ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

本当の お月さま。

2015-10-01 06:17:48 | 日記
スーパームーン。
ブログにアップされている方々の写真や思いを いくつか、見させて頂きました。
人それぞれに、いろいろな お月さまとのつきあいがあった様です。
やっぱり日本人は、お月様が好きなんだなぁ、と思いました。
天体としての「月」ではなく、「お月さま」を。
何だか、月の絆みたいで嬉しくなりました。

私の十五夜お月さまとの係わりは、数日前のブログに記しました。
そして、やっぱりスーパームーンにも会いたくて、時計の針が明日を過ぎても、
何べんも何回も お月さまを眺めていたのです。

夜更け、ゆっくり流れる雲の切れ目から、お月様が顔を出します。
私は庭に出て見上げます。
地球の衛星などではなく、「お月さま」でした。

虫が、鳴いています。
風に乗ってでしょうか、
月の光に紛れてでしょうか、
ブドウの甘い香りが漂っていました。
家の近所、と言っても300メートル程離れた場所にブドウ園があるのです。
香りは、そこからやって来たのでしょう。

電車の車窓から眺めた大きな、まーるい お月さまとの出会いも嬉しかったのですが、
こうして、
夜更けに、
一人で、
さまざまな虫の音に包まれ、
ブドウの香りの中で、
そんな中での お月さまとの出会い、
お月さまが、とても身近に感じられたのです。

「ほんとの月」や「うその月」などの区別はありません。
でも、
月あかりに包まれて、
夜の風や、匂いを感じながら、
見た、出会ったお月さまが、
私にとって、本当の お月さまの様な気がしたのです。

秋 でした。
秋の夜更けでした。

八木重吉の「詩」を二つ。
 
  『響き』
    秋はあかるくなりきった
    この明るさの奥に
    しづかな響きがあるようにおもわれる

  『月』
    月にてらされると
    ひとりでに遊びたくなってくる
    そっと涙をながしたり
    にこにこしたりしておどりたくなる
コメント
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