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世界遺産 「日光の社寺」 東照宮その5

2014年03月14日 | 旅・風景・グルメ

国宝の唐門とそれに連なる透塀、後ろは拝殿その後ろに本殿がある。


唐木を使用しているので唐門と呼ばれているようだが、門全体も中国風である。
唐木とは、紫檀、黒檀 、白檀、鉄刀木(たがやさん)など遣唐使のころ日本へ中国を通じて輸入された銘木のこと
東照宮の最も重要な本殿への正門がこの唐門で、現在この門を潜るのは、正月や大祭など中祭以上の祭典の時か、国・公賓相当の方の参拝の時だけだそうだ。
江戸時代は「御目見得」以上の幕臣や大名だけが通れた。


唐門正面の上部には、「舜帝朝見の儀」の彫刻(写真一番下)があり、舜帝は、古代中国の伝説上の皇帝で、舜帝が残したとされる「内平外成」の
言葉から平成の元号が選ばれたそうだ。1本のケヤキに4列27人の人物が彫られている。ところで、舜帝は堯から帝位を受け継ぎ禹に渡した。
そのことは、徳のある者へ正しく政権が移った理想の政治とされている。この彫刻は、実は家康を立てながら、家光が正式に将軍職を継いだことを
表しているそうだ。

(中央部分で椅子に腰掛けているのが舜帝で、家康の顔に似せているようだが、この写真は、上から2枚目の写真の一部を切り取った写真。しかも
2枚目の写真も他の写真の一部を切り取った写真であるので不鮮明。というか、この彫刻のことを後で知ってからの作業なので、撮影当初から舜帝朝見の儀
にはピントが合っていない。
唐門が国宝であることも知らず、しかもこの門は胡粉が塗られていて白く、他の建物に比べると地味。そのう上に間口3m。奥行き2mの小さな門なので、
余り写真を撮っていない。これから撮影に行く時には事前に撮影スポットの下調べをしておかねばと思った次第。)


この国宝の透塀は、唐門の左右から延びて本殿、拝殿を囲み延長は160メートルあまり。


東照宮内をなぜお坊さんが闊歩してるのか、はたまたお堂の中にもいるのか、行った時は不思議だった。しかし、この本地堂(輪王寺側は、薬師堂)と次の輪蔵は、
東照宮と輪王寺がその所有権を巡って争っており、これら2棟については、財団法人日光社寺文化財保存会が管理団体に指定されている。しかし、実質的な管理運営は、
輪王寺側がしているということだろう。


輪蔵(経堂)その横は鼓楼
仏教の経典を納める経蔵だが、建物の真ん中に8角形の回転式の書架が置かれていることから輪蔵の名がついている。
  
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