Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

キュート外道

2024-05-26 | ちょっと外出
国立歴史民俗博物館の展示に興味があり
2014年以来9年ぶり2度目の再訪。
午前中は別のところを観光してます。

朝から出発、マスクの隙間から漏れた
白い息が灯りに照らされ煙のように
上っていく。千葉県も内陸は冷えるね。
どの電車でも座れたので寝不足で
うとうと。成田線の駅名ちょっと難読。

安食駅からバスに乗って、房総の村が
開くまで龍角寺古墳群第101号古墳へ。
房総の村の向かいの雑木林であちこち
ぼこぼこ地面が盛り上がってるのも
ひょっとして古墳?庚申塔が載ってるが。
大きな盛り上がりが見えた。岩屋古墳。
印波国造が造営した7世紀のものらしい
ので古墳時代末期、この時期の方墳と
しては国内最大級で、古墳時代全体と
しても方墳第2位とのこと。
第101号は円墳で6世紀前半造営、
レプリカの埴輪を並べて復元されてる。
8体の人骨が発見され、造営後何回か
埋葬が行われたらしいです。
本物の埴輪は房総風土記の丘資料館に
展示とのことだが行く時間なし。
鴨の泳ぐ坂田ヶ池までちょっと
下りてみました。下りるということは
戻る時に上らないといけません…。

白い近代洋風建築の旧学習院初等科正堂は
青空に映えますね。黄色く色づいてきた
イチョウもそばにありコントラスト強い。
旧平野家住宅、旧御子神家住宅(いずれも
江戸時代農家の住宅)とともに9:00に
なるまで入れないので外観だけ。
この辺の雑木林はマムシ&スズメバチ
注意らしい。もう寒いから大丈夫だと
思うけど、落ち葉がいっぱい積もって
マムシが潜んでても分からんぞ。

房総のむらの有料エリア開園9:00早々に
入園。体験コーナーもいろいろあるよう
なので子供はやってみると面白いかも。
まずは商家の町並み。佐原などの古い
町並みを参考に、江戸後期から明治の
イメージで再現とのことです。
かみなりうどんの食堂など営業してる
建物や、2階が展示室の建物もある。
最近町家建築に興味があるので、
2階の窓のバリエーション(格子の
向こうは障子でなく雨戸のパターンも)
や屋根(やっぱり切妻屋根が標準)
などを確かめてました。
武家屋敷は佐倉藩中級武士の武居家を
モデルに再現、佐倉の旧堀田邸もそう
だったけど割と質素。甲冑も展示。

千葉県の上総・下総・安房ごとの
名主クラスの農家建築もあります。
まず茶の白い花が咲く低い生垣の道を
通って上総の農家。竹馬や独楽など
昔の遊び道具を体験できるコーナーも。
2階に上がってみたら階段の天井低い。
藁飾りを上に渡した道を行き、降りた
バス停の上を渡って、農村歌舞伎舞台の
横を通って、実際に回って臼を搗いてる
水車小屋を覗いてから下総の農家。
機織り機も展示してた。干してた
ナタマメは本物なのかしらん。
安房の農家は別棟造り、座敷などが
あるのは左側の棟で右側の棟は土間、
2つの棟が土間の廊下で繋がれてる。
蟹殻掛けは漁師が家の入口に厄除けと
して飾るもの。豪農建築はどれも
やはり梁が立派ですね。どこも竈や
囲炉裏のほか、床の間を設けた客間が
ありました。下総や安房の農家がある
エリアの道はアップダウンがある。
辻切りという蛇の藁飾りが木に
括られてました。

タクシー呼んだら駐車場のトイレ
付近で待ってくれと。最初配車センター
ではなく事務所に間違えて掛けた時に
「そっち方面は車が少ないので配車まで
時間掛かるかも」と言われたけど
無事10分待ちで来た。松崎橋バス停まで
7分2000円、うち迎車400円。
カードも使えそうだったけど料金100円
単位で進んでキリがよかったのでサッと
現金払い。公津の杜駅行きのバスが来る
までベンチで日向ぼっこ。
駅に着いたら京成線で京成佐倉駅。
房総のむらから普通にバスと鉄道で移動
すると、バスの本数が少ないのと成田での
乗継が悪いのとで時間が掛かりすぎる。
かといってタクシーだけで移動すると
距離が長くて高くつく。そのため
あまりのんびりしてると博物館の
見学時間がなくなるからね。
京成線は成田空港から入国した外国人の
外国語が飛び交います。酒々井って
聞いたことあるけど順大の近くか。

