Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

滝めぐり崖あるき

2021-04-18 | ちょっと外出
2020年も秋の日帰り散策をしてきました。
山梨の徳和渓谷で休日ハイキングです。

休日に出掛けたのは、散策路がやや
迷いやすいという情報があったので
人に着いて行くことを企んでた(近くの
西沢渓谷よりマイナーなので平日は他に
人がいないかなと思った)のと、バスが
平日だと少ないのと、唯一あるカフェが
休日にしか開いてないのとが理由です。
天気見て3日前に行くの決めて予定組んだ。
日帰り旅はこれができるのがいいね。
ネット見てると散策所要時間が諸説あるから
(公式では2時間40分だけど3時間掛かった
という人もいれば、健脚な登山愛好家なん
だろうけど2時間掛かってない人もいる)
カフェ入る時間がなかった時のために
カロリーメイトも持参。

当然早起き。高尾で乗り換えた松本行きの
中央本線は登山客で席が埋まってました。
混んだ車内で隣で喋られるとコロナリスクが
あるから喋る心配のない1人客の間に着席。
山のガスが大量。乗車時間が長くなるにつれ
我慢できなくなってくるのか、だんだん
トイレ入る乗客(特に男性)が増えてくる。
私は山梨市駅で下車します。

まずはウォーミングアップに早朝の永安寺。
駅から渓谷とは反対方向の市営バスに乗り、
終点の山梨厚生病院から徒歩20分弱で到着。
裏手に回ると江戸初期の池泉庭、借景に山。
荒れがちかもしれないけど、池のそばに
ある木は松だけで植栽も控えめだから
石組が主役って感じでなかなかいい庭。
石の上に生えた苔で滑らないよう注意。
墓参りの人もなく、楠を飛び交う鳥だけが
せわしい朝の庭園を独り占めです。
近くのぶどう畑の採り残したぶどうは
鳥が食べそう。キウイ畑もあった。

山根バス停から2分ほど早く到着した市営
バスで山梨市駅に戻る。両替機はないのに
検温機能付き消毒ジェル機は搭載。
駅で降りたら、西沢渓谷行く人達だろう
けどバス停に5人ほどすでに並んでた。
これから赤く色づきそうな駅前の街路樹の
葉を枝ごと伐採する理由が分からない…。
景観目的で植えてるんだとしたら、
葉がなく枝も少しの木が並んでるのが
景観がいいとは言えないと思います。
葉が邪魔なら最初から街路樹なんか
植えない方が合理的で、何もないと
殺風景と言うなら街灯のデザインを
ちょっと凝ればいいだけなのに。
何か産んでおいて虐待するみたいで…。
景観目的じゃなくて業者に伐採の仕事を
発注してあげる目的で植えてる?

バスが寄った道の駅まきおか、見覚え
あると思ったらたぶん家族旅行で寄った。

乾徳山登山口でバスを降りて徳和渓谷へ。
公園のトイレ行ったりブラックサンダーに
よる栄養補給(112kcalで十分なのか
不十分なのか)したり準備運動したりで
すぐには歩き始めず結局9:55頃出発。
駐車場には車が結構停まってましたが、
乾徳山登山にはもう時間が遅いからあまり
人を見かけなかったです。マイカーだと
もう少し上に小さい駐車場があるけど、
バスで来ると最初山に入るまでに車道を
上らなきゃいけないのがテンション下がる
(まあ上までバスで連れて行かれても
結局トイレがなくて困るが)。
秋を感じるススキとコスモス。散策には
暑くも寒くもなく晴れて最適な気候。
集落抜けたらクマ鈴装着。

砂利道を休み休み上ると斜面の上に
大きな岩。こんなん落ちてきたら
ひとたまりもないね…。だいたい木陰で
日差しで暑くなることもなかったです。
途中から渓流が少し見えてきます。
最初に登場する長尾の滝は広い砂利道
沿いにあるので簡単に見られます。
そばの脇道(足元注意)を降りると
夢窓の滝、ただし川岸からだと正面の姿は
見えません。庭好きとしては恵林寺ほか
数々の名庭を手がけてくれて大変有難い
存在である夢窓国師ですが、この滝は
彼ゆかりの滝なんでしょうね。

