朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

トラベラーズチェック?

2010-10-03 | 外国の風物
まだ国際ブランドのクレジットカードが一般的でなかった頃、海外旅行にはトラベラーズチェック(TC)を日本で買って出かけるのが常識でした。

ここ十年くらいはまったくTCのことを忘れていました。

今回、ニセモノやインチキで有名な都会に行くので、現地でのクレジットカード使用に不安な気持ちがありました。両替率を事前にネットで調べていて、こんなシステムがあることに気がつきました。

「キャッシュパスポート」、または中国・香港・マカオに特化した「銀聯キャッシュパスポート(上海トラベルカード)」です。



事前に円建てで、適当な金額分を支払って預託すると、このICカードが発行されます。いわゆるプリペイドタイプのカードです。ICカードには、暗証番号が設定されています、後でネットで変更も可能。スペアのカードがもう1枚付いてくるので、もしオリジナルを無くした場合はスペアカードと別の暗証で残額を使用することが可能。さらに盗難のときは申告すれば補償がされます。盗難に関する電話ヘルプや緊急現金手配もあります。

利点は、預託した以上には金銭被害にあわないこと、補償もある。クレジットカードや銀行ATMカード(キャッシュカード)では、限度金額までの被害にあうリスクがあります(保険はある)。クレジットカード番号のスキミングで不正使用がないかどうか、外国旅行後の数ヶ月間は毎月カード請求書を詳しく検査せねばなりません。

この「銀聯キャッシュパスポート」は上海にある銀行ATMで使用できました。空港にも、街中でも万博会場でも銀行ATMはほぼどこにでもあります。商店では「デビットカード」と同等に使用することができました(商店のリモート端末に暗証コードを入力)。

外貨換算率はTCと同等なので現金換金よりも数%お得です。特に中国元など途上国の通貨においては。

ほとんどの商店で使えたし現金も最寄のATMで出せるし盗難や紛失しても限度が明確なので、これと小額現金だけで安心して外出できました。

弱点は、ATM利用料が毎回必要(150円、商店での使用では不要)、使用しない期間が1年以上連続すると以降毎月100円の維持料がかかる、カードの有効期間は発行から3年となることです。(それまでに使い切る)

カードの残高が支払いレシートでは分からないこと。インターネットで確認することはできますが。


次回は欧米にいく場合も利用してみようかな。MasterCardブランドのキャッシュパスポートもあり、デビットカードとして使えるそうです。

コメント (4)
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