Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

香川一人旅 1日目

2019-07-28 | 旅に出た
今年のGWはついに香川を旅行しました!
47都道府県のうち何故か最後まで未踏のまま残った
香川県、平成のうちに行っておいて全都道府県
制覇しようと早くから旅行計画を立てました。
結果こうなった(首都圏1都3県も勿論3点以上)。

ちなみに新潟も年内に4点になる予定。
宮崎は当面泊まりに行く予定がないですね…。

最近私の中で定着した早起き出発、3時半起きで眠い。
羽田空港の保安検査場で、前にいた客が機内にライター
持ち込もうとして引っ掛かっててびっくり。
常識だと思ってましたが飛行機初搭乗なんでしょうか…。
高松空港と思わせといてお隣愛媛の松山空港行きです。
平日早朝だからかGW前でも機内には空席がちらほら。
着陸前に窓から瀬戸内の島々が見えました。
小さい島なのに勾配が急な山があったりして面白い!

松山空港でみかんジュースが出る蛇口を発見。
飛行機の到着が10分遅れでバス出発がさらに遅れて
15分遅れのスタート。そのバスもこれでもかと信号に
引っ掛かり続けて結局大街道到着は20分以上遅れました。
早起きだから次のバス乗る前にスタバで腹ごしらえでもと
思ってたけど時間がなくなって叶わず。
松山市街地みきゃん増殖。メガネバージョンも見かけた。
関東は小雨で寒かったけど松山は暖かかったです。

愛媛スタートにしたのは松山以東を訪れておらず
香川に入る前に観光しようかなと思ったからです。
まずは松山城に程近い萬翠荘です。
大正期のフランス風洋館なので当然シャンデリアや暖炉、
アールヌーボー調ステンドグラスに注目。
バルコニーには出られないけどカーテンくらい開けて
くれてもなあ。内装材はチーク材で手彫り彫刻入り。
1階は陶芸展、2階はロケした映画か何かの写真展。
4月下旬ってことで茶屋の前の藤棚が満開でした。
洋館の坂を上る途中にも池があるけど庭ってほどでも。

新居浜行きバスに乗って石鎚神社。到着10分遅れ。
ボタン押してるのにバスが停まってくれなくて焦る。
運転手がボーッとしてたらしい…困るよ…。
本殿へは坂や石段を上っていきます。晴れてきたので
汗ばむほどでした。神門には天狗の木像。
楠の香り、鳥のさえずり、風にそよぐ木の葉の音に
さわやかな春を感じました。本殿の横が展望台になってて
瀬戸内海も見えました。この後の観光地もそうでしたが、
愛媛や香川の沿岸部の高台に行くと瀬戸内海が
見えることが多かったです。瀬戸内海は島が多くて
景色が単調じゃないのがいいですね~。
帰り神苑寄ったが池の水全部抜かれてた。愛媛も青石?
西条駅前に行くのに乗ったバスは時間通りに来ました。

13時過ぎ、伊予西条駅前のウィリーウィンキーでようやく
7時間ぶりの食事にありつく(飴は移動中なめてたけど)。
時間がない時はパン屋のイートイン助かります。
窓の外に燕の巣。旅行中に燕よく見かけましたね。

バスで船形橋下車、いい庭があると聞き保国寺へ。
バス停から最初急な上り坂でしたが距離が短く問題なし。
お寺の境内には大きなソテツもありました。
本堂裏の庭は四国最古で室町初期とされ、近くの加茂川の
青石(やや赤みがかってるかな)を使った、三尊石と
枯滝石組と亀島の形式を有する池泉鑑賞式庭園とのこと。
水は裏山からの湧水。庭へは立入禁止で本堂からの鑑賞は
事前に申し込む必要があるようですが、外から庭を覗ける
場所があります(外から見る分には拝観料はいらない)。
落ち葉が放置されてるのが残念でしたが(それと苔が
もっと元気な季節に見に行った方がいい気がしました)
石組は古風で素敵。室町期の池泉庭というと
一乗谷の諏訪館跡庭園のように紅葉が植えられてる
イメージがありますが(ないか)、池のそばに
植えられてるのは常緑樹のように見えました。
温暖な四国だからかも?西日本の方が照葉樹林多いし。
紅葉より葉が厚く繁るので木陰が暗めになりますね。