京成佐倉駅の階段の段差が足に合わん。
駅近くのシリザナでインネパ。
昼からビールセットがあるのか。
ゴマナンなどへの変更も可能だったが
たまには普通のナンでBセット980円。
チキンは夜食べる可能性があるので
カレーはマトンとダル、辛さは真ん中の
辛口、飲物はマンゴーラッシーを選択。
同じ音楽延々と流れてるディスプレイに
歌詞出てるが現地の文字で読めん。
流石に後で別の現地ポップスや
インドミュージカルの映像に変わった。
サラダがまず最初に来た。
カレーはインネパの辛口にしては
辛かったが大丈夫。それより熱すぎた。
英語じゃ辛いも熱いもHOTだが。
マトンの方は少しトマト味かも。
ダルの豆が細かいね。ナンが小さいわけ
じゃないけどカレーの方が余った。
割引券貰ったけど当面来ないよ…。
博物館へ行く途中、見事に真っ黄色の
イチョウを見かけました。

国立歴史民俗博物館は特集展示
「北の大地が育んだ古代―オホーツク
文化と擦文文化―」と企画展「陰陽師とは
何者か―うらない、まじない、こよみを
つくる―」目当てで訪問しました。
前者は常設展の古代第1展示室内にあり、
企画展のチケットで常設展も見られるので
入場料1000円。常設展は一部除き撮影可
だが企画展はフォトスポット以外禁止。
坂を上る途中に臼杵磨崖仏の複製。
DIC川村記念美術館との無料連絡バスが
あるらしい。両方行きたい人にはいいね。
博物館ガチで見るんだと1日欲しいが。
いや1日あっても足りんかも。

企画展は古文書中心の展示でした。
呪術グッズが並んでるわけじゃないぞ。
古文書読めないので横の説明書き
一生懸命読む。真面目に読みながら
進んでたら、そこまで広いわけでもない
のに見学に2時間以上掛かってしまった。
立ちっぱなしで腰痛い。サブタイトル
どおり陰陽師の本来の仕事は暦と占いで、
古くは僧侶の陰陽師もいたほど。
平安中期以降は暦は賀茂家、天文は
安倍家が担ったものの、後世に賀茂家が
断絶し、江戸時代には安倍家子孫の
土御門家が全国の陰陽師を束ねるように。
みんな大好き安倍晴明伝説は
子孫が神格化を図ったものだとか。
中世以降は武家社会にも入っていき、
「徳川家から呪われませんように」
みたいな内容の伊達政宗による
陰陽道祈願も展示されてた。
戦国期には土御門家が困窮して
現福井県内陸部の名田庄に
引っ込んだりもしてる。

天曹地府祭の配置図も展示してたかな。
志摩の海女のセーマンドーマンも
解説あり。「不動利益縁起絵巻」で
安倍晴明with式神が外道に向かって
祈祷する場面を模型にしてた。
外道たちキュート、式神こっち見んな。
フォトスポットはこの外道&式神、
ミュージアムショップにこいつらの
グッズもあった。
陰陽道と共通点があると神楽の
映像も上映、舞ってる5人の襷の色が
青赤黄白黒で陰陽五行説っぽかった。
2つ目の展示室は暦の話。陰陽師は
暦を司る仕事をしてたが、明治初に
太陽暦を採用し(当初は太陰暦の本が
名を変えてこっそり出回る)陰陽寮も
廃止。大学の日本史の先生が
「陰陽師は明治維新で絶滅した」って
言ってたのこれか。江戸幕府の改暦は
陰陽師ではない渋川家などが携わる
こともあり、江戸に天体観測器が
あって葛飾北斎の浮世絵にも描かれた。

