昨日の戦略は一応、先について欲しいオーダーが約定。動意の無い相場の中で決して安泰ではありませんが、本日の狭いレンジでは、どちらかといえば、やや高目の価格で売れている状況です。
やはりどう考えてもこの水準での停滞は不思議ですが、一つのヒントが得られました。
某大手欧州系のレポートでは、本邦財務省が発表した証券投資データに注目していました。
データに因れば、7月22日から28日の外人投資家の対日本国内への証券投資は大幅に流出。つまり売却資金を持ち帰っています。その額は債券も含めると9000億円超と、前週の7000億円の買越から、実に1兆6000億円の反転を見ています。
一方で、本邦投資家の海外への投資は小規模に留まっているようです。
ここで注目されるのは、海外投資家が資金をお持ち帰りになる際には、自国通貨か少なくとも米ドルやユーロで戻すため、対円通貨ペアの買い需要となって相場の下支え要素となります。しかし、それにもかかわらず円高に相場が振れたという今週の事実は、このフローを上回る円転、つまり円へと資金を戻している可能性を示しており、個人的にもこの微妙なレベルでの停滞の謎をある程度納得させてくれています。
ドル円は下落傾向、他のストレートは下落傾向という事実は、ドルにとっては、片やドル売りであり、片やドル買いにも見えますが、要するに円キャリーの巻き戻しとなれば、ストレートで他通貨を売って得たドルをドル円で売り込んで円に戻している行動とも一致しています。
もし、新たな流れが再開するとすれば、今週末は要注意にも見えます。
昨日のB戦略および、現状のポジションを維持する方向です。