ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

《願ったものは なにひとつ いただけなかったが》

2015-10-11 06:28:00 | 日記
昨日は、7カ月ぶりに東京へ。
連休の初日だったからでしょうか、新幹線の自由席は混んでいました。
数日前から、行こうか、行くまいかと迷っていたのですが、
NHKスタジオパークに出演していた仲代達矢さんを見、話を聞いているうちに、
元気が移ってきたのです。

83歳の仲代さんは、
この秋から106回(聞き違いがあったら、お許し下さい)各地を回っての舞台ツアーを
するとのことです。
30年ほど前になるでしょうか、『どん底』でのカーテンコールは、
いまだに目に焼きついています
“こうしては、いられないぞ”
と、私も元気を出しました。

いつものように四谷へ行って、会の始まりまでに少し時間の余裕があったので、
上智大の中にある本屋さんへ寄り、何冊かの本を手に取りページをめくりました。

詞華集『ひだまりに』 女子パウロ会編
に、目が止まり、買ってきました。
本の中の一つの詩を。

   『ある兵士の祈り』
                       作者不詳
   大きなことを成し遂げたいと
   神さまに強さを願ったのに、
   いただいたのは 弱さだった、
   謙虚を学ぶように、と。

   すばらしいことをしたいと
   健康を願ったのに、
   いただいたのは 病気だった、
   もっといいことができるように、と。

   幸せになりたいと
   富を願ったのに、
   いただいたのは 貧困、
   もっと賢くなるように、と。

   世の人びとから賞賛を得たいと
   権威を願ったのに、
   いただいたのは、 弱点、
   もっと神さまを求める人になれ、と。

   この人生を楽しみたいと
   あらゆるものを願ったのに、
   与えられたいのちは
   あらゆるものを いつくしむためだった。

   願ったものは なにひとつ いただけなかったが
   心底 もとめていたものは
   ききとどけられたのだ。
   わたしはもっとも豊かに祝福された!
         (アメリカの南北戦争で、不治の障がいを身に負った南軍の一兵士の言葉と
          いわれている)

このところ、疲れをためこんでいたのです。
いろいろと、願い過ぎもあったかもしれません。
詩のフレーズにあるように
《願ったものは なにひとつ いただけなかった》が
この詩に出会えました。

私は、“よし”と言って、また歩き始めました。
混んでいる電車も気にならず、まっすぐ我が家へ。
                                    〈ゴマメのばーば〉
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする