朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

結婚式 2

2010-03-25 | 外国の風物
お坊さんが9人入場して、壇上に座り、新郎新婦に祝福を与えた後、読経が始まりました。

 都会の専門式場ですから、ちゃんと店の人が儀式、作法を仕切っています。
 背広姿のリーダーとタイドレス(黄色)の女性、そして蝋燭、水など儀式助手を務める店のボーイさんが支援して、儀式が進行していきました。




 参列者はこの壇に向かい合う形式に並べられた、椅子席に座ります。




 壇上、左手に小さな金色の仏壇があって、その仏像に新郎新婦がお祈りすることから始まりました。

 僧侶の前にある金色器に大きな糸巻きが置かれました。糸の片端を仏像に結び、そして糸を順々に僧侶全員に持たせていきました。仏陀との結縁ということでしょう。
 
 



 延々30分くらいのお経が続きました。経本を全く見ません、持っても来ていません。向かって一番左の僧侶がリーダーのようです。長い読経の音調はそれなりに揃っているのですが、特に誰がリードしてるわけでもなく、合唱していました。とても長い読経で暗記しているわけですが、文言に繰り返しがあるのかどうか、気しながら聞いていました。どんなパターンがあるのか、聞き取れません。
 それが仕事、修行といってしまえばそれまでですが、30分ものお経を暗記するのも大変そう。

 オーケストラ指揮者は、全曲全パートの楽譜と演奏方法を暗記しているのだらか、僧侶の経典暗記も当然でしょうが。



 後で右手の方に座った方に聞くと、最も右手にいた僧侶は口パクも読経もしていなかったとのこと。

 読経が終了すると、食事が振舞われました。



 最後に、僧侶が藁を束ねたような用具を持って、新夫婦、親族、参列者の順に、金の器に入った水を振りかけ飛ばして、祝福してくれました。




 僧侶が退出した後、今度はレストランスペースの中央に設えた祭壇で、別の儀式です。
 
 新郎新婦に糸で作ったつながった冠をかぶせ合掌をさせて、その手に水をかけてあげます。これも両親、兄弟と縁の近い人から順におこないました。・・・お焼香みたいなもんでしょうか。




 ようやく参列者に食事が配膳されてきました。
 魚のミンチ(つみれ?)フライ、ポテトチップ、ビーフンサラダ、トムヤンクン、えび魚スープ、大きな魚のフライ、チャーハンなど。





帰りの車も、新郎とその両親と一緒でした。新婦さんは親戚と別の車。

 母上が「この費用はいくらかかったか?」と質問したら、「はっきり覚えていないが、1000ドルくらい。僧侶など全部込みで」とのこと。参列者数は40人くらいでしたから、一人あたり2000円少々でしょうか。

 この2、3日前には、タイの北部にある彼女の故郷の町にある寺院でも、結婚式をしてきたと話していました。そこは実家のすぐ近くにあるお寺で、住職も昔なじみだったとか。父親はその儀式に参列したので、バンコクのような都会には来たくなかった模様です。

 この後、夜には「披露宴」が開かれました。 (つづく)

 
コメント
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