朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

玉造温泉2、現代の旅館料理

2013-10-14 | 国内各地の風物
神話像の続きです。



因幡の白兎と大国主。(1円硬貨が余計です、神性、芸術性を汚すこんなイタズラはやめましょう)



八岐大蛇と戦う須佐之男命。



退治した大蛇の尾から、「草那芸之大刀(くさなぎのたち)」を見つけ、天照御大神に献上しました。これが三種の神器の一つであり、現在は名古屋の熱田神宮の神体となっています。



旅館に戻って、入浴後に夕食となりました。

二昔前の旅館の形式や食事スタイルと、現代の高級旅館では色々な面で進化しています。

まず、部屋はかつては和室の畳部屋がほとんどで、布団を敷いてもらって眠ります。

ふとんを敷く前は、部屋に大きな座卓を置き、座布団、座椅子(足のついていない背もたれ)、脇息(肘掛け)が用意されていました。

食事は、通常、同じ和室の部屋に、仲居さん(給仕係)が料理を運んできます。ご飯はお櫃に入れて持ってきて、仲居が茶碗によそいます。お客の食事中、ずーっと付き添ってご飯、汁、お茶などの給仕をする時代が相当昔はありました。

かつては4人で一部屋が基本で、2人では一人あたりの料金が高くなっていて旅館の営業効率の点であまり好まれませんでした。現代では、ほとんどの旅館料金は2人部屋を基本としています。

和室に布団は、立ち上がりなどにすこし辛いので、ベッドルームを予約してもらっています。

団体客の宿泊が激減しているようです。今回も百人規模の団体は一組、十人か二十人の団体がチラホラ程度。ほとんどは、家族か夫婦の旅行、若いカップルのようでした。

食事の内容も、大きく様変わりしています。



個人客はテーブルと椅子の食堂に案内され、和食のコース料理が次々と運ばれてきます。



冷たいものは、冷たく。温かいものは、作りたてが運ばれてきました。

テーブル中央には、IHヒーターが仕込まれているので鍋料理も同じ平面で提供されました。岩海苔を最後に乗せて磯の香りをつけました。



今となっては当然ですが、かつての旅館のお仕着せ料理は、やたらと品数だけが多くて、天ぷらが冷たくなっていたり、一人用の固形燃料コンロにのせた小鍋で温かい汁類や煮物がでました。山の中の温泉でも、刺し身が沢山ならび、冷えたとんかつのようなカロリーの高い品物がよく出ました。

中居が部屋に運ぶ回数を減らすため、最初から驚くほど多くのお皿が一度に並んだものでした。



現代の旅館では、この写真のように、少ない量のお皿が次々と運ばれてきます。そのため、キッチンに近い場所に専用食堂をしつらえています。



秋の季節、キノコ、松茸も出てきました。



最後にデザートを出すのも普通になりました。


コメント (2)
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