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〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

“そこのけ そこのけ お国が通る”

2015-10-29 06:28:07 | 日記
 《政府は26日、米軍普天間飛行場の移設問題で、
  移設先の辺野古周辺にある3地区の区長との懇談会を開き、
  条件付きで移設を容認する3地区に対し、
  菅義偉官房長官は年度内に地域振興費用を直接支出する方針を伝えた》
と、報じられました。

 《移設に反対する名護市を抜きにした財政支援で、市をけん制する狙いがある》
とのことですが、あまりにも露骨で汚いやり方です。
原発の立地市町村なども、再稼働に関して、住民は様々な分断を強いられていますが、
これ程あからさまに「札びらを切る」やり方には嫌悪感を抱いてしまいます。

昔から、「やまぶきいろ」(お金)の嫌いな人はいませんし、
「やまぶきいろ」がなければ、食べて、生きてはいけません。
しかし、悪代官や悪徳商人であっても、
紫色の袱紗に包んでそっと差し出すのが「やまぶきいろ」。
ワルであっても、それなりの嗜み・品位を保とうとしたものです。

国が自治体を通さずに地域に財政支援するのは異例で、数千万円規模になるそうです。
菅官房長官は、
 『移設の影響を最も受けるみなさんにできるだけ配慮するのは当然だ』
と述べていますが、政府の こうした振る舞い、品位の無さに唖然としてしまいます。

稲嶺市長は、記者団に
 《制度もまだ検討中で、簡単にできるとは思わない》
と政府の対応に疑問を表明、
 《地方自治への介入だ。
  市長が反対しているから市を通さずに交付金を支出するのは分断工作だ》
と批判しています。

まったくその通りです。
28日、沖縄防衛局は、県の「埋め立て承認取り消し」を「一時執行停止」とした国土交通省の
決定を受けて、29日に、埋め立て本体工事の一環としての、陸上での作業等に着手するとのこと。

お国のやることならば、地方自治など“どうってことない”ということでしょうか。
『お国』と言う名の『錦の御旗』を振りかざして、
“そこのけ そこのけ お国が通る”
とでも。
                                    〈ゴマメのばーば〉
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1 コメント

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何としても、 ()
2015-10-29 07:14:05
安倍政治をやめさせなければと思います…今一番の悲願です。
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