予約してたタクシーで保国寺から8分1060円で
小川バス停へ(運転手にははらだスーパー前と告げた)。
そこからバスに乗って西之端下車、ゆるやかな上り坂を
歩いて20分、上ってきた道を振り返ると正面に島。
シャガ咲く広瀬公園内の旧広瀬邸を訪問です。
明治期の屋敷の奥の土間にはいろんな製茶機。
やはり古い住宅は梁が大きいですね~。
土間に面した部屋にルーフウインドウがありました!
新座敷に半円型の欄間。掘りごたつのある部屋も。
古い洋式トイレは便座の部分だけ木製でした。
庭は明治中期、大阪の庭師によるものらしいです。
手前から芝生、心字池、築山の構成。
庭の中の茶室指月庵、東屋、銅製三重塔の凌雲塔も
当時のものだとか。併設の展示館にも入場可能でしたが
バスが来るので行く時間がありませんでした。

出発は近くの広瀬公園バス停、ただし新居浜駅まで
バスだけで行こうとすると乗り換えが発生して
かえって時間が掛かるので、公園前バス停から駅まで
徒歩でショートカットすることにしました。
しかしバスが5分遅れで約1260mを11分で早歩きして
何とか発車時刻までに新居浜駅に到着。
そしたら都会でも見ないくらいの乗車大行列。
1か所だけ乗車ドアに帰宅時間の高校生が殺到です。
車窓から海を見てたら次から次へと島。
海岸寺駅付近が夕暮れも相まって特によかった!
この辺りの黄色い作物は麦畑でしょうか?
うどん県との県境なだけに(うどん県入っても見かけた)。
川原にいっぱい咲いてた紫の花何だろ。

ついに初の香川県入り。
祝・全都道府県制覇!(自分に祝)
川之江駅で高校生がいっぱい降りたので
「県立高校ならここが県境か」と内心ワクワク。
そして次の箕浦駅の駅名標に「香川県」という3文字。
うどんの絵とともに「ようこそ香川へ」ってあった。
香川県にようこそされたぜ!

乗り換えの観音寺駅でホームに降り丸亀駅で改札を出た。
丸亀駅のレンタサイクル営業7:00~19:00だってさ。
丸亀ハーフマラソンの観戦ポイントのハシゴに使えるか?
あ、今は自転車は原則歩道走っちゃいけないんだっけ。

翌日以降の特急券を買って一鶴で名物の骨付鳥。
ひなどり894円+とりめしスープ付462円を注文。
カウンターは喫煙席なので隣で吸われると臭い…。
ひなどりは骨に紙を巻いて持ってかぶり付きます。
フォークとナイフなんか使いませんよ(笑)。
実は気取らず庶民派なご当地グルメです。
利き手と逆で持って補助的に箸を利き手で持って
落とさないようにバランス取るといいかも。
ジューシーだけど味付けが濃いめなので
片食いせず添えられたキャベツも食べるべし。
鶏めし食べるのは大館の駅弁以来かな?
(奄美の鶏飯は全然違う料理なので…)
スープは冷めてから飲んじゃったけど
熱い方が美味しかったかなと思います。

