲するかを把握して、ゾルダンたちに物資を用意できていた
 というわけで、レキシントンさんの賢明さを察せられますね。

 そして、彼女が目指すは日本。
 「歴史の転換点を見られるかもしれないよ?」なんて言っているのが、気になります。
 彼女は一体、何を知っているのでしょうか。

 もしくは、歴史を知ったからこそ、何かしらの仮説を立てたのかも。
 「確かめたい事は色々と」とも語っているのが、学者っぽいと言いますか、
 これが仮説を証明するための行動だと考えると、腑に落ちる気がします。

 などなど、各所の状況が描かれた今回。
 ラスト、レキシントンとゾルダンのやりとりも、シャレていて面白かったですし、
 いよいよ話が動き出しそうな予感に、期待感も募ります。

 そんなこんなで、横須賀を舞台に何か大きな事件が起きそうな気配ではありますが、
 401とナガト艦隊の戦いや、群像の動向なども気になりつつ、今後も楽しみです!

 

 

 

 今月のアド探~!

 イオナに対して、ミョウコウさんが持ち掛けたのは、取引!
 ここで語られる、まさかの裏事情が面白かったですね。

 昔のアニメとかだと、大ダメージを受けたロボットやらが、
 次の週には完全復活しているのを、子供心に納得いかないと考えていた私。

 イオナのダメージは即回復できるものの、それにはナノマテリアルが必要なわけで、
 それをどのように調達するのかは、気になっている所でありました。
 (これまでは艦体にあるだけの量を使いまわしていたはず)

 それが今回、ミョウコウさんやアシガラ・ハグロたちが「脱ぐ」ことで
 解決していたのには、少なからず感動を覚えてしまいましたよ(ぇ
 えっちだ(ぇぇ

 しかし、文中でも触れられていましたけど、ここ読んでないと
 こうした裏事情がわからないって、読めている自分には、お得感がありますね!

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想