それにしても1980年代後半の超円高を彷彿とさせる、すさまじい円高相場でした。
チャートポイントを割り込むまではシナリオどおりでしたが、想像以上のストップとあまりに遠すぎると感じた水準であったために、円売りのオーダーがサッパリ無かった状況の様子で、概ね50ポイント刻みで階段を下りるような相場となりました。
さすがに下値から1~2円はオーバーシュートの領域と判断しても構わないと思いますが、ドル円に関しては次にドル売りのスパイラルに追随するようであれば戻りはかなり期待薄となる可能性があります。
クロス円は暫く乱高下しそうですが、基本的にはドル円次第ということで、今後はドル円の動きが指標となりそうです。
ポンドドル、ユーロドルはさすがにクロス円売りのヘッジとして、下落連動しましたが、直ぐに回復しているところを見れば、ドル買いは収束しつつあるようにも見えます。
これまでクロス円が上昇する際は、ドル円も上昇するような動きが一般的な定理となっていましたが、これからはドル円を見ながらクロスを取引するという、本来の姿に回帰しそうです。
それから、株式相場との連動についてですが、最近の流行的な定理として、株安=円高 株高=円安というインジケーターは、もしかすると機能を失う公算が高い気がします。
つい数年前までは、株が上昇すると海外投資家が株の購入円資金を調達するため、円高になる時代があり、個人的にはどちらかというとこちらのセオリーがしっくり来るほどです。
株式市場でも本邦投資家はやや傷ついた形跡があり、暫くはJAPANパワーもお預けになるかも知れず、外人投資家の動きが中心になる可能性を否定できません。
本日は、臨時戦略の結果報告と、簡単な対円ペアチャートで今後のインテンションを考察してみます。
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