GAMAの菜園&フォト日誌

SINCE JUNE 2005・・・菜園情報と写真で綴るGAMAの雑記帳

実はえらいことになっていたのです。

2015年12月09日 19時03分51秒 | 菜園ティスト日記
あってはならない状況が発生です。ほぼ全滅です。
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定植2週間前に別ハウスに移してあって定植した12本は通常に活着しました。
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一体何が起こったかというと、結局育苗の失敗です。
枯死のトリガーを引いたのは疫病ですが、疫病そのものは人で言えばインフルエンザの
ようなもので、ウイルスはどこにでも漂っています。感染するかどうかは苗の抵抗力が
勝るかどうかだけの問題です。
トマトの苗は10月中旬に入荷し開花を待っていた(実の着く方向を収穫に適する方向に
セットしたいから)のですが、その間にかなり気温が下がった日があったようです。

通常トマトは高温に弱く、低温には強いのですが、直根は9度、毛根は11度が限界らしい
です。それ以下になると毛根でサイトカインという酵素が生成されなくなり成長が止ま
る。成長が止まる=若死に状態ですから樹体の抵抗力が落ちるわけです。苗の時葉が緑
色から紫色に近い状態になりました。アントシアニンが生成されたためで、光合成が弱
まるとなりがちです。この時点で対応しておけばなんとなったんですが経験不足がたた
ったようでそのまま定植を進めてしまいこうなったようです。農場長は凹みまくってい
ましたがとにかく苗がまだ買えることがわかったので再挑戦となりました。


栽培歴40年近いベテランやトマトだけで年間2,000万円以上も売る生産者さんも駆けつけ
若干26歳でこの経験ができたのなら良しとした方がいいとか慰められ、なんとか立ち直っ
て今はこのような状態になりました。ボイラーもしっかり働いていて温度も10度以上に
保たれています。
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それにしても農業とは実に深いものです。専門性なんて下手なメーカーサラリーマンの守
備範囲より全然広いですからね。自分もその立場にあったから良くわかります。このあと
はなんとか順調に収穫まで辿り着いて欲しいものです。
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (HAL_K)
2015-12-10 05:41:18
おはようございます HAL_Kです。

難しいですね~
原因が掴めれば次回からは対処できる経験が積めたと思わなきゃやってられませんよね。
野菜作りは1年に1回の作付け(露地では)がほとんどなので、普段の観察と対処が大事ですね。
師匠からはいつも「百姓はたわけではできんわ。」と言われます。
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HAL_Kさん (つくばのガマ)
2015-12-10 06:08:24
「百姓はたわけではできんわ。」

名言ですね。初心者なんてたわけ+うつけですからね。
えらいことになるのもわかります。
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Unknown (らうっち)
2015-12-10 07:37:39
つくばのガマさん おはようございまーす♪

本当に奥が深いですね~
季節外の栽培は、通常の2倍も3倍も気づかいが必要になってくるんですね。
やり直しができる状態でよかったです。
無事に実を結んでほしいね(^^)
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らうっちさん (つくばのガマ)
2015-12-10 18:23:53
一部がダメになることは結構あるのですが、全滅というのは
逆に珍しいそうです。中途半端で収穫が大幅減という状態
よりはスパッと入れ替えできてよかったかもしれません。
しかし、よりによって一番恐れていた事態に陥るとは・・・
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Unknown (やしまファーム)
2015-12-10 20:34:08
こんな状態になったら、びっくりですね。
ボイラーが故障して、寒すぎたのかと思いきや、
一時的な低温が引き金となった病気ですか!
こんなこともあるんですねぇ。
別ハウスにいた12本が対照的だったことが、さらに驚きです。
損害も大きそうですが、ボイラーを入れて、準備万端だったろうから、後戻りはできませんね。
頑張ってください。
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やしまファームさん (つくばのガマ)
2015-12-11 05:11:58
アントシアニンが出て葉色が紫っぽくなってきたので
おかしいと思った農家さんが12本だけ実験的に隔離して
自宅の育苗ハウスへ持ち帰り2週間ほど育ててから同日に
定植しました。そしてこの差。この2週間が原因究明の鍵に
なりました。若手の個人経営だったら一発KOだったかもしれ
ないほどの大事件でした。
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