黄色いゲート入ってからが本番です。
逆にここまで滝が少なくて長く感じる。
鉄橋から渓流沿いの道に入ったけど
滝があるわけじゃないので滝目当ての人は
この道に入らず直進の方が早いはず。
苔や落ち葉で滑りやすくて一部は狭く、
「整備された散策路」をイメージしてると
意外に歩きにくいと思います。
バランス崩さないようにと手を添えようと
した倒木にキノコ生えてた。毒キノコだと
皮膚腫れるのもあるらしいから注意せねば。
川が高いところと低いところに分かれて
流れてるところがあって面白かったです。
日光に照らされキラキラした川面が綺麗。
紅葉は少し始まってきたって感じ。

胴切の滝は橋から見られます。
愛染の滝につられて分岐に気づかず散策路
反対回りしちゃったけど、すれ違えない細い
道があるので本当は一方通行を守るべきです
(幸い周回コースでは1組しか会わず退避
可能な場所ですれ違ったのでセーフ)。
上りが続き疲れてきたのでエネルギー補給に
飴舐めようとしたら袋が膨れてて、後で
調べたらこの辺標高1000m以上あった。
上った辺りと、見つからなかったけど
柳滝が見える付近(?)の散策路がちょっと
分かりにくい。看板・橋・木の幹に巻かれた
ピンクのリボンなど人工物を注意深く見つけ
そこ目標に進めば遭難しないと思います。

そしてここからがスリルある道です…。
崖の狭~い道、足元には落ち葉や石、
柵はなし、うっかりバランス崩すと滑落。
ビビりながら進むも、崖側の手が何度も
岩とか掴んで筋肉痛になりそうだった。
ヒヤヒヤしたけど落ちずに済んでよかった。
写真撮る余裕もなかったですね。
崖じゃなかったけど滑りそうになって
咄嗟に木に抱きついて何とか転ばずに
済んだところもありました。
獣の糞みたいなの見つけたけどクマ?
竜神の滝、白虎の滝、乾門の滝、
荒神の滝と続き胴切の滝まで戻ってくる。
白虎の滝の近くにある障子岩は夢窓国師
座禅の伝説。徳和渓谷の景色が彼の作る
庭に影響与えたんだとしたら、庭好きと
してはその視点で景色見とかないと。

コースの上の方にはあまり滝がないので、
体力的または荷物が多くて崖の狭い道が
厳しい人は一周せず、胴切の滝から
向かって直進する道は愛染の滝まで、
左折する道は竜神の滝方面の行けるところ
まで(無理な道が出てくるまで)行って、
すれ違う人がいないか気を付けながら
引き返すのがいいかもしれません。
滝多いのはいいけど辿り着くまで長いし
崖スリルなんか求めてないので再訪は
もういいです。予想に反しゲート内では
3人組と男性1人にしかすれ違わず、結局
誰かに着いて行く場面はなかったです
(まあ誰かいたとしてペースが違うし
狭い道で渋滞起こすと気を遣うが)。
帰りゲート出てからツアーと何組かに
会いました。乾徳山登山を終えてから
午後に寄るのが定番なのかな?
砂利道に出てからの帰りはひたすら
下りだし寄り道しないので早い。
集落入ったら移動スーパーの車発見。

バス停からゲートくぐった後の鉄橋まで
約2.5kmなのでこの部分の往復5km、
鉄橋→渓谷沿いコース→周回コースと
進んで同じ場所に戻ってくるまでが
約1.3~1.4km、夢窓の滝への寄り道で
数百m追加、合計で6~7kmくらいかな。
私のコースタイムは以下のとおりで
計2時間22分。滑落にビビりながら
恐る恐る進んでた割には公式の
2時間40分よりは若干早かったのは
休める場所が少なくて長い休憩を
入れなかったからでしょうか。
逆回りしちゃってあまり参考に
ならないので周回コースの詳細は
省きます。鉄橋から大ダオ分岐までが
石と落ち葉を踏んでいく散策コースで、
前後は砂利道と車道。

