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ジャカルタ、マニラ遠征の近況報告(速報版)

2016年07月02日 01時58分04秒 | インドネシア
前回のブログ更新からほぼ2ヶ月以来の更新とあって、ほぼ休業状態になってしまいましたが、前回述べたようにマニラにいる子どもの誕生祝いを兼ねて、5月下旬にマニラとジャカルタを訪問しました。旅程としては5月21日〜31日と11日間も遠征に費やしてしまったのですが、自営業の私にとってはこの期間ほぼ仕事をやっていない状態ですから働かざる者は食うべからずということで、収入も少なくなってしまい、支出のほうは変わらずですから今になってそのツケが回って来て、1日1日を少しでも食費などを抑える生活を強いられています。まあ家族を持てば家族を養っていくのは当然の義務であり、私の周りにいらっしゃる独身でいろいろな好きな車両を思う存分追っかけているのを見ていると本当に羨ましい限りなのですが、私はそのような方々の便りや情報を聞くたびに、ただ指をくわえて写真などを眺めているだけで、満足するしかないのではないかと思っているしだいです。
上を見たら切りがありませんし、私自身も周りの方々のように頻繁にあっちこっち行けないにしても今回のようにマニラとジャカルタに行ってるのですから、そのような状況を受け入れて話を進めますと、ジャカルタでは22日午後〜26日夜までの4日半滞在し、今回も205系を中心に追っかけておりました。また、マニラでは遠征の前半でジャカルタを訪問しましたので、マニラへ戻ったあと到着早々フィリピン国鉄に乗車したのですが、疲れが限界に達していたのか、その後は家族水入らずの生活を送るだけになりました。

今回は速報版といことで簡単に報告しますと、最近のジャカルタの記事でも報告しましたようにジャカルタ首都圏の電車は全部で約800両が稼働していますが、そのうち500両近くが205系ということで、特にJakarta Kota〜Manggaraiを走る中央線では全体の8〜9割ぐらいは205系であり、205系王国が誕生したようにも感じます。今回はJakarta Kota駅の近くに滞在しましたので、必ず朝はKota駅から活動開始となるのですが、23日朝と24日朝は見事に元南武線3編成の並びが見られ、我ながら1人で「南武線トリオ」と心の中で叫んでおりました。24日はあと30秒の差で元南武線4編成の並びが見れるところで、もう少しで「南武線カルテット」が実現するところでしたが、現在では中央線に多くの205系12両編成が使用されていることもあり、特に珍しいことでないのかもしれません。


また、1月遠征時に報告しましたように、南武色の205系については今年2月を目処にKCJ色に変更されるということをDepok車庫幹部の方から聞いておりましたが、結局、東急の8000系や8500系、メトロの5000系などの他形式の車両のKCJ色化が優先され、南武色の205系のKCJ色化はほとんど進んでおらず。かつ、最近の元南武線12両編成に元横浜線のサハ204-100やサハ205を組み込んで組成変更が多く実施されたことにより、南武色とKCJの混色編成が6月時点で5本見られるようになりました。このような混色編成は205系では仙石線の2WAYシートのような特殊な編成を除けば、ここジャカルタでしか見れないのではないかと思いますし、205系以前の103系混色全盛期の時代に育った私としては混色編成はとても魅力的に感じております。


Tc142とT'c142で実施されているスクロール式によるLED行先表示は5月時点でも使用されており、他の車両にはこの方式による行先表示は実施されていないようです。ですので、従来通り線区色で示された行先表示が使用されており、Jakarta Kotaのような場合でもBekasi線は青色、Bogor線は赤色が使用されています。


ここまでがジャカルタ遠征の簡単なご報告で、後日、詳細等については別の機会にご説明させていただきたいと思います。
フィリピン国鉄で活躍する203系ですが、今回の遠征時に2度203系に乗車したところ、いずれの列車も冷房は使用されておらず送風のみになっていました。また、1編成の両数は機関車を除いて4両または5両編成で運用されており、途中のBuendia駅(Gil Puyat駅)では現状のホーム位置では両側にBuendia Ave.と南側のDela Rosa St.の踏切に挟まれているため、6両対応ホームの設置は不可能であることから、Dela Rosa St.の南側に新ホーム設置工事が実施されているようです。(最初っからそうすれば無駄な投資が防げたのですがね)


こちらはAlabang駅に停車する203系4両編成です。今まで通常5両編成で使用されていましたが、この編成は4両編成になっています。
なお、Alabang駅は駅横の大型商業施設のStar Mallが出資のもと、ホームの延伸工事が実施され、乗客のための待合室、商業施設から駅まで雨に濡れないように屋根が設置されるということで、現在、工事が実施されています。
その他、朝夕1往復のCalamba〜Tutuban間の列車運転再開を近日中に予定されているということも聞いておりますが、今のところ運転再開は実施されていません。


ということで、マニラのほうは疲れが堪っていたのかロクに鉄活動ができず、フィリピン国鉄の本社にも訪問したものの、幹部の方々は外で会議があったようで、フィリピン国鉄の現状と今後の予定については詳しく調べることはできませんでした。まあ特に変わったところもないようですので、前回の昨年9月訪問時と比べてニュースもないと思うのですが、先日も報告しましたようにDOST(科学技術省)で進めているハイブリッドトレインがフィリピン国鉄の線路を使って実験走行が始まるとのことで、ある程度実績が得られた場合には実用化されるのかもしれません。


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