数日に及び、クレジットクランチに始まる信用収縮はリスク投資志向を低下させ、投資先からの資金の引き上げにより、米ドルにとって悪材料であるにもかかわらずドル買いが持ち込まれる局面が確認できています。
カナダドルは米国の隣国であり、資金決済など通常は2営業日を要するところ1営業日後を公式の決済日としているほど密接な関係があります。従って時より米ドルのヘッジとしてカナダドルが取引される傾向があり、個人的にはスポット取引はなかなか難しい通貨ペアとして脳裏に刻まれています。
CX通貨とも、資源国通貨とも呼ばれているカテゴリにカナダドルは含まれています。政策金利はユーロと米ドルの間と、微妙な位置関係ですが、ドルカナダ(USDCAD)相場を見ると乱高下はしているものの長めの足で見れば概ねカナダの高値圏で揉み合っているだけに見えます。
一方で他のCX通貨と対ドルの関係では、相当なドル買いが巻き起こっています。もし一時避難的な意味を込めて米ドルをカナダドルでヘッジしている状況だとすれば、リスク投資先からの逃避引き揚げが商品相場を押し下げ、カナダドルの売りに火がつくようであれば、ものすごい勢いでドルカナダが買われてゆく可能性が無いとも限りません。
充分な情報収集は無く、ブログに書くことに躊躇しましたが、カナダ円のここまでの下落は単にドル円での下落の影響に限定されているとも言えそうです。
対ドルでCAD安がトレンドとなれば、選好され易い通貨としての円との乖離は乗数的に顕著化するおそれがあり、一気に100円を目指す可能性も否定できません。
ただ、昨年末に発生したCAD危機でそれなりのCADロングは投げられていることもあり、今ひとつ動きが鈍いのかもしれません。
本日はCADJPYの売り戦略を占って見ます。
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