ご当地萌えキャラの旗の立つアーケード街を通り
総菜屋の看板「おとうさんごめんなさい」に笑いつつ
ドンキで朝食とか買って丸亀プラザホテルにチェックイン。
部屋がグレードアップされてて広かった!
4階に9室ある中の「丸亀城」という名前の部屋
(丸亀城の写真が飾ってある)でした。
バストイレ別で浴室もバスタブも広いし、
クローゼットもスペースがあります。
ベッドのあるところは奥まってて薄暗くすぐ眠れそう
(いや早起きで寝不足だからどこだって余裕か)。
コンセントが多いのも充電しやすくて嬉しい。
欲を言えば椅子がキャスター付きで消臭剤があって
リンスとシャンプーが別になってるともっと嬉しい。
コインランドリーは洗濯200円で洗剤が置いてある。
乾燥は30分100円で標準的。他に使ってる人いなかった。
この日は他のお客さんを全く見かけなかったので
いい部屋が余っててグレードアップしてくれたのかな。
まあ大型10連休で敢えて丸亀に泊まって観光って人は
少ないのかもしれません(後で行く高松は瀬戸内国際
芸術祭の移動拠点だからか予約が結構埋まってましたが)。
土讃線方面行くには高松より近いし穴場だよ!
「丸亀ハーフ出場選手もこのホテル使ってるのかな?
もしかして選手も泊まった部屋かも?」と想像いや妄想
(いい部屋なので選手ではなく陸連関係者というオチかも)。
例によって世界ネコ歩き見てから23:00過ぎに寝る。


《写真ブログ記事》
愛媛県・松山 萬翠荘
愛媛県・西条 石鎚神社
愛媛県・西条 保国寺
愛媛県・新居浜 旧広瀬邸
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よく出てくるけど苦手な外食ベスト3

2019-07-21 | 日常or掲載計画
誰も興味ないでしょうが
「よく出てくるけど私の苦手な外食ベスト3」
を勝手に発表したいと思います。

1. 海鮮丼
別に生魚が嫌いなわけではないです。
刺身や寿司は大好きです。
でも海鮮丼は海鮮料理店に行っても頼みません。

「冷たい方が美味しい刺身を、わざわざ
温かいご飯の上にのせ、ぬるい温度にする」
というのが許せないのです…。
ご飯を冷やしてるお店もあるかもしれませんが
提供されるまで冷えてるか温かいか分からないので、
海鮮丼と刺身定食の二択なら迷わず刺身定食を
注文してご飯と刺身を別々に味わいます。

検索してみたら温かいご飯派も結構いるようで、
刺身がぬるくなっても気にしない人の方が多くて
温かいご飯の海鮮丼が普及してるのでしょうか。
ちなみにお肉系の丼物や中華丼、うな丼などは
元々具が温かいので全く問題なく食べます。

2. 居酒屋の宴会コースの鍋料理
これは一度書いたことがあります。
鍋料理専門店で本当に鍋にこだわってるような
お店なら美味しいこともあるでしょうが、
普通の居酒屋の宴会プランのメイン料理が鍋だと
「ああ…また鍋か…」とがっかりしてしまいます。

居酒屋側からしたら最も都合のいい料理でしょう。
鍋とコンロ置いといたらメイン料理らしさがあって
見た目が様になるし、点火したら後は客に任せて
おけば店員が盛り付ける手間も要らないし、
もやしを沢山のっけておけばコストも安く済みます。
でもこっちは毎度毎度同じような鍋料理で飽きます…。

時間が経つにつれ「じっくりコトコト煮込んだもやし」
状態の鍋になって、美味しくないので誰も取らずに
そのまま残るっていうのがいつものパターン。
職場の宴会だと若手が「よそう係」にされがちなので
若手視点からしても嬉しくない料理なのでは。
あとコンロがテーブルの大部分を占拠して邪魔。
特に夏に大して美味しくもない鍋出されるのが苦手。
もっと夏向きの料理出してほしいな…と溜め息が出ます。

3. 宴会コースの魚まるごと一匹の料理
一人で食べる分には別にいいんです。
それとししゃものような小さい魚も問題ないです。
でも宴会コースなど複数人で食べている時に
大皿に大きな焼魚や煮魚をまるごと一匹ドンと置く
料理が出てくると困ってしまいます…。

