外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

サブプライム問題のコンファームとなるか 今晩の米国指標

2007-08-27 19:22:23 | ☆相場分析-ユーロドル

既に注目を浴びているとの噂が入っておりますが、今夜唯一の経済指標となる米国の7月中古住宅販売件数は、果たしてサブプライム問題がどこまで深刻だったかを確認する指標になりそうだという観点のようです。

中古住宅の主購買者層はまさしくサブプライムローンの借り手であるという推測は、誰も否定はしないでしょう。市場は既に織り込んでいるため、それなりのサプライズがあっても流れを作るまでには至らないと思いますが、果たして7月の時点で既に“貸し渋り”があったかどうかは、やや気になっています。

貸した資金が回収リスクへと発展してのサブプライム問題だとすれば、この段階で販売件数が減っているようなら、かえってマーケットのリスク回避行動は事前に取られていた可能性が指摘されるかも知れず、楽観ムードが漂うかもしれません。この時点でまさかの増加・・・であったとすれば、それはリスク管理の出来ていない、あまりに無謀なローンであったことが浮き彫りとなり、その他の業界でも様々なバーストが発生する可能性を読み取る場合がありえるかもしれません。そんな観点から、今後の指標によっては、増加や改善がそのまま好感されるかどうかはわからない状況がありえそうです。

中古住宅販売件数の前回値6月分は5.75ミリオン 7月の予想値は5.7ミリオンと、5万件の微減という予想のようです。

サブプライム問題では、債権の証券化がなされ欧州などに相当量がばら撒かれていたのが原因で、欧州での連鎖が懸念されているという話もあります。ドルに対して楽観的なムードがあれば、次は欧州売りの番かも知れません。円やスイスは逃避先として選好され、クロス円が円高というシナリオも否定できず、ドル円は意味不明な円高へ引きずられる可能性はあり得ます。

ドルだけの側面で判断するほど単純な為替相場ではなくなりつつあるかもしれません。くれぐれも思い込みだけは回避されたい局面です。


EURUSD 正念場の水準 トレンドなら上昇して史上最高値更新? ユーロも傷んでおり買いに安心感なし

2007-08-27 14:15:18 | ☆相場分析-ユーロドル

快調に上昇し、1.37台が目前に迫っています。

ここまで週足を大きな背景として、ユーロ買い相場を想定しここまで順調に上昇してきました。あくまでドルとの強弱で判断して来ましたが、欧州のレパトリエーションが更に進むのか、ユーロ自体の見極が先行して割高感から調整押しが入るか、微妙な価格水準となっています。

ユーロプレミアム(信用危機によるユーロ金融機関への貸し出し金利の上昇)がかなりの水準に達しているとの報告もあり、通貨高を狙ってこのままユーロを買い進めるにはリスクが高そうな感覚です。

ユーロ円はこのあたりを微妙に感じ取って、既に押しに入っている様にも見えますが、今のところその調整先としてドル円が下落してバランスしている様です。
特段のテクニカル的根拠には乏しくなりますが、1.37台乗せはやや苦しいとの判断で、少ないロスリミットでの挑戦をしてみたいと思います。

本日は、ユーロドル売りシナリオを立ててみます。

 
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