乾徳公園9:55→[28分]
乾徳山登山口10:23→[10分]
長尾の滝10:33→[5分]
夢窓の滝10:38-10:39→[3分]
長尾の滝10:42→[5分]
ゲート10:47→[4分]
鉄橋10:51
→(渓谷沿いコース)→[9分]
胴切の滝11:00-11:01
→(周回コース)→[38分]
胴切の滝11:39→[1分]
大ダオ分岐11:40→[9分]
長尾の滝11:49-11:50→[27分]
乾徳公園12:17

次のバスまで1時間以上あるので
カフェピート&モモでランチ。
ヤギと小型犬2匹がお出迎え…いや
犬は不審者の侵入と思ったか?
小さいカフェでお昼時なのもあり
席ほぼ埋まってました。
この辺他に飲食店なくて混みやすく
夫婦お二人だけでの経営なので、
急ぎの人はパンをテイクアウトして
外で食べるというのもありかも。
後から来た席待ちの家族は外で
ヤギと遊んでました。子ヤギ2匹は
放牧で近くの駐車場まで出張して
草食ってた。マルゲリータピザ
21cm770円を注文。シンプルに
バジルの葉を載せたピザを木の
プレートに載せています。
ピザ小さかったわけじゃないけど
夜までにお腹が空きそうなので
シフォンケーキ350円も追加。
幸せになる甘さ!都会のカフェだと
リンゴとバニラアイス付きで
こんな安くケーキ出してくれんなあ。
帰り際リンゴ1個貰っちゃった。
翌日食べたけど美味しかった!
場所柄登山帰りの客が多いのかなと
予想してたら登山客は全然いなくて
(まだ戻ってくるには早い時間
だったのかもしれないけど)、
地元住民と山歩きっぽくない家族連れ
でした。家族連れは店内で喋るなら
マスクしないとさあ…高齢の地元住民に
コロナうつしたらどうすんのさ…。

帰りのバスは山梨交通の塩山行き。
時間通りに来るのとSuica使えるの優秀!
バス車内そこまで混んでなかったです。
他に行くとこあるから恵林寺は今回通過。
前年行った向嶽寺の前も通過、庭園の斜面
チラ見。バス停名「上井尻」を髪いじりに
聞き間違える。石和温泉駅まで鉄道移動、
山梨市駅もだけどこの辺新しい駅舎多いね。

温泉入るために石和温泉駅で下車したわけ
ではありません。庭があると聞き、歩いて
大蔵経寺へ。たぶん新しい庭(石像を石の
上に置いてたりしてる)だと思いますが
「手前に池、向こう側に石の多い築山」と
いう山梨県によく見られるスタイルは踏襲。
他の庭よりはサツキの刈り込みが多いかな?
本堂と方丈の間の枯山水(覚之庭と書いて
ある石があるけど、この枯山水部分を指す
のか庭園全体の名前なのか)と繋がる形。
軒先の手水鉢の水面に映る紅葉。
かつて武田家祈願寺だった古寺で、徳川家に
より復興されたからか葵紋の幕を見かけた。
不動明王が本尊。ここの本尊を信仰してきた
画家の仏画を多く展示、戦車と菩薩を描いた
現代仏画があったりちょっと漫画的な感じも
して、現代人でも馴染みやすいかも。
西洋楽器だけどオカリナ教室もやってた。
方丈のタンスの引き出し次々に開けていく
爺さんが泥棒じゃないかと気になって
庭に集中できなかった…(その後お寺で
盗難があったニュースは検索されなかった
ので泥棒じゃなかったのかな)。