常設展の古代の展示室は前回訪問から
リニューアルしてる気がする。
鳴らせる銅鐸(今回は調整中らしく
見なかった)の設置場所が違うし、
朝鮮半島や北方南方との交流とか
前はここまで触れてたっけ。
9年前だから記憶も曖昧だけど。
北海道や南西諸島では稲作が始まらず
漁労などが中心で、米や鉄器は交易で
入手してたと(同じ弥生時代の稲作
文化でも利根川以北は別文化との説も
あるらしい)。後世の中尊寺の螺鈿
細工の柱は南方から入手した貝で
作ったっぽい。九州と朝鮮半島の間に
ある巨岩信仰の沖ノ島の奉献品は
国際色豊かだったということです。
古墳も最北は現岩手県縄文土器は
地域によりデザイン差あり。
食料として栗が大事だったのは
比較的調理しやすそうだし分かるけど
フグどうやって毒抜いて食べたんだろ。
縄文ちゃんと弥生ちゃんがいた。
縄文時代のわんこ、弥生時代の
にゃんこもいて、犬は狩猟で役立つ
けど猫がネズミ捕りで役立つのは
確かに稲作始まってからだよなあと。
にゃんこは「名前はまだない」。
成人儀礼で犬歯抜いてたの?
不便じゃない?
長老は東日本では男、西日本では
女が多かったらしい。時代は下るが
風土記にも九州の女酋長いたしなあ。
須弥山石は「庭園にともなう噴水
施設の一部とされる」と。
古代に噴水なんかあったのか。

オホーツクは思ったより狭くて
本当に1コーナーって感じ。
①続縄文文化→②北部では北方由来の
オホーツク文化(樺太から北回りで
大陸と交流)→③一部地域は折衷的な
トビニタイ文化を経て→④本州の影響が
大きい擦文文化に数百年掛けて吸収。
ずっと土器文化なのね。
熊の特別視はオホーツク文化には
あって擦文文化にはない。
古代見終わったらもう16:00、
中世から先は見る時間なし。
今回も時間が足りなかった。
民俗第4展示室にお遍路の展示が
あるというのでちょこっと覗いた。
行き倒れのお遍路さんもいたのか。
前回時間がなくてすっ飛ばし気味
だったのであまり覚えてないが、
こっちの展示室はそこまで大幅
リニューアルしてない気がする。

立ちっぱなしで展示見て回って
腰が痛くなったので電車で座れて
よかった。乗り換えて亀有まで
移動、両さんの銅像がお出迎え。
夕食はNOROCでモルドバ料理。
飛び込みだったが予約多数で
カウンター席なら何とかOKと。
ロシア料理店で見かけないのを
注文しようと思いました。
チブレクも興味あって悩んで
長考の末予定どおりにしたら
後からチブレクを注文した客が
売り切れを告げられてた。

まずはバカラジャ500円、
ナスとニンニクのみじん切り
マヨネーズ和え。ナスとニンニクと
マヨネーズなので濃厚ながら、
冷たいからかマヨネーズの酸味
ゆえか意外に爽やか。パセリと
パプリカの爽やか組が載ってて、
メニュー写真にあったミニトマトは
なし。小さいからシェア不向き。
続いてトカナママリーガ鶏肉1380円、
玉ねぎの煮汁とスパイスと唐辛子で
煮込んだ肉と、トウモロコシの粉を
バターと牛乳で練ったモルドバの
主食の組み合わせです。
唐辛子というがほとんど辛くなく、
少しスパイシーに香る程度。
全体としてはとろとろの玉ねぎで
マイルドに感じるほど。
…と食べ進めてたら赤唐辛子1本
登場、流石にこやつは辛い。
ピクルスとパセリ添え、肉の下に
レタス1枚。ママリーガはフフ
みたいに餅に近いわけではなく
粉の食感が残っており、柔らかさ
レベルは甘くないケーキって感じ。
コーンだけじゃなくバターも香る
ので、味気なくはなく単品でも
食べられるけど、主食としては
好みが分かれるかも。
ママリーガが大きめなので満腹。
別腹でヌクシォアレ190円
(煮詰めた練乳入りのクッキー風
ミニスイーツ)を追加しました。
サクサククッキーで甘いとろとろ
ナッツペースト(ピーナッツ?)
を挟んだもの。合計2068円。

目的の展示は見られましたが、
限られた時間で常設展をまともに
見るのが本当に難しいです…。
特別展のない時期に他の予定を
入れずに朝から行かないと厳しいね。
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