朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

映画「ハート・ロッカー」

2010-03-11 | もろもろの事
2010年アカデミー賞をいくつも受賞したこの映画を見ました。

 受賞報道の翌日だったので、平日にも係らず、シニアな人を中心に多くの観客が来ていました。




 まず、戦争映画という程度の予備知識は仕入れていったものの、見終わったあとも題名の意味が不明でした。hurtとは、怪我をした、lockerとは、いわゆるロッカー(物いれ)。



 場面は、バクダッド。米軍イラン戦争での爆弾処理班の活動が描かれています。

 爆弾の破裂で前任者が戦死するシーンから始まり、ほぼ全編が戦闘シーンと仲間内の葛藤を暴力的にストレス解消する描写ばかり。

 現代のゲリラ戦は「自爆」「リモコン爆弾」「時限爆弾」が武器。砂漠での狙撃戦闘シーンもあったけれど。

 30年くらい前のベトナム戦争での戦闘を描いた映画とは、全く色合いが異なります。現在の米軍は志願制なので、ベトナム戦争時代の徴兵制とは原理が違うし。

 「反戦映画」とのこと。

 そもそも、なぜこんな戦争に米国が自国兵士の命をかけるのか。ベトナムの時と同様に「ドミノ理論」なんでしょうか(イスラム原理主義が際限なく拡大するのを止めるため?)。

 もう彼らの「自治」にゆだねて、「ベルリンの壁」を再構築して、その中で気の済むまで勢力争いをして貰ったらいい。石油資源の存在がネックか。

 女性監督がこんなに暴力場面ばかりの映画が作れることには、別の感慨があります。

 さて、題名の解題と、監督の氏素性についての適切な解説がネットに日本語で出ていました。ご参考までに。ここここです。(Googleで出たサイトですが、実は友人が書いています)


コメント (2)
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