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ジャカルタの元南武線205系近況

2016年01月22日 22時29分51秒 | インドネシア
前回のブログ更新からすでに1ヶ月以上となり、年末年始もロクにご挨拶もしておりませんでしたが、本来であれば南武線の205系の話題を中心に報告させていただきたいところ、12月からクリスマス、正月もなく忙しい日々が続き、かつ15日深夜から20日までジャカルタで活躍する元南武線の205系を中心に追いかけるため、今頃になって新年のご挨拶と南武線に関係するご報告ということで簡単ではありますが、述べていきたいと思っております。


南武線の205系H46で最後を飾ったありがとう運転に関することについては後日報告させていただくとし、今回はジャカルタで活躍する元南武線の205系について報告させていただきたいと思いますが、昨年7月1日にジャカルタのTanjung Priok港に南武線205系の第1陣上陸から始まり、今年1月5日の最終第5陣の上陸により、20編成計120両の譲渡が完了し、埼京線の205系計180両と横浜線の205系計176両と合わせると500両にも迫る計476両がKCJに譲渡されたことになり、KCJにとっては205系王国を短期間で築きあげました。
元埼京線や元横浜線の205系については両数的に結構多いことから、元南武線の205系についてだけ状況を説明したいと思いますが、1月19日現在の編成表については下記のとおりで、8両編成が1本、6+4の10両編成が5本、6+6の12両編成が3本、整備中の6両編成が3本、そして余剰になっているMM'が4本となっていますが、つい最近、H40+H41のH41の4両編成側にMM'が元に戻されたようで、6+6の12両編成が4本に増強されたようです。


また、18日と19日にはDepok車庫にお邪魔させていただいたのですが、最終の第5陣で搬入されたH12、H34そして南武線オリジナル顔の最終編成となったH39が譲渡整備中であり、当然、南武線カラーとして当初は整備されていたもののなぜなのか詳しい状況はわかりませんが、KCJ色への変更が実施され、H12の前面帯、側面帯ともに18日は南武線カラーであったものの19日の確認では1日でKCJ色へと変更されてしまいました。
下の写真が18日撮影のH12で、一夜にしてKCJ色に変更されてしまったことに驚きです。


下の写真はH39の前面帯部分で、わざわざ南武線カラーの新しい帯を貼ったにもかかわらず、おそらくこのH39もKCJ色にすぐに変更されてしまうものと思われます。


下の写真はH39の側面であり、ところどころKCJ色の帯が貼られており、このような姿は貴重かもしれません。


19日時点ではH12はKCJ色へあっという間に変更されてしまい、南武線ファンの私にとっては非常に残念でした。


Depok車庫幹部の方の話では、今後においても南武線カラーの編成は次の検査時を待たずにKCJ色へ変更するとのことで、できれば残りの約100両を今月中に終了させるというような発言をされており、今後、フレキシブルに編成替えに対応すべく措置のようで、南武線カラーは急速的に見れなくなってしまうのかもしれません。Depok車庫においては予備編成が4本あるとのことで、南武線カラーの編成は一時的に運用を外れこの洗浄線でKCJ色変更の作業が実施されるものと推測されますが、本当に短期的に南武線カラーがなくなってしまうのであれば私にとってはとても悲しいことであります。


また、19日はH43+H38の10連で、H43側の4両編成に元々のMM'を元に戻し、6+6の12両編成に組成する作業が実施されていました。入れ替えにおいてはINKA製のトラックモーターカーが使用されていました。


MM'79の1ユニットを予備が留置されているところから、このトラックモーターカーによって引っ張り出し、H43の編成の中に組成後、ジャンパ栓接続などが実施されました。


他の留置線を見るとこのような姿を見ることができましたが、通常、乗務員は行先表示や種別表示をいじることはよっぽどのことがないかぎりありませんので、よっぽどコアな人間の仕業かもしれません。


続いて、元南武線編成の運用状況ですが、基本的にBogor線・中央線系統に充当され、8両編成のH11+H10のみはBogor線・環状線系統に充当されていますが、Nambo線の運用にも充当されることがあるようで、Nambu線がNambo線で活躍しているようです。


H7やH8の車内、戸袋部分にはH39の編成に飾られていた南武線沿線の子供たちの絵が飾られていましたが、ヘッドマークについては現在のところどの編成にも付けられていませんでした。


この他、元南武線の車両には中吊りで12両編成の車両ではCawang駅とPasar Minggu駅において、Jakarta Kota方面では前2両、Bogor方面では後ろ2両の乗降ができないことを注意喚起しています。


以上、簡単に元南武線205系の近況についてご報告いたしましたが、次回もジャカルタでの話題について触れていきたいと思います。







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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新年のご挨拶と2016年度の展望 (ハマ線沿線の民)
2016-01-24 23:19:37
23日遅れとなりましたが、新年明けましておめでとうございます。年明け早々、遂に南武線から205系が完全引退を迎えたことで長かったE233系列への交代劇が終了し、(厳密にはまだ209系一編成が残留していますが)ジャカルタでも3年間にも及ぶ長丁場であった205系の大量譲渡が終了したと同時に、2004年の譲渡以来10年間に渡りジャカルタで活躍を続けた103系の引退という大きな世代交代がありました。2016年以降の車両調達に関しては未知数なところですが、千代田線6000系の譲渡が再開となるのか、今後に注目していきたいように思います。また日本においても、今年は日比谷線および東武乗り入れ車両の置き換えも始まり、03系や東武20000系の去就も気がかりなところで、このまま廃車となるのか、地方私鉄への譲渡となるのか注目されるところです。

また今年は4月から小生も大学4年となり、幼稚園から続いた学生生活の最後の1年間となり、小生にとってここまでの時間は本当にあっという間だった用に思います。今年もよろしくお願いいたします。
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Re:新年のご挨拶と2016年度の展望 (井上)
2016-01-25 20:50:06
ハマ線沿線の民様、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
南武線のE233系の1年ちょっとにおよぶ投入はやはり思ったよりも早く、南武線に205系を投入した当時は平成元年に7本、平成2年に9本で終わってしまったことを考えると現在のJR東日本の企業の力が偉大であることを感じますし、よくぞ205系が500両近くジャカルタに譲渡できたと感心しております。
ジャカルタの103系については引退が決まったわけではありませんが、今後、修繕して復活されることを願うばかりで、動向が気になるところです。
また、2016年の車両調達については公式にアナウンスされていませんので、どのような計画なのかわかりませんが、廃車の見込まれるところから譲渡されるのかもしれません。
最後にハマ線沿線の民様が来年度は大学4年生になられるということで就職活動、論文作成など忙しい毎日が続くと思いますが、有意義な最後の学生生活をお過ごしいただければと思っております。
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