列車だと本数が少なくて閉館に間に合わず、
地図見たらタクシーで行ける距離だったので
石和温泉駅に戻りタクシー7分1550円、
根津記念館。ちなみに朝一番に行った永安寺
からだと2km弱だけど時間が合わなかった。
青山の根津美術館のコレクション(日本の
美術品の海外流出を避けたかったらしい)
でも有名な実業家初代根津嘉一郎の実家で
嘉一郎も建築に関与。今は山梨市が管理。
消毒検温をパスし個人情報を記入します。
市までの住所、氏名、電話番号。収集した
個人情報用途をちゃんと明示してました。
長屋門をくぐると立派なお屋敷!
よく近代のお屋敷だと洋館が付いてるけど
ここは和館2棟に土蔵に茶室。洋館じゃ
ないからか照明器具も比較的地味かも。
旧主屋の玄関前に大きな赤い実が1個
ぶら下がってたけど何だろう。
日が暮れる前にまず庭園笛吹川をぐるり。
芝生に飛び石、主役は池より大磯の別荘
から移植されたという黒松かな。
嘉一郎が関与した庭で、「別荘でも自ら
庭を作るのが好きだけど完成すると熱が
冷めちゃう」とか展示館のパネルに
書いてあった。カルガモたちが池で遊ぶ。
富士山が手前の稜線から頭を出す。
園路には季節の花が多く茶花に困らなそう。
茶室燕子花の蹲の辺りに野菊が咲いてた。
中庭にも池、水路に山茶花か何かの白い花。
端の方にサボテンまであった。
屋敷はまず復元の青山荘から見ました。
旧主屋と土蔵は昭和初期の建築で文化財。
旧主屋は2階にも上れて中庭を見下ろせる。
床の間や欄間見てもゴテゴテしてなく
さっぱりした感じ。嘉一郎の東武鉄道社長
時代の机と椅子も展示してて、その部屋が
丸窓になってました。青山荘に戻って
窓際のソファに座り夕日でキラキラする
木の葉を見ながら休憩。晴れでよかった。
外を回ってみると台所に地下があるっぽい。
展示棟では嘉一郎の業績や経歴を説明する
パネル。閉館3分前に出ました。

黒サンバイザーに口元黒バンダナで自転車
乗ってるオバチャン頭部真っ黒で怖いよ…。
夕焼け春日居町駅、駅前に無料の足湯が
あったけどタオルないし入らなかったです。
16:47頃、駅で子供が手振ってると思ったら
何か音鳴らしながら見慣れぬ列車が通過。
後で調べたら寝台列車の四季島。
1泊2日コースで1日目は山梨のワイナリー
を観光、寝てる間に長野新潟経由して
2日目に会津観光して上野に戻るらしい。
福島旅行中に会津若松駅で見かけた立派な
観光列車はどうやらこれだったようです。
さぞお高いんだろうなあ。

帰りの中央本線は登山客がさほど多くなく、
時間帯が分散するのか帰りは特急使うのか
泊まって日曜に帰るのか…と思ってたら
甲斐大和駅でいっぱい乗ってきた。
勝沼ぶどう郷駅付近から黄昏の甲府盆地の
夜景。山の中走るから夜は寒いです。
帰り道、夜空を見上げると南西に月と
明るい星2つが並んでました。
「秋の夜空にこんな明るい星あったっけ?
金星?」と帰ってから「今日のほしぞら」
調べたら上から(南から)月、土星、木星。
この日の土星は0.6等級、木星は-2.2等級。
そりゃ明るいね。反対側の南東の空の
もっと明るい赤い星は火星だとすぐ
分かりました。こちらは-2.4等級。
天王星と海王星も出てたみたいだけど
地球から遠いから暗くて分からん。

山梨は日帰りで何度も行ってますが
まだまだ行ってないところありますね。
あと3回くらいは行くことになるかな?
体力のあるうちに一度西沢渓谷にも
行きたいですね。橋の損傷で歩道が途中で
通行止めになってましたが、今月下旬の
山開きで解除されるそうです。


《写真ブログ記事》
山梨県・山梨 永安寺
山梨県・山梨 徳和渓谷
山梨県・笛吹 大蔵経寺
山梨県・山梨 根津記念館
コメント    この記事についてブログを書く
« 福島一人旅 4日目 | トップ | 食物繊維増やしてみた »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ちょっと外出」カテゴリの最新記事