3日付けの表題(1)の続きを書くつもりは無かったが、荒井首相秘書官が首相に対する忖度か、「同性婚によって、社会が変わる」との発想のもと、松野博一官房長官に続いて保守主義者の本音を記者団にオフレコで話した。
報道によれば、荒井勝喜首相秘書官が3日夜、オフレコを前提とした記者団の取材で性的少数者に関して述べた。
主な発言は、(同性婚制度の導入について)社会が変わる。社会に与える影響が大きい
・マイナスだ。秘書官室もみんな反対する
・隣に住んでいるのもちょっと嫌だ
・同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる
3日付けの本文で筆者は、以下を典型的な保守主義者の発想として示した。
松野「日本の家族のあり方の根幹にかかわる問題」
岸田「制度を改正…家族観や価値観、社会が変わってしまう課題」
続いて、筆者の感想を述べた。
極小数の例に対して、「根幹にかかわる」、「社会が変わってしまう」とは!認めたとしても社会が変わるわけでもなく、他の価値観も含めて共生は可能であろう。
3名の発言を並べると、岸田の発言を松野、荒井が重ねて解説しているように思える。
その根っこには戦後高度成長時代の農村から都市への人口移動、サラリーマン社会の成立による家族構成に起因していると思える。その行き詰まりに対する保守流の抵抗が政治の上層を支配しているかのようである。