魚を切らずに出されると取り分けしづらいんですよ…。
箸でつつくことになりますが、取り分け用の箸が
付いていないと直箸です。まずこれで嫌がる人が多い。
取り分け用の箸があったとしても、小分けされている
わけではないので自分の分をどの程度取っていいのか
分かりづらいですし、取りづらい部位もあります。
何度か人がつつくと見た目も汚くなってしまいます。
結局、皆あまり取らないまま、その後食べやすい料理が
来たらそっちに移り、高確率で結構な量が残されます
(関西は知らないけど関東ではそんな感じ)。
勿体ないことこの上ない。魚の命無駄じゃん、と。

以前一人で行ったお店で焼魚を完食したら
「綺麗に食べてくれるお客さんは珍しい」と
店員に感謝されて驚いたことがあります。
よほど残されることが多かったんでしょう。

お店側としては焼いて皿にのせて出すだけなら
比較的楽だと思いますし最初の見栄えもいいですが、
正直宴会コース向きの料理ではないです。
もし「客が完食してくれる方が作る側も嬉しい」
という気持ちがどこのお店でも共通してあるなら、
コース料理ではもう少し残されにくい料理を
出した方がいいんじゃないかと思います。
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人のたてたる石は、生得の山水にはまさるべからず

2019-07-09 | 読書
先日図書館に行って「作庭記」の本をチラ読みしてきました。
「作庭記」は平安時代に記されたという日本最古の庭園書です。
その中で一番印象に残ったのはこの一節です。
或人のいはく、人のたてたる石は、生得の山水にはまさるべからず。
但おほくの国々をみ侍しに、所ひとつにあはれおもしろきものかなと、
おぼゆる事あれど、やがてそのほとりに、さうたいもなき事そのかずあり。
人のたつるには、かのおもしろき所々ばかりを、ここかしこにまなびたてて、
かたはらにそのこととなき石、とりおく事はなきなり。
「人のたてたる石は、生得の山水にはまさるべからず」、
人が石を立てて並べて庭を作っても、元々の自然には勝てないということですね。
日本が古来より自然を人為より上位に置き尊んだことが分かります。

全国を旅行してきて、「人の作った庭は自然には勝てない」と
いうのは本当に実感します。単に山や小川や池沼を見るというので
あれば、作り物よりも本物の自然の山や小川や池沼の方が美しいです。
作庭者が本物の自然とは別の美的価値を(意識的にであれ無意識的にで
あれ)付けているからこそ、私はその庭園を鑑賞しに行くのです。

「作庭記」では全国の風景の「おもしろき所々ばかり」を学んで
石を立てる、つまりいいとこ取りをして庭を作れということを
言っているようです。「縮景」の手法の話でしょうか。
全国の風景というのは必ずしも「石の風景」とは限らないと
思いますが、ここでは石を立てるとだけ言っています。
つまり、趣のある風景の一部分をそっくりそのまま真似して
写実的に庭園に持ってくるという意味ではなく、石でそれを表現
するという意味でしょうか(滝や小川を作る際に石を組んだり
並べたりする造園も含めての「石を立てる」かもしれませんが)。

石により何かを表現するのが本格化するのは室町期でしょうね
(「作庭記」の教えがどの程度伝わっていたかは知りませんが)。
私は室町期の庭園が好きなのですが、おそらく室町期の名庭は
「本物の自然とは別の美的価値」が高いんだろうなあと。
勿論自然と無関係の庭ではないけれど、そのままの模倣ではない。
その次の時代になると茶庭が入ってきて、露地庭園は茶室を
「市中の山居」とするために山に似せようとしたところも
あるでしょうから、自然のシンプルな模倣から最も遠い
日本庭園は現代庭園を除けば室町期の庭園なんじゃないかと。
そしてそこが私の好みなんじゃないかと。

逆に自然に似せた庭園が好きな方もいるんでしょうね。
庭園が自然に勝てるとまでは思わなくても
「自然は最も美しい、だから少しでも自然に近づけるために
自然に倣うべし」みたいな。どっち派が多いんだろ。
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